『プロフェッショナル仕事の流儀』アフリカの大地、志で駆ける 医師・国際NGO代表 川原尚行
こんばんは、チーム天狼院の榮田です。
今日のプロフェッショナルは、医師であり、国際NGO代表でもある川原尚行さん47歳。
川原さんは福岡出身で地元の九州大学医学部を卒業されており、
私も地元が福岡なこともあって勝手に親近感を持って
川原さんのことは少し前より存じ上げ、密かに(?)尊敬していました。
小倉高校・九州大学医学部ではともにラグビー部のキャプテンを
務めた親分肌。
元外務省の医務官時代にスーダンに赴任された後39歳で辞職され、
スーダンで医療活動を開始します。
…と、このあたりまでは以前に得た情報で知っていたのですが、
今回の放送で驚いたのは、川原さんの 「なかに入り込むチカラ」。
経費削減のため自室ではなく屋上で寝て涼を取る。
朝起きると水漏れでしたたる水滴を使い、顔を洗う。
活動の多くは無医村で、多い日には200人もの患者と向き合う。
患者の病気を診るだけではなく、病気の背景まで治してしまう。
現地の人達との会話から、
病気の背景(=原因となっているもの、水たまりをそのままにしておくとボウフラがわいて不衛生だ、など)
まで見つけ、その原因を取り除くよう活動をさらに広げる。
サッカーチームまでつくり、現地の若者にサッカーを楽しむ場を提供する。
広い意味だと、スポーツも医療に入る、と川原さんは言います。
「同じ釜の飯を食べれば分かり合える」
そう言って、川原さんは積極的に相手のふところに入っていきます。
「スーダンで活動する日本人医師」にとどまらずに、
現地に溶け込み現地の方々と同じ目線で生活し
豊富なコミュニケーションを取ることで実現されている
そのきめ細やかで広い医療は川原さんだからこそできる技だなと感じました。
しかし、その川原さんもスーダンで活動を開始したはじめから
このように「なかに入り込んだ」治療ができていたわけではないそうです。
日本からの支援品の大量の薬。
先進国からの薬だから喜んで受け取るだろうと思っていたら、
スーダンでは使用許可がおりず、自分の手でその薬を多く燃やしました。
「援助してやる」というおごりがあったんだろうと
とても川原さんは反省しました。
それから出会った、現地のムスタファさん。
彼の「人をもてなす」ホスピタリティはとてもすごく、
それに感化された川原さんは、
思いきり現地の人とふれあってみようと思うようになります。
そうすると以前はわからなかった、
病気の原因がわかってきました。
「援助ではない、ともに歩んでいく」
援助というと、一方通行で高みと低みという感じがする、
そうではなくて、自分も新しい考えを彼らにいただいている、
と川原さんはとてもいきいきとした表情で言いました。
天狼院も、中に入り込んだ書店となります。
みなさまと共にあゆみ進化する書店にです。
天狼院は、池袋の東通りにできる小さな書店。
東通り、また池袋の地域に溶け込み、
「池袋には東京天狼院があるよね」と言っていただけるような
「地域に、そしてお客様に入り込んだ書店」になりたいと思っています。
お越しをおまちしております。
《東京天狼院オープニング情報》
9/20 「黒船来航」竣工除幕式(プレオープン)
9/20〜9/25 プレオープン・ウィーク
9/26 「東京天狼院プレミア」(オープン)