ドラッカーが変えてくれた僕の人生 経営コンサルタントとして生きる事
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記事:村瀬弘介(ライティング・ゼミ日曜コース)
「あいつはコンサルに向いていない。営業でもしてもらえばいいよ!」
こういわれたことで、僕の闘争心は全開になった。
簡単に言えば、社長に完全にブチ切れた!というわけだ。
ブチ切れた!っといっても、悪態をついたわけではない。
カリスマ経営コンサルタントの社長が、入社して数日の僕に、このように言っていたと同僚から聞いた時に、
怒りで全身が震えるのを感じた。
俺はそんなできそこない!ではない。
俺はやれる! 同僚達よりもよっぽどいい仕事をする自信があるんだ。
そう思いつつも、僕は全くできそこないの経営コンサルタントだった・・・
会計・経済で鳴らしたそのコンサル事務所において、僕はまったくこの分野ができなかった。
会計・経済ができない時点で既にコンサルタントといっていいかは論議があるが、とにかく苦手なのだ。
人の何倍も勉強した。しかし全く面白味も感じないし、頭にも入ってこない。
僕はバカなのだろうか?
偶然、僕は同僚達よりも、大学の偏差値で言えば圧倒的に高い大学を出ていた。
そんな事から変なプライドもあったのだ。 しかし、できない。
そんな時だった。ドラッカーとの出会いは。
電車の中で僕の涙があふれ止まらなくなったのだ。彼の言葉を聞いたとたんに。
もちろんドラッカーはもう亡くなっているコンサルタントだから、直接かれの声を聴いたわけではない。
経営学の分野において、僕はなぜかドラッカーの本だけはすらすら読めた。
読めたというより、頭、魂にどんどん入っていった。
とても不思議なことだが、僕はドラッカーの言いたい事は、書籍を読んでいると、解説される前に、「あ~多分彼ならこうくるな・・・」と予測(予言?)できたのだ。
それはとても不思議な感覚だった。
ドラッカーは一般的には難解だと言われている。
経営学者はともかく、一般の経営者も、ドラッカーを読んでも言いたい事がわからない。訳が難解だといって経営する人が半数以上いる。
そう、ドラッカーは難しい。 と言われているのだ。
しかしどうだろう。僕はすらすら読める、というか感じる。
ドラッカーを存分に吸収した僕は、経営コンサルティングの能力をみるみる高めていった。
なにせ、ドラッカー自体が経営学の発明者とか、経営コンサルの神様と言われる人なのだから。
その教えを心底までマスターしたら、経営コンサルができないわけがない。
僕を支持するクライアント様は、社長の押した当初の僕の烙印に反して、めきめき増えていったのだ。
そして不思議な事がまた続いて起きる。
勤め先のコンサル会社が主催している経営セミナーで時間がぽっかり空いたことがあった。
普段は社長が講義をするコマなのだが、何かの都合で1時間ほど穴が開いてしまったのだ。
その時にいたスタッフは私だけだった。
社長からは、当然期待されずに、ちょっと1時間何か話して場を持たせておいて、っとの連絡が。
その場のことは今でも忘れない。
100名を超える聴衆の前で、僕はドラッカーの経営について、熱い想いを魂から語った。
そして1時間ずっと自分も自分に酔っているようなゾーンの状態で講演を終えた。
講演後、聴衆なかから何名もが、「まるでドラッカーのいたこだ、感動した!」
「難しいドラッカーの本質が分かった。」
「経営の神髄を見た。」
是非、うちの会社でも指導してほしいと。僕を取り囲んだ。
その後のセミナーのアンケートでは、僕の臨時講義に対しての絶賛の言葉があふれ出ていた。
社長は、他の社員は、その場で何が起こったかはわからず。その日は終わった。
そして今、僕は独立し、経営コンサルタントとして、いっぱしに本を出したり、講演や企業研修で全国を忙しく回らせて頂いてる。
あのできそこないと、烙印を押された僕がだ。
そう、僕が電車の中で聞いたドラッカーの言葉、いや言霊といった方がいいかもしれない。
それはドラッカーからの魂の声だったからと思うからだ。
それは次のようなものだった。
「人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい
。」
「強みに集中し、卓越した誇りある者となれ!」
ドラッカーの言葉は、僕の人生を変えた。
苦手な、財務や経済ではなく、大好きなドラッカーをベースとした、マネジメントに特化したコンサルタントになれば成功できるという確信がその場に雷のようにインスピレーションとして落ちたのだ。
まさに、ドラッカーという偉大なリーダーの勇気の雷に、僕の全身全霊が打たれたのだ。
ドラッカーは僕の人生を変えた。そして僕をさらなる高みに成長させてくれた。
ドラッカーを思う時に、僕の心は、悦びと感謝で溢れている。
偉大なリーダーは人生を向上させ、大きくシフトしてくれる。
それはピーター・ドラッカー。 経営の神様、20世紀最大の知恵者の教えだ。
僕はドラッカーを読む前から、ドラッカーを理解していた。
理由などどうでもいい、なぜなら難解な彼の文章は、僕にとっては、まるでエンターテイメントか映画のように、わくわくするものであり、その語り口を読んでいると、まるで自分自身が講義をしているような気になったからだ。
僕は、今、ドラッカーの日本一の伝道師を目指している。
ドラッカーを通じた、人間中心の経営を日本全国に普及することで、社会を素晴らしいものにしたい。
その誇りにみちて毎日生き生き活動している。
その数年後のことだった。権威さる産業能率大学出版部から、ドラッカーの書籍を出版できることになったのは。
そう、僕はドラッカーに導かれているのだ。おおいなる幸せに、人生の使命に向けて。
是非ドラッカーに導かれて、人生が語ったコンサルタントの講座を受講し、皆さまにもより大きな経営の使命に目覚めて頂けたら幸いである。
ドラッカーよ、ありがとう!
僕の経営コンサルタント人生はまだまだ始まったばかりだ。
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