メディアグランプリ

城めぐりからエネルギーをもらう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:mayu(ライティング・ゼミ土曜コース)
 
 
「戦国時代に日本全国に実在した3,000のお城が登録されているんだ。GPSを使ってお城めぐりをしていく位置ゲームなんだけれど、お城や武将に関する情報量がとにかくすごくて、歴史の勉強にもなるし、おすすめ。ぜひ登録して」
 
そうお勧めされたアプリがある。
正直、アプリは容量を食うため、極力入れたくない。
そう考えている私は、微妙な反応をしてしまったのだけれど、歴史好きにはたまらないアプリらしく、歴史好きの同僚のから熱弁されてしまった。
 
「一人の武将に対して、どんな背景があって誰に仕えたのか、どんな功績を残し、どれくらいの石高を持っていたのか、どこの出身で親兄弟には誰がいて、どんな生涯だったのかって、全部ここに書かれているんだよね。すごい情報量でしょ。歴史好きな自分でも、知らないことがたくさんあって面白いんだよ」
 
そんな話を聞いて、自分が過去にやっていた携帯ゲームを思い出した。
同じ位置情報取得ゲームで、その土地の穀物などを植えてレベルアップさせ、戦に出る。
新しい作物やお城、武将を入手できるのが楽しく、一時はかなりの時間をゲームに費やしていたと思う。
軽い気持ちで始めたとしても、飽きるまでとことん時間を割いてしまう性格なのだと分かって以来、ゲームにはなるべく手を出さないようにしていた。
 
それなのに、このスマホアプリ「ニッポン城めぐり」を登録してしまった。
たいして歴史が好きなわけでもないし、むしろ歴史は苦手で成績も良くなかったのに。
 
おすすめしてくれた同僚の目の前でアプリを登録し、まずはその場で位置情報取得。
早速お城を一つ攻略できたことが、自分のコレクター精神に火をつけてしまったようだ。
この時、お城が攻略できていなかったら、もしかしたら続けていなかったかもしれない。
 
私は武将の生涯を知りたいと思ったこともなければ、特別にお城が好きなわけでも無い。
だけれど、未攻略のグレー色のお城で埋め尽くされた日本地図が、攻略済のオレンジ色に変わる様子は、コレクター精神を刺激され、全国制覇を目指したくなってしまった。
 
私が早速登録をしたことに気分を良くしたのか、同僚はアドバイスもくれた。
「お城を攻略すると石高が増えて、位置情報を取得した時に見つけた武将を自分の家臣団に入れることができるよ。だから、まずはお城をどんどん制覇するといいよ。すごい能力の武将を見つけた時、石高不足で仲間にできなくなるから仲間にする武将は身長に厳選した方がいいよ」と。
 
 
今までは平日の疲れを取るために土日のどちらかは予定を入れない日を作ると決めていた。
体を休める完全休養日を作って体力回復に努めていたはずなのに、初めて訪れる場所は、未攻略のお城をgetできることを意味することになり、多少遠くても足取りはかなり軽くなった。
休養日を返上してでも外出できるようになってきたのだ。
 
昨年の夏、高校野球の地方大会の球場に行くことができたのも、アプリの影響もありそうだ。
夏の野球の試合がなければ、行くことはほぼ無いと思われるような、家から数時間もかかる場所まで、汗だくになりながら何回も応援に行った。
ありがたいことに試合をする球場が毎回異なっていたため、新しいお城を攻略できる! と暑い中でも時間とお金がかかってもテンション高めで行動できていた。
休養日必須だった私が、野球好きも重なって、今思えば夏は異様に元気だったと思う。
 
そして、今までは時間がもったいないと、飛行機派だったのだけれど、このアプリのおかげで電車の旅がより楽しめるようになった。飛行機では出発地と到着地のお城しか攻略できないけれど、電車移動なら、移動中の周辺にあるお城が攻略でき、たくさんの武将を見つけることができるのだ。
イッキに石高を増やして、強い武将を手に入れるチャンスも広がる。
もっと早く知っていたら、数年前、急遽新幹線で北海道まで行ったのに! と悔しくなってしまった。
 
同僚とはアプリ上で友達になっており、お互いどこに行ってどのお城を攻略したか、週末の行動が見えるのも楽しい。行動が筒抜けなので、お互い気心知れた人としか繋がらないようにしないと面倒なことになる可能性はあるけれど、私はいまのところ、仲間との攻略城数を競うことも面白いし、刺激を受けている。
 
アプリをきっかけに、自分の行動力が出てきたことが何よりの効果。
 
そして歴史に対しても以前より少しだけ興味が出てきた。
有名武将はもれなく仲間にしたいのだけれど、貴重な石高を使うため、どんな武将なのか詳しく知りたくなってきた。なるべく優秀で功績も残し人情もある人を仲間にしたいという思いが出てきたのだ。
 
私のように出不精な人、歴史に興味無い人は、もしかしたら案外始めるとハマるかもしれない。
予定が無くても無駄に足を延ばしたくなる効果は絶大だ。
3月は選抜高校野球に2週連続で行き、ついでに大阪に寄り道をして大阪城を攻略してきた。
 
北海道や東北、中国・四国、九州、沖縄など、まだこのアプリでは足を踏み入れていないエリアがたくさんある。このアプリの効果を存分に生かしつつ、2019年、新元号元年、日本全国を飛びまわり、お城の攻略数も増やし、思いっきり楽しんでいこうと思う。
おすすめしてくれた同僚に感謝!
 
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

http://tenro-in.com/zemi/70172

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


2019-04-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事