龍さんに学ぶ家事道
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記事:KATO RISA(ライティング・ゼミ平日コース)
「主夫ナメたらあかんでぇ!」
ウッ・・・・・・
そうか、私に欠けていたのはこの気持ちか・・・・・・。
結婚して1年半。私は家事が得意とはいえない。
嫌いなわけではないし、やればできないということもない。
ただ、さぼってしまうのだ。
ご飯は私がつくるものの、ゴミ捨て、掃除、洗濯は夫が
やることが多い。特に役割分担をしているわけではなく、
気がついたほうがやる方式だが、なんでも進んでやってくれる、できた夫だ。
一方私は、やらなければ、やらなければ、と思いながらも
つい目の前のゲームや、アマゾンプライムのドラマの続きが見たくなってしまう。
自分に甘くて、子どもなのは分かってる。
時々、夫はそんな私に喝をいれる。
寝坊してお弁当がつくれず、ゴミ捨てを忘れ、使ったものを出しっぱなしにしていた時は
さすがに怒ってLINEの返事がしばらく帰ってこず、険悪な雰囲気になった。
もちろんその時には謝って反省するし、
今度からはちゃんとしよう、と思う。
だけどしばらくすると、またぐうたらな私に戻ってしまう。
仕事が忙しいから。
夜遅くてもご飯つくってるし、お弁当もつめているし。
最近は共働きの家も多いし、男性が家事をしていても普通じゃん。
なんで女性はちょっと家事をしなければ怒られて、
男性はちょっと家事をすれば褒められるんだろう?
いろんな言い訳をしては先送りしてしまう。
そんな時、日曜の夜にたまたま最近始まったドラマをみた。
冒頭のセリフは、ドラマ『極主夫道』の主人公、龍(タツ)さんの言葉だ。
極道の世界で、“不死身の龍”と呼ばれた男が、
結婚を機に極道の世界から足を洗い、家族のために主夫の道を極めていく。
黒いスーツに、細い金縁の眼鏡。
そしてエプロン。
そんな姿で朝から家族のお弁当、掃除、洗濯と
手際よく家事をこなしていく。
家族のために専業主夫として過ごす毎日のドタバタを描いた物語だ。
おふざけシーンも多く、最初は単なるギャグドラマだと思っていた。
だが、5話、6話と見進めていくうちにお腹にパンチを
くらうような気持ちになってきた。
龍さんは、相手のことを深く思う。
家族のピンチはもちろん、極道の元舎弟、地域の婦人会の人たち、
困っている人がいれば全力で相手を助ける。
ヤクザでも、仕事でも、家事でも同じ。
逃げたい場面や先送りしたいこともあるけど、
その時にやらなければならないことはある。
家族の笑顔のために、頑張らなきゃいけない時はある。
そんな龍の言葉をきいていてハッとした。
そうか、私は、主婦をナメてたんだ。
実家は農家を営み、父も母も朝早くから夜暗くなるまで働いていた。
私と妹は当然のように家のことを手伝っていて家族6人分の
料理、洗濯、掃除などよく手伝っていた。
高校生の時は自分でお弁当をつめていた。
もちろん、母に頼っていたこともたくさんあるが、
全て任せきりということではなく育ってきたためか、
一人暮らしを始めてからも、6人分に比べたら1人分なんて
楽勝じゃん! と軽く考えていた。
最初のうちは、しっかり家事をこなしていたものの
一人暮らしに慣れてくると生活はだんだん堕落した。
ご飯はほとんど外食で、コンビニもほぼ毎日。
TV付けっぱなしで寝てしまうこともしばしば。
その生活を変えられないまま結婚してしまい、
変わろうと努力はしてみるものの、なかなかうまくいかない。
そうか、私の家事には気持ちがこもっていなかった。
母に言われたことをするだけのお手伝いや自分の最低レベルの生活を保つ
一人暮らしの家事と、家族を守るための家事は違う。
家族の健康のためにつくる料理、
家族の笑顔のためにきれいにする部屋、
家族の幸せのためにする節約。
家事は作業ではない。
気持ちを込めて、家族のために頑張る立派な職業だ。
私はまだ、家事について知らないことがたくさんある。
食材の美味しさを引き出す切り方も、掃除の豆知識も、
洗濯の正しい仕方も身についていない。
基礎から学ぶ必要がある。
「せっかくやるなら楽しんで」それも龍さんの言葉だ。
ドラマの中でもお弁当の写真をSNSにあげたり、ママ友と一緒に
料理教室に通ったり。
家事をする間に自分がリラックスできるような
時間をつくって、息が詰まらないように、と話すシーンもあった。
だから無理はしない。
仕事も、家事も無理をしすぎると
「なんで私ばっかり頑張ってるんだろう」状態になってしまから。
基礎を学び、学んだことは家族の笑顔のために、気持ちを込めて
やるべき時にやる。
それを龍さんが教えてくれた。
***
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