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「海外嫌い」は「食わず嫌い」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:廣田夏(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
僕は海外が嫌いだった。なんとなく食べ物がまずい、なんとなく安全じゃない、電車やバスが時間通りにこないなど、ネガティブなイメージしかなかったからだ。
就活で応募した会社も海外駐在、海外出張が無い所ばかり受けていた。それくらい海外がなんとなくきらいだった。
 
そんな海外嫌いの僕が大学の卒業旅行で海外旅行に行くことになった。キッカケは友達の一言だった。
「社会人になったら長期で休みも取れないだろうし海外旅行に行こう! どうせならアメリカかヨーロッパだ!」
この一言に僕ともう一人の友人はノリノリになってしまった。男3人で旅行パンフレットを見たり、旅行本を見たり、インターネットを見たりして旅行計画を立てることにした。8泊10日の長期旅行だ。
「社会人なったら次は結婚して新婚旅行くらいでしか行けない! 回れるだけ回ろう!」と更に計画を立てるのに気合が入った。
最終的に旅行計画は膨らみ、サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルスの順番で回ることになった。
「飛行機でとはいえ、アメリカを横断して4都市も回るなんて絶対にいい思い出になるぞ!」
と3人はテンションが上がりまくった。
 
しかし出発1週間くらい前からだんだんと不安になってきた。
「入国審査で止められないだろうか?」「預けた荷物が別の地域に飛ばされないだろうか?」「飛行機の乗り換えはちゃんと上手くいくだろうか?」など考えだしたらキリがなかった。
 
だがそれらの不安は全て吹き飛び、僕にとってアメリカ旅行は最高の経験になった。
特に僕が感動した街はニューヨークだった。ニュース番組や映画でしか見たことがなかった「タイムズスクエア」、遊覧船から見る「自由の女神」、世界三大美術館の一つ「メトロポリタン美術館」など、とにかく見るもの全てに感動した。3月のニューヨークは雪が降るくらい寒かったのにも関わらず、数キロ歩いたりもした。そんなことをしていると毎晩ホテルに帰るのは22時を超えていた。
 
ニューヨークでは値段は高いが美味しい料理が食べることが出来たし、地下鉄でニューヨークのいろんな場所を回った。それは僕の友人2人も一緒だったようで、1人の友人はテンションが上がりすぎてニューヨークで「I LOVE NY」とデザインされた視界ほぼゼロのサングラスを購入し着けていた。友人はノリの良いニューヨーカーたちに「Cool!」とか「Great!」とか声をかけられていた。
 
僕にとって海外嫌いは食わず嫌いと一緒だったようだ。テレビやインターネットという画面越しでしか海外に触れていなかった。実際に行ってみるのと、ただ情報に触れるだけとは大きな違いがあるのだということを知ることができた。アメリカ旅行に行くまでは「アメリカなんてきっと大雑把な国なんだろうな~」くらいにしか思っていなかったが、
「アメリカが世界一の国というのもなんとなくわかる気がする!」という気持ちになった。
 
「次は新婚旅行でないと海外にいけない!」と思っていた大学生の時の自分の心配を裏切り、現在独身の僕は海外を飛び回るようになってしまった。
この旅行がキッカケで海外に行くことが好きになったからだ。社会人になって英語を勉強し、新卒で勤めた会社を4年で辞め転職した。今勤めている会社では海外出張があり、あれだけ不安だった入国審査や飛行機の乗り換えなどもエスカレーターに乗るくらい簡単なことになってしまった。それでも現地の高速バスや電車の遅れや突然の行き先変更には今でも不安になるが……。
 
そして自分が住む日本という国も更に好きになった。海外から帰ってきて飛行機から降り日本の空港施設に入る瞬間は、温泉に浸かるくらいホッとする。言葉がスムーズに伝わり、「ラーメンと餃子」や「ごはんとみそ汁」が食べられる環境というのは幸福感が半端ない。日本人でよかったなと思える瞬間である。
 
今はコロナウイルスのために行くことは出来ないが、この記事を読んでいて海外に行ったことがないという人は是非一度行ってみてほしい。かつての僕のように食わず嫌いの可能性があるからだ。国ごとに違う、温度湿度の違い、匂いの違い、食べ物の違いなどに対する感覚は、この先VRなどのディジタル技術が発達したとしても、現地に行ってみないと味わうことができないと思う。
日本との違いに最初は戸惑うかもしれないが、きっと戸惑うこと以上に自分の新しい好きや楽しいを発見できるチャンスがあると思う。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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