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人生を変える発酵生活、身体と心を発酵させる秘密兵器とは?

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:石川サチ子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
発酵生活を始めて15年ほどになります。
 
最初に作ったのが、甘酒。
 
15年前、麹は、スーパーから消えていました。
 
「麹はありますか?」と店員さんにきいても、「麹って何ですか?」と聞き返されてしまいました。
 
50年ほど前までは、日本の一般家庭では、麹は必需品でした。しかし、少し手間のかかる麹は面倒くさがられ、便利で手軽なものを使うようになりました。とうとう一時期、日本人の記憶からも抹殺されてしまったのでした。
 
はじめて麹を使って甘酒を作った日を今でも忘れません。
ごはんと水、麹を混ぜ、炊飯器の口を少し開け、濡れ布巾をかけ、保温状態にして待つこと一晩。
 
朝起きると、残り物のごはんが、なんとも言えない甘い食べ物に変化していました。
 
それから味をしめて味噌作りに挑戦。
 
夜中、みんなが寝静まった台所で、一人。味噌の造り方を書いた本を手がかりに、恐る恐る大豆を茹で、潰して、塩と麹に混ぜて、ふたの付いたバケツに仕込みました。
一年くらいして、また恐る恐る、バケツのふたを開けてみると、白っぽかった味噌が、茶色に変色し、しっとりと濡れて、どこから見ても味噌。たまり醤油も出来上がっていました。
 
そして、とうとう、どぶろく作りにも手を染めてしまいました。
本来ならば、どぶろくは密造酒扱いなのです。しかし、主人の実家は「どぶろく特区」と呼ばれる地区。これ幸いにと、帰省したタイミングで作らせてもらいました。
 
どぶろく作りは甘酒と同じくらい簡単です。
 
固めに炊いたごはんに、水と麹を混ぜ、イースト菌を入れて待つこと2日。ぷくぷくした泡が湧き出て、その泡は日増しに勢いが付き、まるで微生物が中でお祭りしているよう。
 
5日ほどすると、祭りの賑わいが静まり、液体を舐めてみると、フルーティなお酒に出来上がっていました。
 
それから、帰省する度に、どぶろく作りを楽しんでいます。
 
発酵食品作りにはまるにつれて、微生物の働きぶりにはいつも「凄いなー」と感心しています。
 
微生物の働きを調べ、知ればしるほど、微生物のような生き方に憧れるようになりました。
 
微生物は、いつも自然体です。生命のおもむくままに生きています、自分にとって最も心地よいことを選択して、自分の好きなことしかしません。
 
不快な場所には寄りつかず、自分が嫌だと思うことも一切やりません。
 
それから、普段は静かにしていますが、自分の役割を全うする出番が来ると命がけで働きます。大いに働き、自分自身の使命と役割を果たし、役目が終えるとすーっと消えていきます。
周りと争わず、比較せず、常に調和し、共存共栄しています。
 
微生物が働く場は、発酵して、腐ることがありません。微生物が働き、発酵し続ける限り、無限に腐らないのです。
 
防腐剤なんていらないんですよね。
 
実際、どぶろくを作ったときにできた酒粕に、きゅうりやにんじんなどの野菜を漬け、一年して、再び帰省したときに見てみると、全く腐っていません。
 
きゅうりとにんじんは、ほんのりとフルーティな酒粕の風味が利いて、なんとも言えない美味しい漬物に変化しています。食べると、まず、唾液と一緒に口の中でフルーティなおいしさがお広がります。そして喉元を過ぎて、お腹の中で消化されます。その時、身体の臓器が
ほろ酔い加減になっているよう。微生物が活発に身体の中で動き出しているのが分かります。
 
発酵食品と言うよりも、微生物という生き物を食べています。
 
エビの躍り食いなどというのがありますが、微生物の躍り食いです。
 
微生物の生命力が身体全体にじんわり広がって、私の身体もぷくぷく発酵していくようです。
 
アンチエイジングを頑張るよりも、発酵食品を取り入れて、発酵している方が、老けないような気がします。
 
身体の発酵も大事ですが、心の発酵はもっと大事です。
 
憎んだり、恨んだり、怒ったり、妬んだりしていたら、せっかく身体が元気に発酵しているのに、心から腐ってしまいます。
 
「どーせ、私は」
とか
「あの人が憎たらしい」
とか
「あの人のせいで不幸だ」
 
という心が働いてしまうと、自分はもちろんのこと、周りまで嫌な気持ちにさせてしまいます。
 
周りに毒を撒き散らしているんですよね。
 
では、心を発酵させるにはどうしたら良いのか?
 
「心を発酵させるものはないのか?」
 
と、探したところ、最近見つかりました。
 
その、心を発酵させるものは、いったい何か。
 
それは、「褒めること」です。
 
まず、自分を褒めます。褒めるところなんてなくて良いんです。
 
「今日も、楽しいね」
「髪の毛がストレートだね」
「節約できて凄いね」
 
こんな小さなことを積み重ねていくと、気持ちが豊かになってきます。褒め方が上手になると、毎日上機嫌でいられます。
 
自分の気持ちが豊かになると、他人も褒めたくなります。
 
褒められた人は、悪い気はしませんので、その人も上機嫌になります。
 
だんだん、自分の周りが上機嫌になってきて、盛り上がり、みんなで発酵していくようです。
 
身体の発酵と心の発酵の両輪で、人生は腐ることなく、発酵し続け、楽しい人生を満喫することができるんですね、きっと。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2020-10-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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