『情熱大陸』AR開発者_川田十夢《READING LIFE EXTRA》
ARとはいったいなんだろうか。
多くの人がそう思われることだろうと思います。
ARとは「Augmented Reality」の略で日本語に直すと「拡張現実」のことです。
たとえば、池袋の街をスマートフォンを通してみると、道案内や店舗案内が現れるというふうに使われております。
それには無限の可能性があります。
ARは直感的に伝わりやすい技術です。論より証拠。
「僕はSFの次の概念にARがあるとおもっていて、僕は先に未来をかたちにしちゃおうと考えています」
そういうのは、AR開発者、川田十夢です。
「変に自粛しちゃって、単にやってないということが無数にあると思うんですよね」
その言葉が僕にもやけに心に染みます。確かにどの業界にもそういうことがあると思います。空気を読んで「変に自粛しちゃって」、結局は横並びで何もやらないという選択に帰着する。
変に自粛しちゃわない川田氏が訪れたのは、秋元康氏の元でした。
ARの技術を使って、リアルAKB総選挙をやろうというのです。視聴者がスマートフォンでどのメンバーをかざしているのかを集計して、リアルタイムでテレビ番組に反映させる。
川田氏は37歳一人暮らし。自宅は実にさっぱりとしていて、雑多な蔵書に囲まれている。不思議なシンポジュウムに参加するのが好きだといいます。
アイデアを出すときに使うのは、意外にも、紙とはさみ。
適度なおざなりとハイテクのギャップが、強烈なクリエティブを発生させるのだから面白い。
十夢とは本名で、自由奔放に育てられたといいます。
当初からARを研究していて、ミシンとARを組み合わせて、若くして特許を取ったりもしていました。けれども、銀行などとの思惑の犠牲になり、リストラの対象になります。
そこで前職の部下と結成したのが「AR三兄弟」でした。
そこからの活躍が目覚ましい。
今回も、この番組のためにシステムを開発しました。それがリアルタイムAKB総選挙です。
これは実に画期的なことだろうと思いますが、番組内でスマホを使ったARの実験をするのだからすごい。
視聴者数が多い画面がリアルタイムで大きく表示され、結局は大島優子が1位になる。
そこから川田氏によるLIVE映像になるという凝り様。
実に、この番組時代が未来のテレビになっているということです。
「スマホを準備してお待ち下さい」
そして、CMに行く。
もしかして、このような形態の番組が、これからもっと増えてくるのかもしれません。
まさに無限の可能性。
変に自粛しちゃって、単にやっていない。
もしかして、僕もそうではないかとはっとさせられた番組でした。
新しいかたちの書店を作ると標榜しながら、もしかして、未だ僕は「変に自粛しちゃって」いるのかも知れません。
そう、もっとやりたい放題、やっていいのではないか。
何か、背中を押された番組でした。
2013年9月26日、ついに天狼院書店がついに池袋にオープンしました!
皆様のご来店、心からお待ちしております!
◇行くぜ!東京天狼院!◇
◇天狼院書店「東京天狼院」◇
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