学ぶというのは、世界を変えることだ
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【6月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:三木智有(ライティング・ゼミ平日コース)
「学ぶというのは、世界を変えることだ」
ぼくは38歳にしてようやくそんなことに気がついたように思います。
今年の3月。娘の教育環境を変えたいと思い、家族で東京から京都へと移住してきました。それに伴い、ぼく自身もこれまでの仕事に加えて新たな挑戦をはじめました。これまで全く関わったことがない「教育」分野への挑戦です。
新たな分野への挑戦をしているというのもありますが、いま学ぶことが面白くてしょうがないのです。
それは学びを通して自分の世界が広がるというだけでなく、学びは世界を変えるための強力な武器であることを実感しているからかもしれません。
学びとは、何かを覚えることではなく、世界を変えるための武器である。
だからこそ学ぶことは面白いんだ、というこの気持ちは自分の子どもはもちろん、これから教育に携わる上で子ども達とも共有していきたい発見でもあります。
「世界を変える」とはずいぶんと大げさなようですが、「人生を変える」も同じで、こうした変化のことをビジネスの世界で「アウトカム」と言います。
ぼくは普段NPOの運営を行っています。NPOをはじめとするソーシャルビジネスの世界では「アウトカム(もたらした変化)」は何なのかを問われ続けます。
そしてこのアウトカムはインプットとアウトプットの積み重ねの果てに、ようやく生み出すことができるのです。
インプットとは勉強をすること。
ボクシングで言えば、一生懸命にボクシング書を読んで、パンチの撃ち方を学び、勝つための戦略を知ること。
そしてアウトプットとは試合に出ることです。
一生懸命勉強して、パンチを打てるようになって試合に出る。練習で身につけたパンチを必死に打ち込み、学んできた戦略を活かして相手に勝つこと。それこそがアウトプットです。
ですが、試合に勝つことはアウトカムではありません。
試合に出続け、勝ち続けてチャンピオンになったら、その結果変わっていくであろう世界。それこそがアウトカムになります。
例えばチャンピオンになった姿を見せることで、ボクシングの魅力をより多くの人に伝えることができた。ボクシングの世界に憧れて挑戦する子ども達が増えた。
自分自身がメジャーになったことで、恵まれない子ども達への支援を広げる力を得ることができた。
これこそがアウトカムなのです。
この「メジャーになって子ども達の支援ができるようになった」を体現したのが、あのオードリー・ヘップバーンです。
彼女はあるインタビューで自分自身の女優人生をこのように語っています。
「女優としての人生は、まさにユニセフの仕事をするためだったのだと思う。有名になってよかったわ。(知名度のおかげで、人は耳をかたむけてくれて)こういう仕事ができるもの。本当に価値ある仕事がね」と。
別に人を助けるだけがアウトカムではありません。
道路の建設であれば「道路を作った」がアウトプット。その結果「渋滞が解消された」がアウトカムなのです。
学生時代のぼくにとって学びとはインプットでしかありませんでした。
興味関心という動機づけが弱いまま、テストで高得点を取ると言うアウトプットのためにしなくてはいけないものだったのです。
学びへの姿勢で、少し風向きが変わったのは社会に出てから。
学ぶことは、営業成績を伸ばすことや、よりよい提案を作ることになっていきました。
それはボクシングで言えばチャンピオンになるための挑戦のようでした。
そうした時期を経て、いまは学ぶことが世界を変えるのだと知りました。
学びは目的ではなく、手段になったのです。
このライティングゼミへの参加も、ぼくが新しくはじめた学びのひとつです。
講義に出て勉強する(インプット)。それを活かして毎日記事を書く。毎週の課題は欠かさず提出する。フィードバックを受けて、また書き続ける。
でもこれはアウトプットでしかありません。
そしてアウトプットだけでは、人生も世界も変わらないのです。
実は前回の記事が天狼院にアップされて、わざわざ感想の連絡をくれた人がいました。
ブログを書いているとこうしたコメントや感想をいただくことは決して珍しいことではありません。でも、今回はいつもと違う点がひとつ。
それは、連絡をくれたのが女子高生だったこと。
ぼくは子育て支援のNPOを運営しているため、パパ目線で子育てについての記事を書くことが多くパパやママ、子育てに関係する人たちからのコメントはよくいただきます。
でも、今回は子育てとまったく関係のない人からの連絡でした。
これはとても小さな変化でしかありません。
でも、これまでの僕ではなし得なかった変化でした。
僕がライティングゼミで学ぼうと思ったのは、自分の想いをしっかりと届ける力を得るためです。
学ぶことの面白さを子ども達にちゃんと伝えられるようになりたい。
子ども達に学ぶことの面白さや、自分の未来にワクワクするような探究心を伝えていきたい。それが子ども達の未来を築いてくれるかもしれないのです。
学び、色んな形で発信する。それを繰り返すことで自分が起こしたいと思う変化を誰でも起こせる。
そのことに気がついた今、ぼくは学ぶことが面白くてしょうがないのです。
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