5年ぶりに映画館に行ったらピーチ姫の無双っぷりが忘れられなくなった
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:鈴木あゆみ(ライティング・ゼミ4月コース)
「マリオの映画、流行っているらしいよ」
そう聞いて、あるユーチューバーが「俺がルイージをやりたかった」と言っていたことを思い出した。
「あ、マリオが映画になったんだっけ。」
検索して初めて「実写じゃないのか」と気づく。映画のタイトルは「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」、アニメーションの映画だ。
ユーチューバーがやりたかったのは、俳優じゃなくて声優か。
ただのアニメじゃないの? と思うものの、ホームページにはとても綺麗なアニメーションが流れている。なんか楽しそう。どんな秘密があるんだろう。
そう思って映画を見にいくことにした。
映画館で見るなんて、5年ぶりだ。
今回は、家族の勧めもあり4Dで見ることにした。
3Dも体験していないので、4Dは未知の世界。調べてみると椅子が動き、風が吹いて、煙が出るらしい。なにその遊園地のような演出。ある遊園地のアトラクションを想像してしまう。
それってストーリーに集中できるのかな? 心配と初体験への緊張を感じつつ、映画館へ向かう。
チケットを見せて3Dメガネを受け取り、指定されたスクリーンへ。
中に入ってびっくり。大きな4人がけソファーが並んでいる。席、ひろ!
奥まで腰掛けると、重心が後ろに下がり包まれるようだ。これなら揺れても落ちないだろう。
さて、会場が暗くなってきた。映画の注意事項や今後の作品の広告が流れる。
「3Dメガネをかけてください」の合図でメガネをかけると、次の瞬間から揺れる! 揺れる! ぐわんぐわん動く! なんだこれは!
どうやら「ユニバーサルピクチャーズ」のアイコンとその映像だったらしい。
揺れっぷりに、お客さんみんながざわつく。やっぱり椅子から落ちるかもしれない。私は持ってきたリュックを膝の上ではなく、抱き抱えるように持った。
本編が始まる。
***
映画は、ゲームの世界そのままの映像で、テンポが良く、最後までワクワクした。
ドンキーコングが樽を投げ、マリオが「ハッ!ホッ!」とジャンプで飛び移る。
ゲームに出てくるアイコンが多数散りばめられ、見てるだけで嬉しくなってくる。
うまくいくか! と思っても、次の瞬間にはクッパのターン。
最後はスーパーマリオらしい結末を迎え、満足感たっぷりの楽しい映画だった。
また椅子の動きや光や煙の演出が、いい感じに映画の魅力を引き出してくれて、没頭できる。
動きはそこまで激しくなく、子どもも安心。私も途中から抱えていたリュックを体の脇に置き、リラックスして過ごした。
ゲームの中を体験しているような感覚で見れるので、4Dで見るのをぜひおすすめしたい。
この映画で印象に残るのは、ピーチ姫だと思う。
ゲームでの彼女の立ち位置は、基本的に「守られる女性」だ。
いつもクッパにさらわれて、マリオに助けられる。自分では何もできない。
それが今回は違う。
「女性は守られるもの(それが女性らしい)」を覆す、強気でキュートな姫だった。
映画のピーチ姫は、とにかく運動神経が抜群だ。
訓練場でマリオへのお手本を披露するシーンでは、壁を飛び移り、出てくる敵を避け、クッパの模型を飛び蹴りで壊す。そこから、全力疾走でちくわブロックを駆け抜けて、大ジャンプで戻ってくる。
ピンクのドレスとハイヒールでの、この身のこなし。猛者だ。
運転技術もすごい。
バイクでレインボーロードを駆け抜け、キノコ王国に戻ろうとするシーンでは、バイクの両サイドを敵に囲まれてしまう。ピーチ姫、逃げ場がないか……と思いきや、相手のバイクを転ばせて逃げ切ることに成功。
さらに、レインボーロードから落ちそうになるキノピオを、グライダーで飛んで救出する。
「姫様大好き!」ってキノピオにも言われてたけど、あれは惚れる。
そして彼女は強い。
作中では、武器を構えてクッパを睨みつける。国のために戦う強い心を持ち、「クッパなんかぶっ飛ばす」と立ち向かっていく。
敵の数が圧倒的に多くても、少しも諦めない。どうすれば劣勢をくつがえせるかを考え、実行する。
ただ精神的に強いだけではなく、体術も優れている。思わず「ピーチ無双……」とつぶやきたくなるほどだ。ゲームだとボスとして登場するキャラクターが集結していても、アイテムの力を駆使して戦う。
勇敢で、聡明なレディ。
今の時代らしいヒロインとして、ピーチ姫の活躍は気持ちがよかった。
しかし、もしピーチ姫がすべて片付けたら、こんなに映画の人気は出ないと思う。
上映中に何度も湧き上がる「マリオ頑張れ」という気持ち。
これこそが本当の人気の理由なんだろう。「マリオぉぉぉぉ!」と何回も思ってしまう。
その気持ちをスッキリとさせてくれる、エンディング。
こうでなくっちゃね、と思えるエンディングは爽快感たっぷりだ。
スーパーマリオの世界を守りながら、キャラクターに個性があり、物語がある。
子どもから大人まで楽しめるので、ぜひ多くの人に見てほしい。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
お問い合わせ
■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム
■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。
■天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)
■天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
■天狼院書店「京都天狼院」
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00
■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168
■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」
〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325