メディアグランプリ

「書く」から逃げ続けた私の前に現れた「天狼院書店」という異次元への扉


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:山室 彩 (ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「『書く』って背後霊みたいだ」
昨日の日記に記した一文。
 
私は、小さい頃から「書くこと」が苦手だ。何ひとつ良い思い出がない。
小学生の夏休み恒例の日記だって、読書感想文だって、褒められた試しがない。人から褒められないだけでなく、自分が読んだところで、駄作だ。
 
優れた文章がいくつか選ばれて、季節毎に保護者に配布されるプリントに掲載される。そのプリントは藁半紙ではなく、ツルツルした紙である。スペシャルヴァージョンである。
そういう選ばれる作品を書き上げる子どもたちは、一様に頭が良い。国語だけじゃなくて、算数だって、理科だってできる。そう、「書ける」とは「頭が良い」と同義だ。だから、私は長いこと、「頭の悪い」人生を送ってきた。
 
けれど人生、書くことから逃れることはできない。手紙だって、メールだって、履歴書だって、Facebookだって。Instagramなんて写真がメインと言いつつ、素敵な写真を載せている人は、文章だってカッコいい。そう、私は「頭が悪い」うえに「カッコ悪い」人間なんだ。
 
私はこれまで「書く」から逃げつつ「書く」と共に歩んできた。逃げても逃げても追いかけてくる。だから、背後霊。
 
書けないには、二つのパターンがあるように思う。
 
ひとつ目は、書きたいことがない。
 
でも、大して興味のないことでも、お喋りならできるんだ。何かしら関連したことを言葉にできる。それが、一人で白紙を前にした途端、頭がかちこちの石のように、頭の中が濃い霧が立ち込めた樹海のようになる。たとえ、それが本当に書きたいことだとしても。
「書きたいことがない」というのは、もしかすると「頭から情報の取り出し方がわからない」ということなのかもしれない。
 
ふたつ目は、書き方がわからない。
 
文章の書き方はいくつか知っている。「起承転結」とか「PREP法」とか「ホールパート法」とか。これらを使うと、確かに簡潔でわかりやすい文章になるような気もするけれど、情報が伝わるだけで、想いまでは伝えきれない気がする。
 
こんな私なのに、これまでもなぜか書く役割を与えられる。
大学生の時にアルバイトしていた予備校では、学級新聞的なモノを。
社会人になってからは、就活生の履歴書・志望動機を添削するような仕事に手を出してしまった。いつも泣きながら(実際は泣いてはいないけれど)固く蓋が閉じたままの脳みそと戦っていた。
 
そんな状態なのに、先日、なんと知人のウェブサイトの文章をライティングするというオファーを受けることとなった。
これまでは、多岐に渡る業務の中のひとつとして文章を書いてきた。今度は、文章を書くことに対して、お金をいただくことになってしまったのだ。
 
これは何とかして策を講じねばならない。これまでの「ひたむきに取り組む戦法」では歯が立たないと感じた。
 
すると偶然が必然か、Facebookを見ていると、やけに「天狼院書店」というところの広告が目に付く。
そこでは、どうやら「文章の書き方」を教えてくれるらしい。もしかすると、それは「頭から情報の取り出し方」もセットになっているかもしれない。
 
私が絶大なる信頼を寄せる友人がいる。彼女が何年か前に天狼院書店のライティング・ゼミに参加していたような気がする、というか、していた。
彼女の書く文章をため息まじりで読みながら、彼女がいる場所は自分には絶対に辿り着けない、異次元だと感じていた。
けれど、今回はなぜか天狼院書店の広告がその異次元の入り口のように見えた。
あちらの世界へ辿り着けるかはわからないけれど、扉を開けることならできるかもしれない。
 
私が住む街に、ちょうど新しく天狼院書店がオープンしたことも、何だか運命なような気がして、扉をノックしてみようという気持ちになった。
 
ずっと、気がつかないフリをしてきたけれど、本当は「書ける」ようになりたかったみたいだ。逃げたいんじゃない。書きたくて仕方なかったんだ。
自分の想いを誰かに伝えたかった。
文章が書ける「頭が良くて、カッコいい」私になってみたかった。
 
誰かが言っていた。「できないと嘆くことほど、自分がやりたいこと、やるべきことだ」って。それが本当なら、私は書くべきだってことになる。
 
小学生の頃から数えて、40年弱。逃げに逃げてきた、けれど逃げきれずにいた「書く」という背後霊。もしここで回れ右! をして立ち向かったら、それはいつか守護霊になってくれるのだろうか。
 
その「いつか」を目指して、まずは一歩踏み出してみようと思う。
その友人が教えてくれたんだ。「書くことは願いを叶える第一歩」だって。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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