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自然の浄化力で生き抜く


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:浅井ちひろ(ライティング・ゼミ7月コース)

 

「自然なくしては生きていけない」と聞くとオーバーに思うだろうか。しかし私はまさに、その状態となっている。

 今の時代は便利だ。連絡を取りたいと思えばすぐに電話をかけることもメッセージを送ることもできる。調べたいことがあれば、すぐさまその場で調べることもできる。ChatGPTの精度には驚くばかりだ。何かを聞けば瞬時に的確な答えをくれる。ただそのような便利さがある反面、現代はスピードが速く、情報量が多い。仕事でもそのスピードや情報量に触れているが、仕事を終えても誰かと、または何かと繋がっているということが多々生じる。私はそのような状況に疲れていくことがある。

カフェでほっと一息ついたり音楽を聴いたりして一時的に少し回復することはできても、堆積物となったような蓄積疲労は少しのことでは癒しきれない。だがしかし、個人的な実感ではあるが自然はそれが可能なのだ。休日に訪れる海や山は大きな力で癒してくれる。自然にリラックスさせてもらえることで、その後の日々を生きることができていると言っても過言ではない。私にとって自然は、誰よりも技術の高い凄腕マッサージ師なのだ。

 どういうことなのか。

 まず、美しい自然に五感で触れることで疲れと心の凝りが解れる。海ならば、広い空、青い海、キラキラと煌めく波を眺め、心地よい波の音や鳥の声を聞く。砂浜の上や水の中を肌で感じて歩き、潮風の匂いを嗅ぐ。山ならば、木々の緑を見て、マイナスイオンたっぷりの森の香りを吸い込み、鳥のさえずりを耳にしながら頂上を目指す。頂上からの素晴らしい景色に目を奪われ息を呑む。

そうして五感で感じることで、心の中で固くなっていた凝りのようなものがとれるのだ。この凝りはけっこうな硬さで、先ほども述べたようにちょっとやそっとのことでは解れきれないのだが、自然という大きな存在に包まれることで、溶けるように解れていく。

 ここで、なぜ音楽などより自然の方が解れるのか?という疑問が浮かんだ方もいることだろう。専門家ではないため具体的なことは言えないのだが、自然は人間の手が及ばない圧倒的な存在だから、という点があるのではと考えている。例えば色にしても、空のグラデーションと全く同じ色を人間では作り出すことができないように、自然には人の手が及ばないところがある。人間には作ることのできない、存在そのものの美しさ。雄大さ。純度の高さ。それらの癒し効果が高いのだと個人的な感覚では思っている。

 自然が凄腕マッサージ師であるという理由の2つ目は、よく眠れることだ。海や山を訪れた後はすごく眠くなり、ぐっすり眠れる。夜もそうなのだが、帰ってからすぐに寝てしまうこともある。それほど眠気がくる。山においては登山という運動をした効果もあると思うのだが、海については特に運動をしていないため、自然の癒しによるものであると言えると思う。

 緩むことで眠気がくる、ということは多くの人が知るところだろう。翌日の緊張で眠れない夜を過ごしたり、昼間神経の張る仕事があった時にその緊張感が夜になっても抜けず眠れなかった経験をしたことがある方もいると想像する。

 良い睡眠のためには、夜間接照明やキャンドルで過ごしたり、ブルーライトを寝る1時間前から避けたり、ぬるめの温度でゆっくりお風呂に入るといった行動は有効だ。それらは緩めるための行動ともいえる。実際、私もこれらの行動を日々行い、リラックスしてから睡眠を取っている。しかしながら、自然に触れた後の良質な睡眠には質が及ばないのだ。

 普段の睡眠時間は6時間程度であるが、自然に触れた日の夜は7,8時間、ぐっすりと眠ることができる。朝の目覚めも清々しく、眠りが深かったことが体感としてわかる。よく眠れたということは緩み、リラックスしていた証拠。これはまさに、凄腕マッサージ師の施術を受けた後のようではないだろうか。

 こうして海と山という、2種類の自然、凄腕マッサージ師により、私は心底リラックスができ、回復し、日々を過ごすことができている。自然が好きかどうかは個人差があるところで、また自然といっても海、山、川、湖等、どの自然が好きかも人の好みが分かれるところではある。ただ、もし日常生活で緊張感が高かったりストレスがあり、休日に回復し切れていない、あまり眠れていないといったことがあったら、ぜひ一度、近場でいいのでどこかの自然へと出かけてみていただきたい。そのリラックス効果を体感してもらえることだろう。

 


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