飲み屋から見る、愛すべき大阪。
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:愛(ライティング・ゼミ9月コース)
大阪には、魅力的な飲み屋街がたくさんある。
地方の方が大阪に来ると「こんな雰囲気の飲み屋街は初めて」と言われることもある。
今回は、代表的な飲み屋街を紹介しながら大阪愛を伝えたい。
ただ個人的な偏見も入っている可能性はある。
まずはミナミ。難波・心斎橋辺りがミナミと言われる。
THE・大阪といえるだろう。
南北に伸び、それぞれ個性が強い。南側の日本橋や裏なんば辺りは立ち飲みも多く、人気店も多くたくさんの飲み屋がひしめきあっている。観光スポットのひとつ、なんばグランド花月もある。しかしインバウンドが増加しすぎていることで値上げした居酒屋が増えたりと、当たり外れは出てくるかもしれない。
少し北上すると道頓堀、宗右衛門町になる。
有名なひっかけ橋のグリコや夜の街・宗右衛門町。ここは日本語が聞こえないくらいにインバウンドしかいないので私はよっぽどの用事がないと行くことはない。
しかしこの辺りから東西に広げると小さい規模だがいいお店も増えてくる。
心斎橋まで行くと、少し小洒落た感じになってくる。が、閉店時間が早い店が多い。
大阪らしさを感じたいならミナミはいいかもしれない。
ミナミと来たらキタ。梅田エリア。
最近開発がとても進み、新しいビルや商業施設がたくさんできている。
平日・休日問わず人が大勢行き交っている。
梅田には商業施設内に飲み屋が集まるフロアがある施設が多くある。
気軽にはしご酒を楽しめるが、その分待ち時間も発生する店舗が多い。
もともとキタエリアの飲み屋街といえば、東通りとお初天神。
チェーン店から流行りのお店まである。
大学生が飲み会に使えるようなお店など、大衆向けの居酒屋が多いイメージもあるが、少し外れるといいお店もある。
私のお気に入りはお初天神の裏参道という場所で、タイ・沖縄・フレンチや焼肉、居酒屋など狭い通りにひしめきあっていてとても面白い。
梅田は近畿各地からの大阪への入口にもなっているので、待ち合わせもしやすい分いろんな目的で使える店が多いと言えるだろう。
少し足を伸ばして隣の中津や中崎町に行くと「オシャレ」な飲食店が増える。
そしてそのお隣の天満。
ここはかつては「サラリーマンのおじさん」が行くような場所で若者は行かない場所だというイメージを持っていた。
しかし店の入れ替わりなどもあり「映え」なお店や美味しいお店も増え、気付けば若者が多く集まるスポットになっている。
値段の安い店が多いことや「こんな場所に?」という裏路地に隠れたいい飲み屋があったり、私の大好きな中華料理店もあったり、お気に入りの店を探してみるのも楽しいだろう。
長い長い商店街「天神橋筋商店街」には昔ながらの居酒屋もあり、ちょっと食べ歩きできるスイーツ店もあり、昼飲みも楽しめる。
若者が来るスポットになったこともあり、夜が進んでくるとナンパ待ちの女の子やナンパをする相手を探す男性がいるのも事実。
治安は好みが分かれるかもしれないが、小さい規模のお店だとお客さん同士の距離も縮まり、知らない人と会話が弾むこともある。
次に福島エリア。
ここは美味しくてオシャレなお店が多い。
そして、並んででも買いたい美味しいパン屋さんがある。ここはぜひ行ってみて欲しい場所だ。
天満より少し値段は張るが、美味しいお店を開拓したい! という方にはオススメ。
京橋はJRや京阪電車があり便利な場所だが、仕事や生活圏内でないとなかなか行かない場所であることも事実。
京橋こそサラリーマンの街だと言える。
高架下にたくさんの店が集まっていたり、商店街にも多くの飲み屋がある。
淀川を越えて、十三。
テレビのインタビューでよく出てくるような場所で、そのイメージの治安が染み付いている場所ではあるが、天満に近い雰囲気がある。あるいは、天満より異質かもしれない。
阪急電車でしか行けないため、私も友人が十三に引っ越すまでは行くことがなかった。
しかし、行ってみると店員さんともお客さんとも距離が近く、とても楽しく過ごすことができた。
十三でよく飲んでいる人は住み着いているのかというくらいに常連になっている店がある人が多い。それだけイメージより魅力ある飲み屋街といえるのかもしれない。
最後に天王寺や通天閣の新世界だが、天王寺は生活圏内でないと行かない人が多い。
だが、少し行けばオシャレなカフェや飲み屋もあるようだ。
新世界は観光スポットのため、近くにある「世界の大温泉スパワールド」に行かない限り、近隣住民でない大阪府民は飲みに行くことがないだろう。
串カツ屋がひしめき合い、スーパーボールや射的など、非日常感を味わうことができるのでたまに行くと楽しむことができる。
以上が私の知る飲み屋街から見る大阪。
全ての飲み屋街を詳しく飲み歩いたわけではないので、情報量の差や偏見が入っているかも知れないが、それぞれに個性があって楽しむことができるだろう。
ぜひ、飲み屋で大阪の個性を感じてみて欲しい。
***
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