今を生きているからこそだなと思った話
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記事:北村早紀(ライティング・ゼミ日曜コース)
「2021年11月1日、V6解散」
2021年3月12日の金曜日、LINE NEWSでこのことを知った。
「コロナ明けたらライヴ行ってみたいな~って思っていたのに!」
2020年の最初の緊急事態宣言期間中、偶然V6の映像を観て、「いいよね、V6」ってちょっとファン気取りをするようになっていた。
1回はライヴ行ってみたい、そう思っていた矢先の解散である。
長らくファンというわけではないが、2021年11月1日を迎えてしまうのは非常に惜しい。
音楽活動のグループが解散もしくは休止、というのは別に珍しくはないと思う。
母の影響で好きになったプリンセス・プリンセスも、どうやら1996年に解散している。
私が6歳のときだ。
母はその後聞き続け、私が幼稚園や小学生だったころ、母が運転する車の中では、プリンセス・プリンセスと、竹内まりあ、クイーンがエンドレスで流れていた。
音楽はずっと残り続けるし、リリース当時に生きていなかったとしても、好きになる音楽も、グループもある。
リアルタイムでの活動を知っている人間としては、音楽そのものを惜しんでいるわけではないと思う。
でも、だからといって、全ての音楽活動グループの解散や休止に、悲しむわけでもない。
ジャニーズ事務所でのグループ解散と言えば、やはりSMAP。
解散という確定したニュースが出てくる前から、メンバーの不仲だとか、解散危機だとか、そういうニュースは過去に何度も出ている。
だから、月曜日22:00からのSMAP×SMAPをたまに観つつ、本当に不仲なら撮影も大変だろうなとか、それでも番組を続けるのはさすがプロだなとか、そんなことを思っていた。
いろいろ言われながらも、結局は解散しないんだろう。
と、思っていたところに解散のニュースだ。
そう決まると、「SMAP×SMAPを観なきゃ!」と、思うわけだ。
そして、嵐の活動休止。
嵐のデビューは私が9歳、小学3年生の頃だからよく覚えている。
2歳上の姉がデビューシングルCDを親に買ってもらっていて、その当時もらったポスターをしばらく部屋に貼っていた。
ドラマ『花より男子』を観ていたから、主題歌も知っていたし、ドラマ効果もあって主題歌も好きになった。
大学のサークル同期には嵐のファンクラブに入っている仲間が3人いて、嵐の力強さというかファンがたくさんいることを間近に感じていた。
テレビを観ても、嵐のレギュラー番組がいくつもあるし、紅白の司会には櫻井翔くんが抜擢されて、白組のオオトリに嵐と、とにかく絶好調だ。
それが、休止。
2020年末で活動を休止すると、2019年1月末に発表したのだ。
私は驚いただけだった。
しばらく、何も行動は起こさなかった。
「あ、もう休止しちゃうんだ」
2020年の12月30日、ふと思い出し、Youtubeで嵐の動画を検索していた。
そんなに曲は知らないから、「Love so sweet」や「Happiness」のPVやらライヴ動画、同じものをなんとなく繰り返し観てしまう。
花男いいドラマだったよな~とか、嵐にしやがれも面白かったな~とか、たまに観るTV番組を思い出したりした。
もちろん、12月31日の大晦日の日も、「もう、5人揃っての活動は観れないんだな」と思いながらYoutubeを観続けた。
2021年が始まり、嵐の休止とは関係なく、私の2021年が始まった。
そして、V6の解散というニュースである。
別にファンクラブに入っているわけでもない。
ライヴに行ったこともない。
なんなら、V6のライヴ動画を観たのは、2020年が初めてだったかもしれない。
私とV6はそれぐらいの関係だった。
SMAPや嵐と同様に、解散のニュースに驚き、悲しむ。
そして、いつの間にか解散の日を迎える。
「ああ、そういえば、もうV6解散しちゃうんだ」
まさに解散直前の2021年10月30日、V6の動画を漁ることになった。
別に動画は残るだろうし、2021年11月2日以降、好きなときに好きなだけ観ればいい。
でも、なんか解散する前に観たくなるのだ。
もう解散するんだ~って思いながら観たいのだ。
それは、きっと「解散するという切なさを感じる」ことが今しかできないから。
解散した後は、「解散してほしくなかったな」と歴史を振り返るように思いを馳せるだろう。
それはそれでいいと思う。
でも、「解散する、間もなく」というのは、今を生きているからこそ感じ取れることだ。
だから、ついつい10月31日の今日も、YoutubeでV6と検索して、動画を観てしまう。
そんな風に、感情が思うまま過ごすのもよい。
今しかできないことを大切にしてみる生き方も、結構いいんじゃないかと思う。
***
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