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座り過ぎ症候群につけるクスリはスタンディングデスクだった


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記事:晏藤滉子(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
「あぁ、腰だるいな。背中も肩もバッリバリ」
ここ一年くらいだろうか・・・・・・毎晩夜になると、同じ言葉を呟いていたような気がする。まるで湿布薬のCMにそのまま出てきそうなセリフだ。
 
その原因は自覚している。多分パソコンの前に座り続けていることが元凶なのだろう。仕事は勿論のこと、自粛生活ではネット経由の情報やエンタメなど助けられたところも随分ある。
 
それに加え、私は子供の頃から、「検索」が大好きだった。
気になった言葉、漢字の意味、疑問に思ったことを片っ端から調べていく。
子供の頃はネット検索というものは存在しなかった。だから傍らには分厚い国語辞典があり、それが検索の頼もしい相棒だった。大人になってグーグルで検索した時は狂喜乱舞。「こんな便利なものがこの世にあったんだ!」と心底感動したものだ。私の検索オタクはネットによって開花したのかもしれない。
 
当然、パソコンの前は私の定位置だ。ある意味「座り過ぎ症候群」だったのかもしれない。でも、そんな生活は苦しいどころか楽しいものだった。
とは言え、身体に掛かる負荷を抜きにしての話だが・・・・・・。
 
座り続ける事の弊害は身体にダメージを与えること。
血流が悪くなることで発症する「エコノミークラス症候群」も、飛行機や車の中で座り続けることが原因だ。自宅であっても、数時間同じ姿勢でいるならば同種の弊害が起こり得ることなのかもしれない。
 
血流が滞るだけではない。夜になると、臀部から太もも裏にかけて
重くて鈍い気持ち悪い痛みが続くようになった。かかりつけの整体院では、
「坐骨神経痛ですね。最近座り過ぎの人多いから・・・・・・」。
 
そして見た目にも影響があった。
姿勢をシャンと伸ばす事を意識していても、集中しはじめると姿勢はおざなりになるものだ。背中や首筋、骨盤の向きなども、不自然な前傾姿勢で筋肉は固まっていく。普段運動不足ならば筋肉も衰えるだろう。当然腹部や腰に余計な脂肪がつき、ヒップが下がってしまう。
 
「座り過ぎ症候群」は、ジワジワと影響を及ぼしてくるものだと思い知った。
 
 
 
何か良い手立てはないものか・・・・・・。
休憩時間を決めて、合い間にストレッチや軽い筋トレをすることも試みたが、残念ながら三日坊主で終わった。
 
どうしたら良いものか・・・・・・。
不意に目に留まったサイトで「スタンディングデスク」というフレーズが飛び込んできた。「あ、これいいかも!」直感のアンテナがピンと立った。
 
スタンディングデスク生活とは、文字通り立ったまま仕事や勉強をし、読書をすること。立って作業をする事によって集中力が増し、運動不足、腰痛、肩こりの改善が期待できるとのこと。
 
私の求めることが全部詰まっているじゃないか!
 
オフィスで導入しているところもあるらしい。自宅で工夫しながらスタンディングデスク生活している人の情報も見つかった。
 
スタンディングデスク生活は、大まかに2種類に分けられるようだ。
起立時に合わせた高さのデスクを用意するのか、もしくは既に使っているデスクを台にして、その上に小型デスクを上置きするのかだ。
 
私の場合、デスクトップのパソコンを使用しているので、動かす事は難しい。
だから、従来のパソコンデスク正面に、スタンディングデスクを設置する。モニターの高さはスタンドで調節し、10㎝程高くした。そしてスタンディングデスクの上にはキーボードを配置する。
 
こうして、にわか仕立てのスタンディングデスク生活が始まった。
 
3ヶ月ほど経過したスタンディングデスク生活は順調だ。
当初から「ずっと立ったまま」はキツイだろうと予想はしていた。
先ずは午前中のみでスタート。昼食後はいつも通りのスタイルに戻していく方法を採用した。3ヶ月経った今もそのパターンが続いている。
 
スタンディングデスクのメリット・・・・・・特筆すべきは、集中力が続くということだ。
 
イスに座ったままだと、ついよそ見をしてネット検索したり、ネットサーフィンしたり注意力散漫になってしまいがちだ。当然時間もいつの間にか流れていく。その点スタンディングデスクは、何故だかよそ見をする事が勿体ないという気分になってくる。目の前の資料作成、文章作りに自然と集中してしまう。
これは「立ち続けること」が持つ不思議な力なのかもしれない。
 
座ったままの作業は、頭と手先など上半身のみで作業をしている。下半身といえばイスに委ねて緩んでいる。対してスタンディングデスクでは、上半身に加え、足や腰の筋肉も総動員で作業を支えている。つまり身体全体で集中して作業していることになる。 スタンディングデスクで集中力が高まるという口コミも、そういう理由なのかもしれないと感じた。
 
 
また、私が効果を実感したのは、姿勢の良さがキープ出来る事。立ち続けることで背中や腰が不自然に前傾することはない。そして体重を左右の足に交互に分散させたり、腰を回したりすることも可能だ。運動不足解消とまでいかなくても、身体に負担を掛けることは先ずない。姿勢が良くなれば、気になる余分なお肉もいずれ解消できるだろう。午前中のみのスタンディングデスクだが、太ももへの圧迫が少なくなった為か、夜に疼く神経痛もなりを潜めつつある。
 
なかなか調子が良いものだ・・・・・・。
 
ただデメリットが一つだけある。私の場合スタンディングデスクは午前中のみ活用しているので、午後になり通常パターンに変える時の机の移動が面倒なこと。
 
そうは言っても、身体を動かして配置を変えたり、片付けるという行為は
それはそれで、気持ちの切り替えになるのだろう。
 
立った自分が見える景色と、座った自分が見える景色・・・・・・それは例え数十センチの差であっても気持ちの切り替えには充分なのかもしれない。
昼食を挿んだ午後の通常モードも、案外新鮮な気持ちで望めるからだ。
 
自粛生活で在宅ワークなどが当たり前になると、つい気持ちの切り替えが甘くなりがちになる。そんな時、自分のエリアに非日常を持ち込んで、メリハリをつける工夫もなかなか楽しいものだ。オンとオフの切り替えがスムーズだとしたら・・・・・・毎日の充実度もきっと上がるだろうし、何より見える景色も新鮮に感じることだろう。私の「座り過ぎ症候群」はこうして治癒となったのだから。
 
 
 
 
***

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2021-05-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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