インスタグラムこわい
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記事:星野美緒(ライティング・ゼミ《日曜コース》)
インスタグラムはこわい。
インスタグラムといえば、この201X年台に若者を中心に利用されている写真投稿SNSで、おしゃれなライフスタイルやかわいいファッションやうつくしい自然、まあとにかくステキななんやかんやをアップしまくるアレである。
わたしは別におしゃれな人々や美味しい物を食べている人々に嫉妬しておのれの写真の非オシャ(非おしゃれ、つまりイケてないという意)を嘆いているわけではない。
実は、写真投稿しないどころか、先日までアカウントすら持っていなかった。
それが、アカウントを持ってみての率直な感想が「恐ろしい」だった。
順を追って説明したい。
まず、わたしは友達の友達がやっているイベントに偶然参加する機会があった。それは町のいろいろなところに出没する駄菓子屋という、豊富な品揃えに楽しいアトラクションでおいしくて楽しめるイベントであった。
これはぜひ次回も参加したいと思った。
しかしだ。そのイベントの告知は、インスタグラムオンリーであった。
わたしは非オシャな写真ばかり撮る、インスタグラムに不向きな人間である。これまでの人生でもインスタグラムをやろうと思ったことはなかった。
しかし、これでは登録せざるをえまい。
そして、とうとうアカウントを登録した。
FaceBookは登録しているため、アカウント連携をしてインスタグラムに簡単登録してみた。
すると、次の瞬間に「コレあなたの知り合いでしょ」的なアカウントのおすすめ情報がダーーーっと画面に表示された。
ユーザー名とプロフィール写真から「これはナントカさんだな」と推測できる人もいれば、どうにもわからない人もいる。
ここです。ここ。
この「どうにもわからない人」が同じ画面トップにいることを、“こわい”と感じた。
アカウントの投稿内容をのぞいてみれば誰かわかるかもしれないが、相手が身バレしないようにしていればわからないかもしれない。
(いや、身バレしないようにって、インスタグラムやってる必要がないのか?)
知り合いかどうかわからないアカウントがさも知り合いのように見えることがちょっとこわかったのだ。
なぜなら、それが実際に知り合いに見せかけた「なりすましアカウント」かもしれないからだ。
わたしはエンジニア出身のテクニカルライターで、情報セキュリティにはそれなりに敏感である。そしてSNSネイティブ世代でもないため「匿名アカウントと容易に友達になってはいけない」と脳みそのOSにすりこまれている。
なぜ友達になってはいけないか。
それは、それがアカウントを乗っ取った不正アカウントであるかもしれないからだ。
かんたんなユーザーIDとパスワード、メールアドレスだけで登録できるアカウント。不正に使われるハードルは低い。
相手がなりすましアカウントであれば、友達だと思って油断して個人情報を教えてしまったり、相手の話術がうまければそれに乗って今すぐコンビニでプリペイドカードを買わされる詐欺に遭うかもしれない。
「知り合いかもしれない」人を見ていると、そんな詐欺事例が頭をかけめぐる。今すぐ押し入れに隠れたい。
いやこれはもちろん、勘繰りすぎである。
でも、本当に勘繰りすぎているだけだろうか?
インスタグラムに限らず、SNSはユーザー名とパスワードだけでログインできるサービスも多い。つまり、パスワードがばれてしまえば誰でも簡単にログインできる。
そして、パスワードを解読するためのアプリがネットで公開されていたりする。ユーザー名と同じ語とかよくありがちな単語を使っていると解読されやすいという。
もちろん、わたし自身はそういうパスワードは使わない。しかし、知り合いの中には、または知り合いの知り合いの中にはそういうのを使っている人もいるかもしれない。
さらにこわいのが、誰かが別のアカウントをつくって、ターゲットとなる実在のアカウントのフォロワーに「新規アカウントですからこっちを登録してください」ってコンタクトする場合もあるという。
悪気なく、なりすましアカウントに誘導されてしまうこともあるのだ。
そしてそういう人が一人いれば、つながりをたどって、なんにも関係ない昨日まで平和に暮らしていた人が、詐欺行為にまきこまれてしまう可能性がある。
さて、まだフォローも投稿もしないうちから、そんなことでインスタグラムにしり込みしていた。
でも、そんなことでは、SNSの楽しさもわからず世界も広がらない。要は、自分が詐欺にひっかからなければ大丈夫。
ひとまず、きっかけのおかげで非オシャながらもインスタグラムのアカウントデビューはできたわけだ。次は実践デビューである。
というわけで、他の人の投稿を見てみると、これが実に、
おもしろい。
知り合いだろうが、知り合いじゃなかろうが、そんなの関係ないほど良い写真やもっと見たいと思える投稿が、山のように見つかる。
気づいたら、あっという間に小一時間経っていた。
ひい、インスタグラムこわい。
おあとがよろしいようで。
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