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ちょこっとついでにサッと


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:マリィ(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
引っ越しと共に住まいのサイズダウンを行ったのが、約一年前。
部屋が狭くなった為、必然的に持っていけるモノも減った。
しかし、住まいを小さくしてもある現実は変わらなかった。
それは掃除や片付けは、必要という点だ。生きている証といえばそれまでだが、生活をしていれば、量は異なるかもしれないが、ゴミだってホコリだって出るのだ。油断をしていれば部屋は散らかるし、汚れてしまう。
持ち物は減ったが、生活も家の勝手も変わった。どうしたらいいか思考錯誤の日々だった。
そもそも引っ越し前から、掃除と片付けは私の課題であった。
片付けや掃除ができないと、
「あぁ、今日できなかった…」
次の日できればまだよいけれど、
「今日もまだできなかった……」
次の日もまたその次の日もできないと、
できなかったという事が、心にストレスという名のゴミが意識・無意識問わず、澱のように溜まる。次第に、何をどうしたらいいか
分からなくなったりした。必ずしもやりたくないという訳ではない。
頭では、やった方がいい事は重々承知しているのだ。
 
しかし、だんだん、やる気が失くなる。
一気にネガティブなループに引き込まれていく。
 
こうなると、心の状態が部屋の状態に反映されてくるパターンだった。
 
いかに負担を少なくポジティブにできるかという事を考え始めた。
 
様々な片付け・掃除本は見た。その中で共通して私にもできそうだと
 
思ったものを実践し始めた。
 
それが、
「ちょこっとついでにサッと」
 
朝型人間なので、朝に実践する事にした。朝が忙しいのは決して私だけではないと思うが、やはり朝は忙しい。朝食に仕事場に持っていくお弁当作り。朝に勉強も楽器の練習もしているので掃除や片付けばかりする訳にもいかない。
短時間で、何かの動作をしたついでにサッと実行した。
例えば、顔を洗ったついでに洗面台や鏡を拭く。
皿洗いのついでに五徳を洗う、といった具合に行ってみた。
ここで時間をどうするかという問題が出てきた。私は没頭してしまうと
どうも時間の感覚がなくなってしまう。
時間って気がつくとあっと経ってしまう。朝の時間は貴重だ。
そこで、「キッチンタイマー」で時間を管理もしてみた。
このキッチンタイマーが大活躍アイテムである。
私の持っているキッチンタイマーは、デジタル表記の数字が大きめ。
とても便利なのだ。残り時間が目に見えるので、集中できた。
現在、私が平日朝設定しているのは、1~3分。3分…。
カップラーメンか、ウルトラマンか…。
最初、「1分って少ないのでは?」と思ったが、実践してみて思っていたよりもできる事ってあるのだなというのが実感した事だ。
例えば、レシートをお財布から出して不要な分は捨てる。これは、1分でできた。トイレを使ったら、気になる部分をトイレシートでサッとひと拭き。これも3分以内でできた。サッと掃除機をかける。意外にできる事は多いと分かった。
 
実践し始めてから、もうすぐ1年位。朝の「ちょこっとついでにサッと」は習慣になった。
 
意識してきた事は、苦手意識がある事こそ、細かく細かく細分化。
 
短時間で片付け、掃除をする。決して、範囲を無理に広げようとしない事。小さく、狭い範囲でもOK。むしろ小さく狭い範囲だからこそ良い。
 
短時間じゃ足りないのではと思うかもしれない。
 
むしろ短時間だからパッとサッとできる。
 
朝の短い時間に行うので、必然的に掃除や片付けで使うアイテムは取り出しやすくしたりもした。
 
100%完璧を目指さない事。
 
70~80%できたら、自分にOK、丸印を付ける日もある。
 
「あ、もう終わっちゃった」
この程度でちょうど良い。いや、この程度がちょうど良いのだ。
このポジティブな感覚を心と体に覚えてもらえるように、
明日も実行できるように余力を残す事。
 
実践する中で、心に心地よい空間をまず片付く事を前提として自分自身に与えていく事が大切だと感じた。苦手意識で、自分の中に心地よい空間を作るのを
ブロックしていたのではと思った。
空間=スペースは大切。それは読書していても感じる。もし1ページに文字がぎっしりと詰まっていたら、私はそっとその本閉じて、本棚に戻してしまうかもしれないと思ったから。
この「ちょこっとついでにサッと」の範囲が、部屋に広がってきたからか、
自分の心にもいいスペースが生まれてきている事に気が付いた。
時間が掛かる部分の掃除や片付けを週末にする時に、
「めんどくさいなぁ」と言ったネガティブな気持ちは減ったのだ。
きれいになるというのが確実に実感できるからやりたくないと思わない。
以前であったら、できていない部分にフォーカスを当ててしまいがちだった
自分の心に「できる」という光を照らす事ができるようになってきた。
 
あとを楽に、生活をより楽しく快適にする事。
 
心地よく軽やかに日々・時を過ごせるように。今日も私は
「ちょこっとついでにサッと」掃除し片付けをする。
 
 
 
 
***

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2020-11-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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