メディアグランプリ

胸騒ぎのフィードバック


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ブロムベリひろみ(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「自己成長にフィードバックは不可欠」。
 
半年前にブログを始めたもののこの先どうしようか悩んだ私が手にとったのは、アウトプットによる自己変革を謳ったベストセラー本だった。本には「アウトプットすることで自分の行動が変わり、ひいては周りの現実世界が変わっていく」と書いてある。
 
SNSでさえ躊躇していた私も「発信する」ことにようやく目覚め、ブログを書き始めたのが去年の秋。それまでは仕事のメール程度しか書いていなかったので、まずは毎日文章を書く習慣ができたことは大きな進歩だった。すごい、やるじゃん、私! でも書くことが習慣となったら次の段階に進みたい。そこで出会ったキーワードが「フィードバック」だ。
 
「アウトプットをしたら次のインプットの前に見直し、反省、改善、方向修正などのフィードバックが絶対必要。やりっぱなしでは人は成長しない」との本の指摘に深くうなずく。そして最も効果的なフィードバックは「自分よりも知識や経験の多い人からアウトプットに対して適切なアドバイスをもらうこと」とまとめられていた。
 
なるほど! これまでは家でのことなら家族から、学生時代は先生から、会社なら上司や同僚から自然ともらっていた「フィードバック」が、私の文章修行には圧倒的に欠けていた。
 
書く内容によって記事アクセス数が増減することや、もらうコメントでブログがなにかの役に立っていることを実感する機会もあるが、私の文章のどこがよくてどこに改善する余地があるのかを経験豊かなプロの目から指摘してもらうことはできないだろうか? 成長するにはそれしかない!
 
そう思って探すと、今、私が受講している「ライティング・ゼミ」という、読まれるための文章の書き方を教えてくれる講座が見つかった。講座受講の決め手になったのが全16回の課題(作文)提出と各回もらえるフィードバックだ。
 
講座では読まれる文章にするためのコツ(目からウロコとなること必須!)ももちろん教えてくれるが、そのコツが飲み込めているかどうかを課題として提出し、毎回プロの担当者がフィードバックしてくれる。そして、このフィードバックにまつわる胸騒ぎ感が半端じゃなかった。
 
例えるなら「ラブレターの返事を待っている」感覚に近いだろうか? 課題は規定量の文章を書いて毎週提出。第一回目の課題は、14回目が終わった今となっては信じられないほどの時間をかけて書いた。
 
フィードバックはフェイスブック経由でやってくる。来るまでの間、ラブレターの返事を郵便受けに何度も確認しに行くのと同じような感覚で、高まる胸の動悸と共にページを何度もクリックした。
 
何度目だったかはもう忘れてしまったが、よかったという評価をもらった時の嬉しさは今も忘れない。もう、とうの立った大人なので他人からはっきり評価されることもあまりない毎日を送っている私。しかし「自分に対する客観的な評価を自分がここまで重要視していた」とは! この再発見にも心地のよい驚きがあった。
 
ライティング・ゼミに申し込んでよかった! と心底思ったのは2回目の課題の時だ。1度目の成功(?)に気をよくした私は、2度目の課題をノリノリで書き前回ほどの緊張感もなく提出した。自分でも結構おもしろいんじゃないかと思っていた。
 
しかし結果はNG。ド緊張しながら結果をチェックした1回目とは異なり、この時は大丈夫だろうと心に余裕をもって確認したら、的確な言葉でこの文章のどこがだめなのかが説明されていた。
 
1回目は結果を確認する前に胸がドキドキしたが、この時は結果を確認してから心臓がバクバクして止まらなかった。今、冷静な目でこの時もらったコメントを読めば改善の余地のある箇所を淡々と説明してもらっているだけで「心拍数が上がって倒れそう」な状況にはならない。しかし当時は「ダメダメな結果」のことで頭がいっぱいになり、しばらく興奮が収まらず夜も寝付けなかった。
 
そして課題は毎週提出する。落ち込んでいる間にも3回目の提出期限がすぐやってきた。前回の「失敗」がプチトラウマになり、文章をまとめるまで再びかなり時間がかかった。2回目でもらったフィードバックの文章を何度も読んで、改善できているかどうか、その一点にフォーカスして書いた。
 
そして、もらった結果は高評価。ほっとすると同時に「フィードバック」が何を意味するかを芯から理解できたのがこの時だ。フィードバックはたとえ部分的なものであっても、どこに集中すれば自分のパフォーマンスを劇的に改善することができるのかの気づきを与えてくれる。
 
気づきはドキドキする感情とセットになってやってくるので、心に深く刻まれる。その後、頭に血が上った状態で湧き上がる自分の中のちょっとネガティブな感情(理解されていないとか、わかってくれてないとかそんなやつ)を排除することができれば、これほど自分が進むべき方向を指し示してくれるものも他にない。
 
私はこれまで14回提出した課題に対して8回好意的な評価をもらい、5回改善するべき点を指摘してもらった。大人になると何事つけてもはっきりと改善点を指摘してもらえることはぐっと減るので、今、本当に貴重な機会をもらっているのだと思う。
 
そして結婚して20年も経つと自然に減った「胸騒ぎのドキドキ」もよみがえるこのフィードバックをもらうという行為。これからも貪欲な姿勢で取り組んで、もらえる機会は逃さないぞ!
 
 
 
 
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2019-09-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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