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毎月300km走っても痩せなかった自分が、1か月で5kg落とした方法


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記事:佐藤謙介(リーディング・ライティング講座)
 
 
「ああ、痩せたい……」
 
おそらく日本人であれば7割くらいの人は考えたことがあるのではないだろうか?
中には
 
「私、食べても全然太らないんです」
「むしろ食べないと、どんどん体重が落ちてしまって」
 
という、聞いているだけで羨ましくなる人もいる。
 
しかし、私自身はそれとはまったく違い、食べたら、食べた分だけ太っていく体質なのだ。
いや、もしかしたら食べた分よりも太るのではないかと思うほど「太るバイアス」が強い身体をしている。
 
そして、運動すれば痩せるかと言えば、そうでもない。
私は趣味でトレイルランニングという山を走る競技を行っているので、毎月300kmは走っている。平均すれば毎日10kmを走っていることになる。
一般的な人からしたら「それだけ走れば絶対に痩せるだろう」と考えるレベルではないかと思う。
 
ところが、これが痩せないのだ。
 
「では、もうすでに痩せているのでは?」と勘違いされてはいけないので、自分の身体についてお伝えすれば、身長は185cmあるので、まあ高身長の部類だ。
しかし、体重は92㎏あり、BMI(体重÷身長^2)は26で軽肥満の部類に入っている。計算上の理想体重は75kgなので、プラス17kgなのだから肥満の部類にいることは間違いない。そんな自分が毎月300km走っても、体重が1kgも減らないのだ。
 
実はこれには人間の体のエネルギーに対するメカニズムが関係している。
 
人が体を動かすためには、基本的には「糖質」か「脂肪」の2種類からエネルギーを作り出すしかない。本来であればこの「脂肪」を使って体を動かせば体重は減っていくはずである。しかしこの「脂肪」というのは言わば「保存食」のようなもので、いざという時のために取っておくという性質があるのだ。
 
そのため人間は、普段はすぐにエネルギーに変わる「糖質」を燃やして動いている。
「糖質」が無くなって初めて「脂肪」が燃え始めるというわけだ。
そのため、走ってエネルギーを多く燃焼させれば、「糖質」が枯渇して「脂肪」が燃え始めるというのが一般的な「痩せるメカニズム」だと思われている。
 
私も最初に走り始めたときは、あっという間に10kgほど体重を落とすことができた。
ところが、人間はスゴイもので、私のように超長距離を走る競技を長い間行っていると、今度は体が「これ以上脂肪を燃やしてしまったら、いざという時に命の危険があるぞ。だから普段からもっと蓄えるようにしておこう」と食事を脂肪に変える力が強くなり、少量の食事でも「燃焼」させるよりも「蓄える」ほうが強くなってしまうのだ。
 
こうなってしまうと、いくら走っても痩せることはなく、出来るだけ同じ体系を維持しようと体がエネルギーを蓄えてしまうのである。そのためここからさらに痩せようと思ったら消費エネルギーをさらに上げるために走る距離を400、500kmと伸ばすか、食事制限して摂取エネルギーを減らすかの2択しかない。
 
しかし距離を延ばすのは時間がさらにかかることや怪我のリスクが高くなる恐れもあるので、慎重にならざるを得ない。では摂取エネルギーを減らすかというと、こちらもエネルギーが減ることで走りのパフォーマンスが下がる可能性もあり、極端に減らすことは避けたいところだ。そのため私はここ数年体重が変わらず、減量することを半ばあきらめていた。
 
ところがそんな自分が、「ある方法」を試したところ、1か月で体重を5kgも落とすことができた。しかも走る距離は少し減らした上に、摂取カロリーは殆ど変えずにである。
しかもこの方法を取り入れたところ、極度の花粉症だったのだが、今シーズンは1回も薬を飲むことなく、マスクだけで問題なく過ごすことができた。
また男だからそんなに気にはしていなかったが、お肌がツルツルになり、しかも睡眠も深くなり、よく眠れるようになった。
 
これまで苦労していたことが嘘のように改善されたのだ。
それもこれも、たった1冊の本に書かれていたことを実践しただけである。
 
その本というのが「『空腹』こそ最強のクスリ」だ。
実はこの本はダイエット本というわけではない。
 
1日の中で空腹時間を作ることで、身体の様々な機能を回復させ、癌や高血圧、認知症などを予防することができると解説した本なのである。
実は私もこの本を手に取ったのはダイエットというよりは「花粉症の改善」が目的だった。
 
実際にこの本に書かれている「1日の中で空腹時間を16時間作る」を実践したところ、私の花粉症は著しく改善した。そして副次的な効果として書かれていた減量も叶えることができ、正直私にとっては奇跡のような効果をもたらしてくれたのだ。
 
さらにこの本は、近年ダイエットの主流となっている「糖質制限」なども全く必要ないと言っている。とにかく1日の中で16時間の空腹時間を作ることで、現代人の様々な体の悩みが改善すると言っているのだ。
 
「怪しい……」
 
そう思われる方もいるかもしれない。
しかし、この本の裏付けとなる理論は2016年に「ノーベル生理学・医学賞」を受賞した大隅良典博士の「オートファジー理論」がベースとなっている。
言わばこの本はノーベル賞にも選ばれた「オートファジー理論」の入門書であり、実用書なのである。
 
もしあなたが、自分の身体に何らかの不安を感じているのであれば、ぜひこの本を手に取ってほしい。おそらくあなたの考えを一変させた上に、身体にも大きな変化をもたらしてくれるはずである。
 
 
 
 
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2021-04-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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