【京都】月に1度の本屋飲み会! 今月のテーマは「スパイスカレー」 『おもくない!ふとらない!スパイスとカレー入門』の著者印度カリー子さんにインタビューしました!
最近、メディアでちょくちょく取り上げられている印度カリー子さん。インドの民族衣装であるサリーを身にまとっている綺麗な女性の写真をたまに目にするが、まさにそれがカリー子さん。東大出身のインテリスパイスカレー研究家として、今注目を集めていますが、果たして彼女は一体どんな人物なのでしょう? 今回、そんな彼女にインタビューする機会を与えていただけました! ぜひ書籍と合わせて、お楽しみください♬
《インタビュー》
Q1, スパイスカレーの研究を始めたきっかけを教えてください。
スパイスの研究を始めたきっかけになったのは、実は姉なんです。大学では物理学を専攻していて、そもそも女子が少ない学科であったし、サークル活動なども特にしていなかったので、家と学校をただ往復するだけの毎日を送っていたのですが、ある時姉と一緒に生活することになったんですよね。
まあ、もともと料理は好きだったのでせっかくだったら姉の好きな物を作ろう、と思い……。
姉に好きな料理を尋ねると「スパイスカレー」だって言うんですよ。実を言うとそれまでそんなにカレーが好きじゃなくて(笑) (え、そうなんですか!?)
最初は「作れるの?」って思ってたんですけど、どうせ作るんだったらちゃんとした物作ろうと思って、いろいろ調べてスパイス揃えて…ってしてたら、
本当に美味しくできちゃって。
すごく感動したんですよ! それからですね、スパイスカレーにハマったのは。気がついたら、姉よりもカレー好きになっていました(笑)
Q2. 「印度カリー子」と言う名前の由来を教えてください。
始まりはブログです。スパイスカレーにハマったのって、もう「美味しい」を通り越して「感動」したと言うことなんですよね。そんなに難しくないのに、こんなに美味しいのかって!
そのことを世の中に伝えたいと考えて、ブログから始めたんですけど、スパイスカレーを作りたいと思ってブログにたどり着いても、本名でやってたら多分記憶に残らないじゃないですか。だから一度聞いたら忘れない、そんな名前をつけたんです。「えっと、何だったけ…カレー粉..…、あ、カリー子!」ってね。ちなみに「印度カリー子」は私自身ではなく、「インドカレーの魅力を伝える女の子」です。
ただ、スパイスカレーってどうしてもハードルが高い物だと思われがちですよね。それには主に2つ原因があると思っていて。
一つは「日本語のレシピがない」こと。
それをまずはブログで解消する。
そして二つ目は「スパイスを揃える環境がない」と言うこと。
最近百貨店やスーパーで取り扱っているところもありますが、
種類が限られています。本場にはもっともっと数多くのスパイスがある。日本では、それらがなかなか手に入らない。
この問題に関しては、起業してスパイスの販売を始めました。
ネットで通販も始めたのですが、ポチッとしたら商品が届く、というネットショップの当たり前さは崩したかった。
商品を注文してから届くまでに、本当は多くの人が介在しているはずなのにそれが見えなくなってしまっています。「人」の要素が弾かれてしまっているんですよね。
だから私は一つ一つの商品に必ず手書きの説明とレシピ、メッセージを入れています。こう言う次代だからこそ、アナログの良さに改めて気づかされたりするんですよね。
Q3. インドの魅力を語ってください!
インドってよく「一度行けばハマるか、もう一生行きたくない」のどっちかに分かれるって言うじゃないですか。
でも私はむしろ、じわじわ…と好きになっていったタイプですね。確かにめちゃくちゃ不便だし、治安も決して良いわけではないし、一度行ったら「もういいや」と感じます(笑)
ですが、やっぱり日本にいると情報が入りすぎるし、その快適さが逆にぬるま湯に使っている状態に思えるって言うか……。
結局は刺激を求めてインドに行ってしまうわけですよ(笑)
魅力って言われるとやっぱり、日本人が極端に少ないことと、アジアの中でも異質、と言うか独特の空気感が流れていて、ある人にとってはそれって「究極のアウェイ感」なんです。
自分の中にある「日本」と言うものがぶっ飛ぶ。最高の解放感を得られます!
(ちなみにインドに行ったらこれはすべき! というものは何ですか?)
う〜ん、異文化体験だったり宗教のことだったり、食べ物はそこに行くだけで嫌という程体感できるので(笑)
おすすめは、日本ではできないような贅沢を体験することですかね。物価が安いので、日本だと一泊数十万くらいするグレードの高い部屋にインドだと1万円ほどで泊まれちゃう。
インドに行ったら、ぜひラグジュアリー空間を楽しんでみてください♬
Q4. 書籍を作るにあたってこだわったことは何ですか?
この書籍は初めて出版するものであるとともに卒業制作でもあったので、やりたいようにやっていいよ!と行ってもらえたんです。それをいいことにめちゃくちゃこだわりました(笑)
例えば、「インド感とかマニアック感」は出さずに、女の子感を出したかったので、カレーの写真だけではなく一緒に可愛いお花を飾ったり、おしゃれな食器とランチョンマットを使ったり、と色々試行錯誤しました(笑)
書籍全体の雰囲気としては、ゆるふわなカフェをイメージしました。また、女性向けの本なのでレシピにメモ書きで代用例を盛り込みました。ほら、女性って色々代用するじゃないですか。男性はどちらかといえば、レシピに書いているものは全てその通りにする、と言う人が多いと思いますが、女性はそうじゃない。だから、そういった部分にまでこだわりましたね。
Q5, 本書の中で特にオススメのレシピを教えてください!
初めてのスパイスカレーに挑戦するのであれば、やっぱり「バターチキンカレー」がオススメです。
ぜひ作っていただきたいのは、「サバのカレー」ですね。
お魚のカレーを初めて食べた時の衝撃は今でも忘れられません。スパイスカレーを初めて作った時も感動したのですが、最早それを上回る感動、いや、衝撃を受けましたね。
「何じゃこりゃ〜〜〜〜ッッ!!」と(笑)
もともとサバが好きで、好物なものどうしがかけ合わさったら、美味しくないわけがないだろうと(笑)
また夏なので、季節の野菜を使ったカレーもオススメです。
かぼちゃやオクラのカレーも美味しいですよ!
お米でもナンでも相性いいです。
Q6. 最後に読者の方に一言お願いします。
本書では10種類のスパイスを紹介していますが、
基本的には「コリアンダー、クミン、ターメリック」の3種類があれば、美味しくできちゃいます!
ですので意外にシンプルで、難しくいないのでぜひチャレンジしてみてください。
1回作れば、その魅力にはまってしまうはず!
お気に入りのカレーを発見し、自分のために好きなものを
作って幸せになってください〜?
ちなみに、「カレーってどうしても余ってしまうんだよね…」とお悩みの方は、合わせて『スパイスのまほう』もぜひ!
カレーを余らせない工夫をふんだんに盛り込んでおりますので!(笑)
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印度カリー子さん、この度はインタビューをさせていただき、
本当にありがとうございました!
話せば話すほど、魅力的な方で時間もあっという間に
過ぎてしまいました。
スパイスカレーの魅力はもちろん、とにかくインドへ
行きたくてたまらなくなったスタッフでした(^◇^;)
それでは明日、8月23日(金)のスパイスカレー祭り、本屋飲み会を
お楽しみに?
詳細は http://tenro-in.com/event/96230
皆様のご参加を心よりお待ちしておりますヽ(´▽`)/
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