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美人に会いたい日本人バックパッカーは、ウズベキスタンへ行け!


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記事:中村 翔(ライティング・ゼミ特講)
 
 
「今まで行った中で、美人が多かった国は?」
海外旅行先で初めて会ったバックパッカーと打ち解けたいとき、鉄板ネタとしてこの質問をすることがある。時には、何も聞いていないのに、最近会った美人とのエピソードについて気合の入ったプレゼンテーションが勝手に始まることさえある。経験上、名前が挙がる国はだいたい決まっていて、ウクライナ、ロシア、イスラエルなどが多い。
ともあれ、紹介してもらった以上は、こちらも美人が多い国を紹介して会話を膨らませなければならない。そのときの僕の答えは常に一つに決まっている。
 
ウズベキスタン。
 
え、どこ?
そうツッコミを入れた方は、地図を見るついでにGoogleで「ウズベキスタン 美人」とでも検索してみてほしい。ウズベキスタンに美人が多い理由を事細かに分析したウェブサイトが大量にヒットして、思わず笑ってしまう。存在を認知している人の絶対数はまだまだ少ないと思うが、知る人ぞ知る国ではあるのだろう。
少しだけ真面目な話をすると、ウズベキスタンはかつてのシルクロードに位置し、東西交易路の中心として繁栄した。1991年にウズベキスタン共和国として独立するまでは旧ソ連の一部だったため、ロシア系の人々も多い。このような地理的・歴史的な背景からウズベキスタンでは多彩な人種の血が混じり合い、それがエキゾチックな顔立ちに繋がっていると言われる。
 
もちろん、僕はそんな知識の受け売りでウズベキスタンを推しているわけではない。
 
『青の都』と称される町、サマルカンドに滞在中のことだった。
「日本人ですか? 英語は話せる?」
夕暮れの時間帯、小さなモスクの脇にあったベンチに腰掛けて日記を書いていると、近くにいたウズベキスタン人の美男美女カップルから声を掛けられた。
彼女は韓国人とロシア人のハーフで、まさにエキゾチックという表現がふさわしい美人だった。サンクトペテルブルクに留学しながら日本語を独学で勉強しているという。詳しい説明は省くが、ウズベキスタンは世界有数の親日国でもある。
「彼女はシャイな性格だけど、日本人を見つけたら積極的に話し掛けるようにいつも言ってるんだよ」
優しそうなイケメンの彼が教えてくれた。
話し込んでいるうちに自然と意気投合した僕たちは、町外れのパブに移動して夜遅い時間まで一緒に飲むことになった。
 
串に刺して焼いた牛や羊の肉をたっぷりの玉ねぎと一緒に食べるウズベキスタン料理の「シャシリク」をつまみに、サマルカンドの地ビール「パルサー」を何度もおかわりする。どっぷりとウズベキスタンの世界に入り込み、あっという間に時間が過ぎていく。
このカップルとお酒を飲みながら交わした会話の大半は、取り留めのないものだった。彼らの馴れ初め、将来暮らしたい場所、ウズベキスタンの良いところ、好きな日本の漫画、そんな感じだっただろうか。あれから4年が経ち、細かいことはもうほとんど覚えていない。
しかし、彼女から聞かれた質問で、今でもはっきり記憶に残っているフレーズが一つだけある。
「ねぇ、日本人はガイジンが嫌いなの?」
サマルカンドで日本人旅行者を見つけるのは難しくない。私は日本が好きで、日本人と話をしてみたい。でも、勇気を持って話し掛けると、ほぼ毎回といっていいほど無愛想な反応で会話が続かない。そう嘆いていた。
 
一緒に飲んでいたときは、この意味をあまり深く考えなかった。むしろ、ガイジンなんて言葉をよく知ってるなと感心していた。しかし、いま改めてこの言葉を思い返すと、違う感想になる。
日本人は、彼女にあんなことを言わせてしまってはいけない。
仮に日本で見知らぬ人に声を掛けられたら、警戒するのがふつうだ。英語が苦手で自信がないから、話せないフリをして逃げよう。彼女に話し掛けられた日本人の多くがそんなふうに考えたであろうことは想像に難くない。
でも、ウズベキスタンの皆さんの多くは、心を開いて純粋な気持ちで日本人を歓迎してくれる。形はどうあれ、素直にその気持ちを受け取るのが旅行者としてのマナーなのだ。厚意を踏みにじられたと彼女が感じていたとすれば、同じ日本人として申し訳ない。
 
一方で、そんな前例が何度もあったからこそ、このとき、僕たちはより楽しい時間を過ごすことができたのかもしれなかった。
「日本人はガイジンが嫌いなのかもしれないと思ってた。だからこそ、今日はこんなふうに仲良くしてくれて、本当に嬉しかった!」
帰り際にそう言ってくれたことは忘れない。
 
「美人が多い国は?」
そう質問されると僕はいつもこのカップルが頭に思い浮かび、ウズベキスタンを心なしか持ち上げて推薦してしまう。
客観的に見れば、ウズベキスタンよりも美人が多い国はこの世界にきっとたくさんあるだろう。しかし、この話題に対する僕の答えは、おそらくこの先も変わらない。
美人に会いたい日本人バックパッカーは、ウズベキスタンへ行け!
もちろん、不純な動機はご法度だ。親日国ウズベキスタンに対する感謝、敬意、そして好奇心を忘れずに。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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