今の人生にモヤモヤしているあなたに
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:仲田 優子(ライティング・ゼミ夏期集中コース)
「今、あなたは自分の人生に満足していますか」
突然こんな質問をされて、満足していると即答できる人は一体どれくらいいるだろうか。
大抵の人は、何かしらのモヤモヤを抱えながら生きているのではないか。
決して、不幸という訳ではなかったとしても。
私の人生こんなもんか、と諦めてしまっているかもしれない。
もっと充実した毎日を送りたいと思っているかもしれない。
本当はもっと幸せになりたいと思っているのに、幸せになる術が分からなくて迷子になっているかもしれない。
以前の私も、そうであった。
いや、もしかすると今もまだ、モヤモヤの中でもがいているのかもしれない。
このライティングゼミ講座の扉を叩いたのも、きっと今の自分に何かしら物足りなさを感じていて、新しいことに挑戦したかったのだと思う。
以前の私は、毎日が憂鬱であった。
仕事に行くのが嫌で嫌でたまらなかったのだ。
当時私は、金融機関で経理の仕事をしていた。
0.1円単位のミスも決して許されない。
決められたことを間違えずにすることが、大の苦手だった私には、一番向いていない仕事だった。
社会人1年目の頃は、新しく仕事を覚えなければならないと精一杯だったから、それなりに楽しく仕事をしていたと思う。
モヤモヤとし始めたのは、社会人2年目になった頃だっただろうか。
今の仕事は自分に向いていないとか、部署の雰囲気が悪くて盛り上がりがないとか、会社の体制が古いとか、そんな不満を口にしていた。
私が仕事を楽しめないのは、自分が置かれている環境が原因だと思っていた。
だから、環境さえ変われば、私は仕事を楽しめるはず、私の人生はもっと良くなるはずだと信じていた。
今の自分の環境を変えたい。
けれど、今の会社を辞めてどこに行けば良いのだろう。
当時の私は、自分がやりたいことも、自分が向いていることも分からなかった。
ある日、朝会社に向かう電車の中で、涙がとまらなくなった。
「もう限界だ」
早急に、何か手立てを打たなければ。
それから私は、自分自身と向き合うようになった。
コーチングのイベントに参加したり、自分の人生のストーリーを振り返ったりする中で、自分がどんなことに興味があるのかぼんやりと見えてきた。
ワークショップや読書会に参加したり、NPOのサポートプロジェクトに参加したり、自分がやってみたいと思ったことに、恥ずかしがらず戸惑わず、素直に挑戦した。
そこには、新しい世界が広がっていた。
そこには、自分という人間を受け入れてくれる人で溢れていた。
人と違うことをしたら浮いてしまうとか、女性は三歩後ろをついていかなければならないとか、社会的に地位が高いと言われる職業や会社の人が偉いとか、私をがんじがらめにしていた思い込みは一気に崩れ落ちた。
ロールモデルと呼べるような人とも、初めて出会うことができた。
自分は今後こんな人になりたい、こんな生き方がしたいと、目の前が切り開けたような不思議な感覚だった。
他人との関わり方も変わった。
それまで自分の本心やダメなところを、なかなか他人に見せられなかったが、段々と他人に心を開けるようになった。
そして、他人のことを受け入れられるようになった。
そんな充実したプライベートを送っているうちに、気付けば会社に行くのが嫌ではなくなっていた。
職場の環境は、何も変わっていないにも関わらず。
私は気が付いた。
自分が嫌だったのは、自分が置かれた環境ではなかったのだ。
自分がやりたいことをやらず、自分の個性を無視し続け、自分らしく生きていない、そんな自分自身のことが嫌だったのだと。
私は今、人材紹介会社で働いている。
自分らしく、個性を活かして活躍している人を増やしたくて。
社会人になってから、
やりがいを感じながら仕事をしている人ばかりではないのだと知った。
本当は、もっとやりたいと思っているのに、現状に諦めてしまっている人がたくさんいるのだと知った。
そんな人たちが、余っているエネルギーと、押しつぶされてしまったその人らしさを活かせたら、どんなに素敵だろうか。
自分自身が苦しんだ経験から、自分がやりたいことが見つかった。
そんな今だから、あの経験は私にとって必要なことだったのだと、心から思うことができる。
もしあなたが、今の自分の人生にモヤモヤしているのなら。
いつもの生活とは違う、新しいことにチャレンジしてみて欲しい。
あなたがやってみたいことなら、何だっていい。
小さなことだっていい。
その小さな一歩が、あなたの人生を変える大きな一歩に繋がると、信じてるから。
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