環境が人生を変える
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:及川志伸(ライティング・ゼミ日曜コース)
「え、まじ?」
私の職業はパーソナルトレーナー。
1対1で目の前のお客様のお身体を健康にし、理想のカラダにして
お客様のワクワクする人生をお手伝いする仕事だ。
だからこそ、毎年パーソナルトレーナーは2000人ほど増えているらしい。
やはり、お客様にトレーニングの良さをわかってもらいたいという
若者が多いことがよくわかる。
しかし、そんな社会貢献度の高い職業にも関わらず、
世間からの評価は低い。
現に私もスポーツ業界で働くための
専門学校に通っていたが、
先生からこんな爆弾発言をもらったことがある。
「お前ら、よくこんな職業選んだな、食ってくの大変だぞ」
これから、専門学校を卒業してから
お客様にトレーニングを教えることにワクワクしていて
目をキラキラさせていた学生に向かっての爆弾投下。
確かに、業界をすでに経験している人の発言には力がある。
講義室は「シーーン……」と静まり返っていた。
ところが、当時の私は、ひねくれていたのか、
現実をしっかりと見ていたのかは定かではないが
その講師の話を真に受けていなかったのだ。
これが後に、人生を大きく変えることになるとも知らずに。
講師の話を真に受けていなかった私は
帰宅後、早速グーグル先生に質問してみた。
「パーソナルトレーナー 年収」
「パーソナルトレーナー 給料」
「パーソナルトレーナー 稼げない」
確かそんな感じだったと思う。
今になって振り返ると
なんともいやらしい検索キーワードだが
生活していくには大切なことだ。
そして、そこにヒットしたサイトが1つあった。
タイトルは忘れてしまったが、
文字色は赤と黒しか使われておらず、
絵や写真も数枚程度しかないサイトだ。
文字が5000字以上はあったと思うし、
PDFで60枚近かったと思う。
それが全て文章なのだが
これが驚くほどスラスラ読むことができ
さらには引き込まれる文章だったのだ。
当時は21歳の私は読書とは無縁の生活で
自宅の本棚には漫画本か、1億円稼ぐ方法見たいな怪しい本しかなかった。
そんな私がPDFで60枚ほどに敷き詰められた文章を
スラスラと読み込んでしまったのだ。
最終的にはそのサイトはある講座の募集サイトだった。
しかもちょっと怪しい。
講師の人は黒のスーツで黒い背景にスポットライトで
怪しく輝いていたのだ。
私の人生21年間の経験でも感じていた怪しさだ。
そんな講師の開催する勉強会なんて怪しすぎるし、人生初の勉強会なので
即断即決はできなかった。
SNSでその講師を検索し、下調べをしたこともあった。
そして極めつけは、SNSで直接メッセージのやり取りをして
怪しい人物がどんな人なのかに探りを入れた。
メッセージを送ったのは夜中0時をまわった1時頃だったと思う。
色々なことをやり取りさせて頂いていたうちに、
「怪しい」といった感情はどこかに消えて無くなっていた。
怪しい講師が開催する勉強会に参加を決意した。
そしてその、勉強会当日。
一泊二日でホテルに缶詰になる勉強会。
今までに聞いたことのない情報の数々。
その時だ。
「友達がいなくなりますよ」
私としては、
「まぁ、別にそんなに友達いないし、いいや」
とやっぱりドライだ。
それから沢山の学びをいただいて、
各種SNSも仕事用として使い始め、
自身の勉強・経験のために
自分が持っているリソースは注いだといっても過言ではない。
そうすると、あの予言が的中していたことに気がついたのだ、
「あれ、同窓会に呼ばれてない」
「ん?●●の結婚式呼ばれなかった」
確実に友達の輪から外れていたのだ。
これか、先生が言っていたことは……。
友達も無事にいなくなり、
仕事に専念できるようになり
少しずつだが
僕の人生が変わってきているようにも感じる。
あの時、怪しい人のままでやり取りをしなかったら
友達を優先して思い切った行動ができていなかったら
学生の頃の講師の言葉を真に受けていたら
今頃どうなっていただろうと不安になる。
大切なことは「環境を変えること」だと強く思う。
周囲の環境を変えてしまえば
自分自身も適応せざるを得なくなる。
適応してしまえば、
さらに高みに進むことができる。
21歳の頃の自分を褒めてやりたい。
そして、この天狼院書店のライティングを
知るきっかけになったのは
そのスポットライトの講師だ。
怪しい講師と連発してしまったが
今でも沢山のことを学ばせていただいて
成長させて頂いてる。
私がもう少し出世して
偉くなったらご紹介できればと思う。
きっとしないけど……。
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