ライティングゼミのフィードバックは不合格になった方がいいかもしれない
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:ロケットえんぴつ(ライティング・ゼミ平日コース)
この動画は、どんなホラーよりも恐ろしいと思った。
心のスタミナの消費が激しく、数回に分けて見ないと、見終わることができなかった。
“【スタートダッシュ講座公開フィードバック!】最終課題を、講師三浦が直接フィードバックします!”
半年前にアップされているこの動画では、そのときのライティングゼミの受講者が書いた記事を、天狼院店主の三浦さんがリアルタイムに読んで、フィードバックをしている。
私は天狼院のライティングゼミの受講生で、ライティングの勉強を始めたばかり。
この動画が、Youtubeのオススメにあがってきて、参考にちょっと見てみようと再生したが、実際に見てみると、そんな生半可な気持ちで見れる内容ではなかった。
他の人のフィードバックではあったが、私には自分事として痛いほど、ブスブス突き刺さってきた。
しかも、Youtubeでリアルタイムにフィードバックって、まるで赤点のテストを大勢の人にみられているような状態。
それでも、気になって再生せずにはいられなかった。
心が折れそうになっても、なんだかんだ数回に分けて、最後まで見てしまった。
そしてひとつひとつの記事のフィードバックが終わると、不思議なことに心の奥底には、ほんのり温かいものが湧き上がっている。
それが、高揚感なのか、小さな闘志なのか、希望のようなものなのか、自分でもその正体がよくわからない。
でもなんだろう、この感覚。どこかで味わったような……
3年ほど前のこと。
私はヨガインストラクターを目指す人に向けた集中トレーニングに参加していた。
ヨガは、ただポーズをとっているわけではない。家の建築と同じだ。
地震や台風に負けない家を建てるためには、しっかりとした土台を築かなければならない。
一見ちゃんと建っているように見えても、柱の長さが違っていたり、ネジが緩んだり、どこかが悪いと、他のどこかに影響して、災害に弱い家となってしまう。
ヨガのポーズも同じで、足の裏、ひざから下、ひざから上などの体のパーツそれぞれに正しい動作があって、どれか使い方を間違えていると、他のパーツに影響を与え、安定したポーズをとることができない。
ヨガのトレーニングでは、この正しい体の使い方をひとつひとつ丁寧に学ぶカリキュラムがあった。
「右足の母指球で地面を踏み込んで、土踏まずに空間を作りましょう」
先生の指示のもと、ヨガのポーズのひとつである「英雄のポーズ」を作っていく。
先生が私の近くに来ると、足が止まった。
嫌な予感がした。ヤバイ! これは当てられる!
「みんな、一旦ポーズやめて、〇〇(←私の名前)ちゃんの周りに集まって!」
やっぱり私か……。
落ち込む私の周りを、先生と16人の受講生が取り囲む。
「〇〇ちゃん、もう一回、今のポーズやってみて」
みんなに360度囲まれた状態で、一人だけポーズをとる。
「はい、ストップ。みんなどこが悪いと思う?」
「後ろ足?」
「そう。〇〇ちゃんは、前足の太ももは、ちゃんと外旋ができてるんだけど、後ろ足のひざが内を向いてるね。後ろ足の踏み込みが足りてない。すると、ここがこうなって……」
私、ひとりだけ「悪い例」としてみんなの前でポーズをとり、どこが悪いかを指摘されていく、この状態。
ヨガのトレーニングでは、当たり前の光景だが、はじめて体験したときは、恥ずかしすぎて冷や汗が止まらなかった。
でも先生は私を恥ずかしめるために、こんなことをしているわけではない。
「じゃぁ、どこをどう直していこうか?」
みんなに問いかけながら、先生は私の改善点をひとつずつ指示していく。
言われるまま体の使い方を変えていくと、私は見違えるほどに安定したポーズが取れるようになった。
6か月に及ぶトレーニングも中盤に差し掛かると、ある現象が起こり始めていた。
「先生に捕まったら、ラッキーだよね!」
「わかる! 最初は恥ずかしいって思ってたけど、そんなことどうでもよくなった」
「あれが一番勉強になる!」
受講生のみんなは、先生に指名され、悪いところを指摘されることを、自ら望むようになっていた。
指摘されるときは、いつも自分の中に、なにか温かい感覚が湧き上がるのを感じていた。
もちろん指摘されるとショックを受けるが、それと同時に、まだ伸びしろがあることに気づいて、これからどう成長できるかワクワクしている自分もいる。
もしかすると、いつも生まれるこの温かい感覚というのは、『成長のチャンス』なのかもしれない。
ライティングゼミのフィードバックで、私の書いた記事は、運よく連続して合格をもらっていた。
けれども、ネタがつきてきたころ、1度目の不合格を受けた。
久しぶりに受けた指摘に、ただただショックだった。
指摘内容を自分の記事へどう落とし込めばいいかもわからなかった。
新しい書き方にチャレンジしてみて、2度目の不合格を受けた。
フィードバックの内容が、記事を書くときに悩んでいた部分への指摘だったので、
「やっぱり、そこ気になったか」
と、自分が先生と同じ目線で、記事を見れるようになっていたことへの成長を感じた。
アドバイスについても、「なるほど、そういうことか! じゃぁこう修正してみようかな?」
とイメージすることもできた。
不合格でよかったかも……とすら思った。
そう思えるようになったのは、フィードバックを合格・不合格にこだわらず、「記事をもっとよくしたい!」という思いで受け取れるようになったからかもしれない。
不合格は決して悪いことではない。
不合格のときに生まれている『成長するチャンス』をしっかりとつかもう。
指摘は“否定”ではなく“プレゼント”。
先生たちからの“プレゼント”をありがたくいただこう。
最後に。
不合格は『成長するチャンス』とは言いつつ、この記事が合格であってほしいことには違いない。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
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