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メディアグランプリ

【本日はお日柄もよく】原田マハ・著。

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:匿名(リーディング・ライティング講座)
 
 
『これは、2ヶ月ほど前のことだったでしょうか。ある夜、淳志君が「相談がある」と言って私に電話をしてきました」
「実は好きな人ができた。会社でアルバイトしている子で、まだ二十歳そこそこ。すごくかわいくて、とってもいい子でみんな彼女を狙っている。だから僕は考えた。結婚しちゃえばいいって。それって、早すぎますか?」
厚志君は、そう言ってきたのです。私はすぐさま答えました。
「それのどこが相談なの?もう決めてるじゃない」って。
どっと会場が沸いた。お父さんもお母さんも、笑っている。……後略』
 
これは、この物語の始まりである結婚式での名スピーチの引用です。
会場にいた式参列者全員を惹きつけた。と同時に、読者である私の心も鷲掴みにした。
この物語の最重要人物であるスピーチライター久遠久美さんの、この上なくパーフェクトな祝辞である。
何度読んでもこの部分は体が震え、目が熱くなってしまう。
 
私はこの小説を読みとても感動した。そしてこの感動の結婚スピーチを本番のスピーチの時に使ってみたいと思った。
完全にぱくってみたいと思った。それほど完璧と思えるスピーチだった。
 
実は、この本を読む一週間前に、結婚式でスピーチをしたばかりだった。
そして、見事に場を静まり返らせたのでした。
もう少し前にこれを読んでいたら……。
 
しかし、すぐさま2ヶ月後の結婚式に呼ばれ、しかも、スピーチを頼まれた。
私はこの時、神様がリベンジのチャンスをくれたのだと思った。
しかし、場所が大阪だった。
大阪は笑の本場吉本芸人の本拠地「難波花月」がある。だから笑には厳しいときいている。とてもプレッシャーがかかった。おそらく私以外のスピーチの方々は、きっと面白い方が多いのだろうと勝手に想像していた。
 
私は、半年前から、とあるNPO法人の理事長を勤めていた。
新郎新婦とはその縁で知り合った。
最初に新郎と知り合い、その後新婦とも知り合った。新郎からスピーチを頼まれたときに正直、できれば遠慮したかった。
理由は、
「大阪人の前でしゃべることが怖い」から。
しかし、立場上、断るわけにはいかなかった。
しかし、この本を読んだときに、これをパクれば絶対にうまくいく、そう確信した。
全体的な流れは完全にパクることにした。ポイントポイントの言葉もほとんど本の通り使うことにした。違うところは実際にあった新郎新婦と自分とのエピソードだけ。それを、上手いことあてこんで編集し、つくりあげた。
本の中の名言を言うため、その間に実話をはめ込んだ。
当日、式は大阪人らしいな賑やかな雰囲気に包まれていた。
自分の順番はスピーチの順番で言うと中盤ぐらいになっていた。式が進行する。
スピーチの場になった。次々と笑いが起こる。
案の定、私の前にしゃべる来賓の方々の挨拶はとても面白くユーモアにあふれていて、たくさんの笑いをとっていた。
新郎新婦ともに関西人であるため、関係者もとても賑やかでユーモラスな人が目立った。
特に私のすぐ前の人がプロ並みの面白さだった。私は、それを観ながら笑いつつ、半泣き状態となる。
私はど緊張の塊となり、頭が真っ白になりかけた。
しかし、本の内容を必死に思い出した。
自分の番になった。この本の中に書いてあった「自分がマイクの前に立って会場がざわついていたら、しばらく黙って立っている。決して話始めてはいけない、静まるまで待つ」を、勇気を出してその通り真似てみた。
最初は、まるで会場の中で浮いている男、という感じで、心が震える思いだった。しかし我慢をして黙っていると徐々に会場は静まった。
シーン……。
まじか!
ほんとに本の通りになったよ。
そこで私は、この本のストーリーの通りに新郎との出会いそして新郎からスピーチを頼まれたときの笑に溢れた話から始めた。
新婦があまりにも美人だったため、自分が本音で悔しがった話も洩らした。ここでもドカンと沸いた。
そんなこんなで夢中で喋っていたら、客席からどっかんどっかん笑っている声の塊が聞こえてきた。
まじか! ウッ、ウケてる……。
スピーチはとても好評の中、無事終えることができた。
式後、新郎からお褒めの言葉をいただいた。
「大阪であれだけ笑いを取れたのはすごいです」と。
 
大阪からの新幹線の中、心地よいビールの酔いに包まれた自分がいた。
ウトウトしながら頭に浮かんだのは、新郎新婦の笑顔と、会場全体から湧く笑い声だった
 
まさか小説を読み、その感動の赴くままに真似て、人に喜ばれることになるとは夢にも思いませんでした。
スピーチライター久遠久美、恐るべし!
言葉の力、文章の力、をより一層感じることができるドラマです。
また、結婚式に呼ばれ、スピーチを頼まれることを待ち望み、この本を本棚の一番目につくところにに並べています。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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