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庶民による普通席でもプレミアムクラス感を満喫する方法


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:えみちゃん(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
ANA国内線に搭乗すると、大抵の場合、プレミアムクラスがある。通常の運賃より1〜2万円程度高い。
 
好奇心から一度プレミアムクラスに乗ったことがある。当日アップグレードを申し込んだ。たかだか2時間程度の時間に、+15,000円を追加で支払うなんて、一般的な会社員の私には、葛藤で頭が渦巻いた。葛藤うずまきながら、ANAカウンター前をうろちょろし、意を決して係員の方に申し込む。カウンター前をうろうろしていた様子がしっかり見られたようで、こころなしか「心中お察し申し上げます」的に憐れみが含まれたような優しさが係員さんから感じた(あくまで私の思い込みなのだが)。
 
無事アップグレードを済ませ、出発まで時間に余裕があったため、航空会社が用意するラウンジで過ごすことにした。「ここにいる人はたいてい、航空会社の上級会員なのかー!」と感慨深く、どんな人が上級会員になっているのか、さり気なくきょろきょろ見てみた。もちろん見た目はまったく普通であった。私が想像していたよりは、ゆっくりリラックスできる空間では感じられなかった。
 
そんなこんなで搭乗時間がせまってきた。優先搭乗という優越感。文章として表現すると、自分でもしょうもないと思うが、たしかに高揚感はあった。そして、乗ってみると気づくのは、乗務員のサービスが手厚いことだ。ジャケットやコートは預かってくれて、名前を呼んで接客してくれる。座席は広く、何時間でも過ごしたくなるほど心地が良い。
 
私は通常、トイレの心配があるため通路側の席を予約する。プレミアムクラスは広いため、隣の人に席を立ってもらう必要もなく窓側も安心して外の景色を楽しむことができた。プレミアムクラスに乗って、これまで窮屈な印象があった機内が快適になるということがわかり、これからは飛行機移動は全てプレミアムクラスにしたいと思った。しかし、私にとっては料金が大きな問題となる。
 
普通席と異なる飲食系の機内サービスは、軽食やお弁当がつくこと、お茶菓子が用意されること、コーヒー、緑茶は淹れたてというものだ。プレミアムクラスに乗ってみて良かったと私が感じた点は、座席の広さと軽食である。このふたつの要素を満たせば、普通席でもプレミアムクラス感を楽しむことができるのではないかと思い、先日旅行の際に試してみることにした。
 
私が搭乗したのは、新千歳空港から神戸までの平日9時代出発のAIR DO便だ。まず、座席の広さを確保する必要がある。予約後、座席指定で確認してみると、前の座席とのシート幅が広い非常口席があったので、予約をした。しかしそこは窓側ではない。できればプレミアムクラスの時のようにトイレの心配せず窓際も楽しみたいと感じた。そこで、出発前日に空席状況を確認してみると、機体後部が空席だらけであることがわかった。そのため、後方窓側で隣の2席も空席の場所を予約した。この後、通路側に予約が入らないという保証はなく、実際に広々としたスペースを得られるかどうかは、当日乗ってみなければわからない。
 
次にプレミアムクラス感を出すためには、軽食が必要である。空港で販売しているおいしいと評判の小さめのカツサンドと、ロイズのおやつセットを合計1000円程度で買った。さらに、快適な時間を過ごすため、iPadにamazon primeでお気に入りの動画や音楽をダウンロードした。amazon primeはオフラインでも利用できるのが便利だ。
 
搭乗してみると、やはり後方座席は空席が目立ち、幸運にも私の隣2席も空いていた。そのため横2席が空席の広々とした3列シートを無事確保できた。搭乗後すぐにダウンロードした動画を見ながら過ごした。動画を楽しんでいると、機内サービスのコーヒーが運ばれてきた。コーヒーに持参したカツサンドで軽食タイムを堪能。
 
軽食後、コーヒーをおかわりし、おやつへ突入。好きな動画を見ながら、飛行機からの窓の外をながめ、広々空間を満喫し、気分はプレミアムシート。
そんなこんなで、2時間弱の空の旅は、飽きることなくのんびりゆったり楽しむことができた。
 
以上、普通席でプレミアムクラス感を出す方法を紹介した。重要な要素は、広さと軽食の準備と私は考えている、その要素を実現できるよう試みた。実際快適で満足度は高かった。
 
でもやっぱりプレミアムクラスの乗り心地の良さは、一度味わうと、それがいつもだったらという夢を見てしまう。いつでもプレミアムクラスに乗られるよう仕事に励もうと庶民の私は心新たに思ったのであった。
 
 
 
 
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2019-09-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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