三日坊主を相棒に、ライティングゼミに参加しよう
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:青山 聡美(ライティング・ゼミ4月コース)
私は、三日「坊主」を相棒にしている人である。
いつも、
「ちょっとやってみない?」
「今日ぐらい休んでもいいんじゃない?」
という坊主のささやきで、何かを始めては、やめる、ということが多かった。
特に大人になってからは、ひたすらこれの繰り返し。ジムや水泳、簿記の学校に通う、ジョギング、資格取得に向けた勉強。どれもこれも立てた目標を達成する前に挫折している。筋肉をつけよう、試験に合格しよう、数々の目標とそこに投資したお金が死屍累々としている。
そんな私がなぜ、ライティングゼミに参加したのか。
どちらかというと、書くより話すほうが好きだし、得意だという自覚がある。ビジネス文章は本当に苦手で、仕事では文章を書くことを避けてきた時間が長かった。ここ2年間は特に。
自分の周りにいる職場の人たちは、話すのも書くのも長けている人が多い。主に企画書や提案書をうまく図を使って書いたり文章がうまかったり、説明もコンパクトで内容がスッと入ってくることが多いと感じる。2年前に今の部署へ異動してきてから、このような周りの人たちのパフォーマンスに圧倒されてしまい、恥をかきたくない思いはどんどん強まるばかり。私はどんどん会議でも無口になっていき、企画書や提案書など、自信を持って作ることができなくなっていったのであった。
このままでよいのか。本当に。
周りの人と比べることで自信喪失し、時間はどんどん過ぎていく。
そんな文章から逃げ続ける日々を送っていたが、2021年1月、あるオンラインカンファレンスに参加した。
そこでは、たくさんの人たちがオンラインツール上で会話を楽しみ、セッションに参加した感想をブログに書いていた。
私もいくつかブログを読んでみた。文書は短いものから長いものまで、個々の思い思いに表現がされていて、カンファレンスでの楽しかった時間が思い出され、自分と違った意見、感想に対して、なるほど、そんな見方もあるのか、と多くの気づきを得ることができた。
そんなとき、急に耳元で誰かがささやいた。
「あなたも何か書いてみたら? 思ったことや考えたことがあったでしょう」
ささやいたのは、例の坊主であった。
ああ、今日もいつものようにそばにいた。途中で放り投げたたくさんの屍たちを背に、ニコニコと話しかけてくる。
坊主に乗せられるまま、早速noteのアカウントを作り、そのとき参加したイベントの感想を綴り、書いてみましたと発表した方のS N Sへ投稿をしてみた。
すぐに、発表された方から、
「とってもうれしい感想でした!」
と反応があった。
おや、私にも文章を書くことで、人を喜ばすことができるのか。
調子に乗った私は、他のイベントに参加した際も感想を書いてみることにした。また、自分のふりかえりや、気がついたこと、読んだ本のリストなど、誰に見せるわけでもないものも含め、月に1回、雑多にnoteに書くことを始めた。
書いた、という事実だけで自己満足、そんな日々であった。ときどき読んだ方からスキの反応をもらって、ひとりニンマリする、そんな日々が続いた。やめちゃえ、という坊主が邪魔をすることなく、なんとなく文章を作ることも悪くないな、と感じていた。
しかし、相変わらず、職場では文章を書くことを避け続けることが可能な日々が続いていた。
そんな日々も、やがて終わりとなる日がついにやってきてしまった。
社内でオンラインのイベントをやろうというアイデアが出た。企画書も当然作らなければならない。
企画書を作るのがどうしても嫌ではあるが、イベントはどうしてもやりたい。
「仕方ない、苦手だけど、恥をかくことにしよう。作ろう」
腹を括った。
周りのすごい人たちに鋭いツッコミを入れられるのを覚悟で、企画書初版を作った。
案の定だが、
「ここの言い回しがわからない」
「何を言いたいの? もっとシャープに表現して。」
「この言葉だと嫌な思いをする人たちがいそうだから修正して」
たくさんのフィードバックをもらった。
恥ずかしくて、悔しくて、言葉が出なかったこともあった。
でも、やりたいことがある。今はその通過点だ。
自分の力が及ばなかったところは周りの人たちが加筆修正をしてくれ、企画書は無事に承認され、イベントも開催することができた。
その後も何度か企画書、報告書を作る機会が訪れた。やはり同じことが繰り返される時間が訪れた。
自分のためだけではなく、一緒に活動する人たちの素敵なアイデア、思いを伝えられなくて、とてももどかしい。悔しい。
ああ、もっと私に文章を作る力があったら……
いつも通りに坊主がささやいて始めたnote。文章を書くのも悪くないなと思い始め、そこで少し鍛えたつもりでいたけど、全く職場では歯が立たなかった。
また、坊主がささやいた。
「このままでいいの?」
「よくない! もっとうまくなりたい!」
このままでは悔しいという感情。
坊主のささやきで始めたことは、単に屍を積み上げていただけではなく、時間を忘れて夢中になる自分との出会いだった。
そして、今回初めての、悔しい、を動機にやってみようとささやく坊主。
そうか、坊主は内なる感情を検知して私自身に気づかせてくれていたんだ。
三日坊主、なんて呼んでいたけど、本当はもっと相応しい名前があるかもしれない。
なんだろう。
三日坊主は、私にとっては『呼び鈴』。
なぜなら、いつも心の中を見つめて、やる気を呼び起こし、行動にうつす力をくれる。
この相棒と共に、今回のライティングゼミに臨む。
きっと素敵な時間を一緒に過ごすことになるだろう。
***
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