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私の人生を変えた、カナヅチヒーローの冒険漫画


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記事:泉りさ(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
「何この漫画、すっごく面白い! 2巻も見せて!! 次の3巻も!!!」
 
「これ面白いよね! はい、どうぞ!!」
 
小学生の頃、友達の家で初めてある漫画を読ませてもらった。私は夢中になって友達の家にあった単行本を読み、その後自分でも単行本を買うようになった。以来20年以上読み続けてきた。
 
次の単行本の発売日が待ち遠しくて、近くの本屋さんへ行き、漫画の発売日が一覧できるカレンダーを毎月チェック。
発売日の2・3日前から毎日本屋さんへ通って、いわゆるフライングゲットに挑戦していたこともあったっけ。
 
「海賊王に、おれはなる!!」
 
私が大好きなその漫画は、この有名なセリフで始まる。今や日本で最も売れた漫画であり、全世界で5億部販売。「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス記録にもなっている。
 
その漫画のタイトルは「ONEPIECE」
 
特別な能力と引き換えに、一生カナヅチになってしまった男の子「ルフィ」が仲間を集め、海賊王を目指し、海を冒険する。
 
最初はルフィ一人で小舟で冒険がスタートする。海賊って大きな船にたくさん人がいるものじゃないの?という疑問がまず浮かぶけれど。小さな舟で一人で冒険が始まる。しかも海賊なのにカナヅチ。めちゃくちゃな設定だと思う。
 
それでも、一人の強いカナヅチだけで冒険が始まったからこそ、こんなにも夢中になったんだと思う。ただの強い主人公ではなく、夢に向かうには大きなハンデを負った主人公。しかも、たった一人で、海賊たちの王様になるための冒険が始まる。
 
もし私がルフィの立場だったら、カナヅチになった時点で海賊王になることを諦めるかも。と思うけれど、ルフィは明るく前向きに冒険を進めていく。
 
子どもの頃から慎重派でネガティブなところがある私にとって、ルフィは、どんな状況でも自分の決めた夢に向かって前向きに進んでいく。そんな勇気を与えてくれるヒーローになった。
 
ルフィは冒険の途中で、様々な背景を持ったキャラクターたちと出会う。
 
真面目でとても強いが、迷子になりやすい剣士。お金に目が無いが、天下一品の航海術を持った航海士。ウソつきだが心優しく、一流の腕を持った狙撃手。女性に弱いがとても強く、料理の腕も一流のコック……。
 
みんな弱い部分を持ちながら、自分の得意なことを活かし、ルフィの仲間として活躍するようになる。
 
「おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!」
 
冒険が進んで、仲間も増えて、強い敵を倒しても。ルフィは戦闘の時にこんなセリフを言う。自分だけが強いわけじゃない。ただ力が強いだけじゃ生きていけない。一人カナヅチから冒険を始めたことを知っていたからこそ、このセリフに重みが感じられた。
 
いつも強くて前向きなルフィでも、弱いところがあるんだと。ヒーローでもたった一人で強いわけじゃなくて、仲間と一緒だから強いんだと。弱い部分があるからこそ、仲間と助け合うのが大切なんだと。
 
自分はルフィのように強くもないし。前向きでもない。ほんとは、ネガティブになりやすかったり、強い敵を前に逃げようと言い出す他のキャラクターの方が近いよな……と思っていた。
 
ルフィみたいな人にならないとダメだとどこかで思っていた。
 
けれども、そんなルフィが仲間に助けてもらわないと生きていけない、と言ったことで。私の価値観は大きく変わった。
 
自分一人で何でもやろうとするのが大切じゃなくて、いろんな人とできることを持ち寄って、協力し合うことが大切だと。ポジティブな人も、ネガティブな人も、どんな人にもできることがあると。自分のできること、得意なことをやることが大切だと。
 
自分の夢も、仲間の夢も、一緒に叶えていこうとするルフィの姿勢にとても感動したし、
それぞれのキャラクターが強くなっていく様子や、仲間が段々と増えていく様子をずっと楽しみにしてきた。
 
ルフィのような強さは持てないけれど、他のキャラクターのように強くなろうと思ったし、
20年以上も読んできて、ルフィの明るさを少しは真似できるようになった気もする。
 
ONEPIECEという漫画と出会って、私の人生は大きく変わった。
 
初めて友達の家で読んで、その友達とは初めて家族以外で映画を観に行った。
思春期でいろいろ悩んだ時も。実家を離れて一人暮らしを始めた大学時代も。
大人になって就職してからも。
 
小学生の頃からずっと私の人生の傍にONEPIECEはあった。
 
ルフィは夢を叶えて海賊王になれるのか? ONEPIECEとは何なのか?
連載開始から20年以上経つのに、まだまだ謎ばかり。
結末を知りたいけれど、正直終わらないで欲しい。
 
あと数年で終わると言われている残りの冒険を、これからもルフィたちと一緒に、余すことなく楽しんでいきたい。
 
 
 
 
***
 
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