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講座名:君の人生に翼を与える財務諸表の読み方講座


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:浦部光俊(ライティング・ゼミNEO)
 
 
初めに言っておこうと思うんだけど。
会社っていうのは、利益をあげてなんぼ、なんだよね。
極論に聞こえるかもしれないけれど、利益のあがらない会社に存在価値はない。
 
会計・監査・財務・経理、
社会人として、二十年以上もの時間を、この分野に費やしてきた。
そして、今も、会計コンサルタントとして、様々な人・会社に助言をしている。
そのぼくが至った結論がこれ。
 
君たちは反論するかもしれない。
ぼくが会社に入ったのは、お金のためじゃない。
そんな夢のないことを言わないでくれ、と。
世の中には、もっと大切な価値があるじゃないか、と。
 
全くその通り。
愛、友情、それから、正義、
世の中にはお金以上に大切なものがある。
 
世の中同様、会社にだって、様々な大切なものがある。
それは、価値観、目的と言ってもいいかもしれない。
 
そう、一つの会社にも、いろいろな目的がある。
例えばそれは、商品や製品、サービスを通じて、世の中に革新を起こすこと
例えばそれは、雇用を生み出し、税金を納め、地域経済の発展に貢献をすること。
 
どれも素晴らしいものだよね。
この春から、社会人としてのスタートを切った君たちにも、
ぜひ、そんな会社の目的を共有して、精一杯、頑張ってほしいと思う。
 
ただ、忘れないでほしいことがある。
少なくとも、君たちが会社という組織に関わる限り、
忘れてはいけないことがある。
 
それは、どんなに素晴らしい目的で始めたことも、
利益を生み出せなければ意味が無い。
いや、もっと正確に言うのならば、こうだ。
どんなに素晴らしい目的も、利益を生み出せない限り、
達成することができない、ということだ。
 
どんなに口コミを集めた商品でも、どんなにたくさん売れた商品でも、
その結果が赤字で、会社が存続できなくなったとしたら、どうだろう。
売りっぱなしの商品、もう誰も相談に乗ってくれることのないサービス、
それでも、その会社は世の中に革新を起こしたと言えるのだろうか。
 
どれだけ、たくさんの人にお給料を払ったとしても、
その結果、会社からお金が無くなって、翌月の給料が払えなくなってしまったら、
その会社は、地域経済に貢献したと言えるのだろうか。
路頭に迷った家族に対する責任はないのだろうか。
 
どんなに立派な目的も、利益を生み出せない限り達成できない。
それは、そこへ至る道を歩み続けることができないからだ。
それを考えれば、利益というのは、会社を支える土壌のようなものだろう。
目的へ向かうすべての活動は、利益という土壌から養分を得て、上へ上へと成長していく。
その土壌が枯れていれば、目的も枯れる。
だから、ぼくはこういったのだ。
利益のあがらない会社に、存在価値はないってね。
 
そして、もう一つ、忘れてはいけないことがある。
 
それは、何事も言いっぱなし、やりっぱなしというわけにはいかない。
達成度合いを測る必要があるってことだ。
誰もが知っている基準、そう、物差しのような客観的な基準で測って、
どれくらいうまくいっているのか、いないのか、測る必要がある。
もしかしたら、ある人にとっては、
この話は、利益の話より、厳しい話なのかもしれない。
ただ、忘れないでほしい。
会社だけじゃない、社会とは、現実とは、測ってなんぼ、なんだ。
 
例えば、世の中への革新度合いを測るなら、
その物差しは、それは、商品や製品、サービスの売上だろう。
口コミ数も、いい物差しになるし、
研究開発に使った金額、特許の登録数、こんなものでも測れるだろう。
 
地域経済への貢献度合いを測るのなら、従業員数やその世帯数、納税額など、
こちらは、比較的わかりやすい。
 
そして、利益の物差しとなるもの、それが財務諸表だ。
損益計算書、貸借対照表、それからキャッシュフロー計算書、
これらの総称が財務諸表、会社の利益を測る物差しだ。
会社が、うまくいっているのか、いないのか、
誰もがわかるように客観的に教えてくれる。
 
だから、これもまた、極論を言えば、
財務諸表がわからないというのは、会社員として失格だ。
それは、農家が、野菜を育てる土の状態を知らないようなもの。
どんなに高価な種だって、土がだめなら、育たない。
土の状態を知って、痩せていれば、肥料を与えたり、休耕したり、
土を整えたうえで、野菜を育てる。
 
会社だって、それは同じだ。
会社の状態を知ったうえで、適切な方策を取っていく。
利益が出ているのなら、そのまま続けるのか、
もっと投資をすべきなのか。
利益が出ていないのなら、投資が足りないのか、
それとも、そろそろ引き際か。
 
野菜を育てたいのなら、土を読む。
会社の目的を達成したいのなら、財務諸表を読む。
わからないまま、種を植えるなんて、あり得ない。
わからないまま、会社内で働くなんて、あり得ない。
 
だから、君たちは、
会社という組織に関わり始めて、まだ間もない君たちは、
さっさと財務諸表を読めるようになる必要がある。
何度も言うよ、
それは、利益を生み出すことが宿命づけられた、
会社という名の組織の体温計だから。
 
おっ、そこの君、
財務諸表なんて難しいよ。それに、簿記って超つまらなかったんだけど。
そんな顔をしているねぇ。
心配はいらない。ぼくは、なにも君たちに、専門家になれと言っているわけじゃない。
簿記がわからなくても、基本的な財務諸表の読み方はわかるようになる。
 
たった三回、
そう、これから、ぼくが君たちにするのは、たった三回の講義だ。
それさえ理解すれば、財務諸表の基本は押さえられる。
まるで、呼吸をするかのように、普通のことになる。
だから、安心してついてきてほしい。
 
そして、この訳が分からなくて、
でも、わからないと、なぜか不安になってしまう
「財務諸表」という世界から、さっさと旅立ってほしい。
そして、君たちが本当に求めているもの、
愛、友情、正義、それから、夢、目標、革新、貢献、
そんなものに自信をもって向かってほしい。
だって、財務諸表も、それが測る利益も、それ自体が目的じゃない。
それは、あくまで土なんだ。君たちが羽ばたいてく土台なんだ。
 
さあ、次回の講義、
それは、会社の利益を測る「物差し」そのもの、損益計算書だ。
まずは、ここから一緒に土を耕そう。そして、翼を手に入れよう。
 
 
 
 
***
 
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2022-04-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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