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「マッチング・アプリは女性にとって地獄だ」と出会いを求めながら実感する男

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:村人F (ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
「マッチング・アプリ、女性にとって地獄じゃないか……?」
このようにマッチング・アプリで出会いを求める男性が感じるのは変な話だと思う。
こちらは女性を探す立場だから、向こうがどのような気持ちか、本当の意味で理解できないから。
なにより僕もマッチングが成立しない悩みを抱えている。
だから異性より自分の心配をしろというのも、もっともな意見だ。
 
しかし逆の立場だからこそ、辛さが見えるのである。
出会いを求めるために、多くの女性を調べるからだ。
そのため男より遥かに厳しい状況下にいることがわかってしまう。
 
最も大変だと感じる部分は「いいね!」が多く付きすぎるということだ。
相手のいいね数が確認できるアプリを使用しているが、見たところ顔が判別できる写真をプロフィールに用いていればほぼ2桁以上になっている。
つまり、それくらい男性からアプローチがもらえるのである。
これがとにかく地獄のような状況だと感じたのだ。
 
一見すると、どこが辛いのかと思われるかもしれない。
モテ具合を表す指標になるから、自己肯定感が上がるメリットにも繋がるからだ。
確かにアプリの使い始めは、この見方もできるだろう。
 
しかし、これは段々と猛毒に変わっていく。
「いいね!」の数だけ男をフらなければならないからだ。
 
なにせ多くのアプローチが来るのである。
人気があれば毎日のように数十人単位で。
これらを選別しなければならないのだ。
この過程が男性側に比べて地獄すぎると感じたのだ。
 
なぜなら、フる行為は相手を否定する行為だからである。
つまり女性は「いいね!」が多いせいで、常に何らかの理由で男にNoと言わなければならないのだ。
これによる精神的ダメージは恐ろしい威力を持つ。
 
「プロフィールの顔写真が微妙」
「自己紹介文が読みにくい」
「受け答えが面白くない」
やり取りしない理由を求めるために、無意識的に相手の悪いところを探してしまうのだから。
しかも日常的な作業として、これに取り組まなければならないのだ。
こんなことをしていたら男に対する希望が、どんどん無くなってしまうだろう。
このように女性は出会いを求める過程で、候補となる異性の悪いところを大量に投げつけられる環境に置かれる。
これはまさに地獄だ。
 
それに比べたら男性は遥かにラクである。
「いいね!」が全然来ないのだから。
なにせ女性はそもそも自分に届いたアプローチを処理することで精一杯なのである。
だから探す暇がない。
そのため男性側は余程の人気がない限り、調べる作業だけすれば良いのだ。
つまり女性をフらなくて済むから精神衛生もそこまで悪くはない。
もちろん金銭的負担は多いが、女性の被るダメージに比べれば微々たる量である。
このような状況も相まって、マッチング・アプリにいる女性は大変な思いをしているのだなと実感してしまった。
 
しかしこの気付きは、出会いを求める上では重要な観点に思える。
パートナーの辛さを具体的に想像する訓練になるからだ。
 
理想のカップル像は様々あるだろうが、求める要素の中で「互いに辛さを共有できる」という点は高い位置に存在する。
これを踏まえると、マッチング・アプリで自分以上に女性側の心配をしてしまうのも悪くないことではないだろうか。
 
それに辛さを想像することで、男性側もより一層精進しなければと気合が入る。
なぜなら目的は彼女たちと同じ「出会いを求める」ことだから。
つまり救うためには、自分が頑張らなければならない。
 
プロフィール写真で悪い印象を与えないようにプロの人に撮影してもらう。
自己紹介文もChatGPTなど様々な手段を使い、誠意が伝わる内容にすべきだろう。
もちろんマッチングが成立した後も、細かい配慮で連絡を取り合う必要がある。
このように相手に認めて貰わなければならないのだ。
 
だからこそ、本気でマッチング・アプリに取り組もうと思える。
なぜなら、パートナーは僕より遥かに辛い地獄にいるのだから。
彼女を救うためには自分を磨き、それだけの力を持っていることを示さなければならない。
この過程で生まれた出会いは、強固な絆になることだろう。
 
選ぶ側、選ばれる側。
男女の区別と同じように、両方とも別々の苦悩を抱えている。
だからこそ、お互いに理解しようという姿勢が大事なのだ。
多くの悩む女性をマッチング・アプリで見ることで、この一端を確認できた。
彼女を救い、自分も救われるよう、誠意を持って努力していきたい。
 
 
 
 
***
 
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2023-06-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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