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妻はこうやって、心を閉ざしていく


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記事:石黒アキ(ライティング・ゼミ年末集中コース)
 
 
「離婚しましょう」
子育てを終え、子供たちが巣立ち、妻が部屋を片付けだしたら、次に断捨離されるのはあなたです。
  
夫が、これからの老後、妻と2人で楽しもうと思った矢先、離婚を突き付けられるというのは、よく聞く話である。男性が、青天の霹靂とばかりに「なぜ?」と思うこの状況。
  
このような結末になるのは、なにも「突然」ではない。長年の積み重ねなのである。女性側は、しっかりと、その「理由」を積み重ねているのである。夫は、妻の心がどう変化し、なぜ最後にこのような結末になるのかを知らないのだ。
  
ここでは、妻の心の閉じ方を「シャッターの降り方」に例える。また、こうなるまでの女性の心の変化をステージ1~4のステップで解説していく。
 
 
【ステージ1】シャッターが降り始める時
 
女性が子供を妊娠すると、「つわり」というものがある。程度は人によって差があるが、一般的には2か月半程度、気持ち悪い、吐き気がする、ごはんが食べられない、特定の香りが無理、などの辛い日々が続く。この間の行動は気を付けてほしい。
例えば、食べられないものを平気で目の前で食べる。楽になる食事を作ってくれない。家事もできずに寝込む日々があることを理解していない行動を取る、などだ。
 
ちなみに私は、「つわり」の期間に家事を手伝ってもらうということがほぼ皆無だった。このタイミングで家事をしないのであれば、今後自分が体調不良になっても、やはり家事はしないのだ。自分はちょっとの熱ですぐ寝込むくせに。
  
また、子供が生まれてから、子供の泣き声で妻は目覚めるが、夫は全く気付かないということはよく聞く話だ。男性と女性での意識の差が出始めるのがこのころ。
このように、「あれ?」「なんで?」ということが出始めるのが、シャッターが降り始めるステージ1である。
  
  
【ステージ2】シャッターが降りている最中
 
ステージ2は、塵を積もらせていくステージである。様々な事件が、シャッターをが降りていくきっかけとなる。
   
長男がまだ半年ぐらいの時に、私は高熱を出したことがあった。その熱は5日間続いたのだが、見事に5日間放置されたことがある。高熱5日目に、目の前でパソコンを開いた時は、さすがに私もブチ切れ、救急病院に連れて行ってもらった。マイコプラズマだった。殺意が芽生える。私はこの件を今でも根に持っている。
誰しもこのような事件の1つや2つ、ないだろうか?
男性側は、たいしたことがないと思っていても、女性側がこのように根に持つような出来事はそこら中にあるのだ。
このように、このステージでは殺意が芽生えることや、根に持つような出来事がたびたび起こる。このステージを超えると、取り返しのつかないことになるので気を付けてほしい。
 
 
【ステージ3】完全封鎖の瞬間
 
ステージ2までの間に、女性はコツコツと「ありえない」を貯めこんでいる。男性は気づいていない。もちろん、女性側はいつまでも貯めこめるわけではない。少しずつシャッターが降りているのだ。そして、最後に完全封鎖する瞬間というのがある。
  
お子さんがいる家庭では特に、子供の教育などですれ違いが起こることがあると思う。
私の場合は、深くは書けないが受験問題でのとある一言で、とうとうシャッターが「ピシャリ」と閉じたのである。これは、すごいインパクトの強い出来事ばかりではなく、積もり積もって「もう無理!」となる瞬間なので、もうキャパが残っていないという段階、女性側に余裕がなくなる段階で起こる。
シャッターが閉じると、女性側の経済力と子供の許可さえあればすぐにでも離れられるレベルなのである。
  
  
【ステージ4】無の境地
 
ステージ3まで貯めこんだ殺意と怒り。ステージ4は、その殺意と怒りを持つことさえ無駄に思えてくるステージ。そこに使うエネルギーがもったいないと感じるレベルなのである。「無の境地」だ。もうどうでもよくなる。そして、今までできた気遣い、会話など、いろんなことが無理になる。
  
  
いかがだろうか。これが、妻が心を閉ざしていく4ステップである。
  
  
では、これを回避する方法はないのか?
 
もちろん、回避する方法はある。 ただ、私が考える回避法はただ1つ。
「会話」である。
 
「こまめに話し合うこと」「伝えること」「認識合わせをすること」
これをこまめにやっていかないと、絶対にズレが生じる。ステージ1の間にこまめに話し合えていれば、摺合せしていけるはずだ。
どちらかが我慢、泣き寝入り、伝えない、などを繰り返していれば、すぐに冒頭のような結末につながる。とにかくステージ1のうちに回収することだ。
「何も言ってこないから大丈夫」「言ってくれればいいのに」「普通に会話できているから大丈夫」なんて思わないことである。
放置すれば、女性側は男性の気づかぬうちに、したたかに「その日」の準備を進めていくのである。
 
 
 
 
***

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2025-01-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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