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練習すれば大概のことはできるようになるのである


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:中村真紀(ライティングゼミ・日曜コース)
 
 
「一生、絶対、バック駐車なんかするものか」
 
なぜか、そう思い込んでいた。私は、まぎれもなく、いやなことや、面倒くさいことは、後回しにする人間である。だいいち、用事があるときに、バック駐車のために、何度も何度も切り返すのは恥ずかしい。できなかったら、どうなるのだろう、という不安もある。「どうせ、出るときも同じことになるのですよ」という人がいるが、それは違う。駐車場にいれるには、四角い狭い枠の中にいれなければいけない、という制約があるが、出るときは、なんであれ、出ればいいのであるので、大幅に自由度は違うのだ。だいいち、出なければ帰れないわけなので、人間、そうなれば、なんとでもするものだ、とも思っている。人間は追い込まれて初めて、馬鹿力というものが出るのだ。
 
まあ、車に関しては、そもそも、思い込みと、思い込みから脱出の連続だった。「私は車の運転は向かない。一生車は買わない」と思っていたが、東京中野から、福岡県糸島市に移住して、車がなければ、生活の範囲がかなり狭まることを体感し、あっさり、車を買ってしまった。「高速は苦手だから下道でがんばる」と思ったが、忙しいスケジュールの中、高速を使ったほうが、空港まで半分の時間で行けることがわかり、かつ、大好きな大分県や熊本県の温泉地にも行きたくなってしまって、高速にチャレンジした。
 
結果、これまでの走行距離は2か月ちょっとで、3000kmを超え、毎日運転しないと落ち着かず、週末のたびに、高速で遠出をする。歩いて7分の駅から空港までは1本で1時間未満。別に車でなくても、かなり便利なほうだと思うのだが、もう車でないと空港には生きたくない。
 
とはいえ、市心は駐車場探すのは、面倒だし、車線は多いし、車量も多いから、美容院とか買い物は電車で、と思っていたのだが、それもつい最近、車に切り替わった。
 
ほぼ、最後に残った思い込みのひとつが、冒頭のバック駐車である。「アメリカ人みたいなだね」と言われるのを、半ば誇りに思い、意地になって前から突っ込み続けていた、私の子気持ちが変わったのは、仙台から来た友人が、きれいに、バック駐車で、私の車をマンションの駐車場にいれてくれたのをみたときかもしれない。
 
「恰好いいなあ」「どうせなら、車の運転、うまくなりたいなあ」
 
そんな気持ちが、そのときに芽生えて、どんどん大きくなるのを薄々感じていた。そして、ある、晴れた昼下がり。午後のスケジュールにも余裕があり、私はお気に入りのカレー屋さんでおいしいスパイスカレーを食べ、ご満悦。車でマンションの駐車場に戻ってくると、私の区画は、みなさんお出かけしていて、すっかり空。
 
「よし、バック駐車ためしてみるか」
 
ついに、そのときがきた。やってみれば、思ったより簡単だった。3000kmを走る中で愛車ジムニーと私の身体感覚は、かなり統合されてきていた。2-3回の切り返しでいれることができた。それから毎日、バック駐車を続けている。友人のひとりは、「時間をとって、同じ場所で100回練習すれば必ずできるようになるよ」と言ってくれた。未だ100回練習する時間はとれないが、そのアドバイスは正しいと思う。
 
そもそも、プロレベルとか一流レベルをめざすのでなければ、人間、どんなことでも、練習を重ねることで、ある程度のレベルまではできるようになるものなのだと思う。できない、としたら、それをブロックしているのは、スキルではなくて、「私はこれは苦手」「私はこれはできない」というメンタルのブロックなのだ。そして、外すのが1番大変なのも、このメンタルブロックだとも思う。
 
そのブロックがどこから来るのかといえば、無意識のうちに、「できないと思われたくない」「下手だと思われたくない」「失敗したらみっともない」というような、他人と比べる気持ち、不安や恐れや劣等感なのかもしれない。
 
いったん、それをはずして、「やってみよう」と思えば、そこからあとは、練習して上達する、その道しか残っていない。人と比べる必要なんて、ひとつもない。練習を重ねれば、毎日「昨日の自分比」での上達しかない。
 
50の半ばをすぎて、車ライフに挑戦したことで、人生の楽しみが大きく広がった。脳も刺激されているし、何かができるようになったり、上手になったりしてくのが楽しくて仕方ない。
 
そして、この法則は、実は、「独立」にも当てはまるのだと思っている。30年以上雇われで、毎月決まったお給料がもらえる生活。雇われ社長にまでなって、結構な金額を保証された生活。それを手放すことがなかなかできなかった。独立を考えはじめてから、5年近く手放すことができなかった。コロナでの社会の変化に背中を押され、先の見通しが何もないまま、えいやっと独立した今。まだ、安定した収入の流れはなく、不安がないといえばウソになる。
 
しかし、雇われ人として生きていくことと、独立して生きていくことは、そもそも必要なスキルが違うのだ。独立した初日からうまくいくなんて、そんなうまい話はないし、だいいち、そんなことをしても、人生つまらないではないか。
 
車と同じように、私は今、新しいライフスタイルを絶賛練習中。そして、試行錯誤を繰り返し、ミスから学び続けることで、きっと、毎日スキルが上達し、楽しめるようになる。そう自分を励ましながら、生きている。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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