願わなくても続くと思ってた幸せな時間を守るために考えたいこと
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:坂東 愛(ライティング・ゼミ日曜コース)
あなたは大きな病気をしたことがありますか?
もしくは、あなたの家族や大切な人が病気で損なわれたことはありますか?
あなたが大病をしたのなら、きっと健康な頃の自分を取り戻せるのか、不安な日々を過ごしたのだろうと想像します。あなたの大切な人が重い病気にかかったとしても、以前のようにはふるまえないさまざまなことに、やるせない気持ちになった瞬間もあったことでしょう。
願わなくても続くと思っていた幸せな時間が止まったとき、もうその時間を取り戻せる保証ができないと言われたなら、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?
「まだやりたいことがたくさんあるのに!」
「なんで自分だけが!?」
「ウソだよね!?」
怒りや悔しさや現状を認めたくない気持ちを、ほとんどの人が抱えることになるでしょう。私が病気になったなら、まちがいなく同じことを思います。
医学の進歩で多くの病気が治療できるようになった現代、がんばればいつかは治るはず。そう信じたいのが自然だと思います。
しかし、残念なことに2020年現在、世界中のあちこちでこれまで以上に多くの人が突然にこの感情と向き合うことを余儀なくされています。
私は医者ではありません。しかし、実際にスタッフとして医療に関わる組織で働いた経験から、コロナ禍での違和感を書いてみたくなりました。そして、私たちがコロナ禍のなかで、安全に生きていくにはどうしたら良いのか、一緒に考えたいと願っています。
もちろん、医学の進歩は日進月歩ですし、どんどん新しい治療法も発見されているでしょう。
実際に新しい方法で多くの人を治療してから、リスクが発見されて中止されることもあるでしょうし、なにか重大な副作用が出たときにはメディアは大騒ぎになるでしょう。
ただ、落ち着いてメディアを見ていると専門家の人がくりかえし語っていることはそんなにたくさんないのです。
「ウイルスは変異する。ワクチンの開発には時間がかかる。ワクチンができたても、変異したウイルスに効かない可能性がある」
よく考えてみたら、毎年冬に流行するふつうのインフルエンザにしても、型の予測が外れることもあります。そして、かかったときの症状の度合いも個人差があり、時には死に至ることがあるのはご存知のとおりです。
つまり、コロナの場合においても、「ワクチンを接種する」=「コロナを予防できる」とはならないのです。
そんなあいまいで不確かなワクチンを打って、自分はもちろん身の回りの人のかけがえのない命を守れると安心するのは、ちょっと早すぎますよね。
では、「コロナを予防できる」状態にするために、具体的にできることはなんでしょうか。
それは基本中の基本「飛沫に当たらない」ことです。
飛沫とはいえば、会話や食事など、口から飛ばされるものが真っ先に思い浮かぶと思います。
実際には汗や排泄物も、「飛ぶ」ので注意が必要です。
コロナ初期の報道では、トイレでの飛沫感染の事例も伝えられていました。最近はあまり聞こえてきませんし、マスクへの関心が高いのでお忘れの方も多いかもしれません。
よく「三密を避けて」と言われています。集まる人が少なければ浴びる飛沫の数が少ないので、感染のリスクが低くなるという話にすぎません。
どんなに人数が少なかったとしても、感染している人が飛沫のかかる距離にひとりでもいれば、密集、密接していないにかかわらず感染のリスクは高くなります。そこで飛沫を長くその場に留まらせないために、換気が必要になります。けれども、これからの季節は気温も低くなるので、場所によってはできない状況もあるでしょう。
そして、「マスクをしていれば大丈夫」と思っている人が大変多いです。
マスクはあなたをウイルスから守るものではありません。あなたの口からの飛沫をできるだけ飛ばさないために、必要なものです。「誰もいないから」と、共用のスペースでマスクを外したら、やはり感染させる危険が高くなります。休憩室や更衣室などが感染場所になっている事例も、確認されています。
もちろん、マスクをせずに密になる場所にいることが多いと、必ずコロナに感染するという話ではありません。けれども、感染するリスク、感染させるリスクは格段に上がります。
そういえば、私が医療関連の職場にいたときに受けた研修の場で、こんな主旨の質問をしている人がいました。
「この職場にいれば、ワクチンを優先的に受けられるんですよね?」
ワクチンの本数が十分でない時期は、医師や看護師などの最前線で働いている方々が優先というような返答がされました。
それでもその事務方の人は納得がいかなかったようで「技術職やリハビリ、介護などの資格を持っている人たちと同レベルで優先されるんですよね?」と質問を重ねていました。
今の私にとっては、その人の姿が、どうしても重なるのです。マスクをしない人、遊ぶために外出を自粛しない人、今年も例年と同じように忘年会をしようとしている人たちと。自分さえ良ければ、他の人のことはどうでもいい。一切顧みない態度に感じられてしまうのです。
病気になるのは、誰にとっても嫌なもので、できれば避けたいはずですよね。だから私は、飛沫を浴びる状況を避け続けています。1日でも早く安心して外出したり、外食できる毎日を取り戻すために。
「コロナを予防できる」を実現した国が1つあります。
それはニュージーランドです。3日間の平均感染者数が3人を超えた市をホットスポット認定。徹底したロックダウンと水際対策の結果、第2波の封じ込めに成功しています。現在では、交通公共機関や混雑するお店などをのぞき、マスクをはずし、ノーソーシャルディスタンスで生活ができているそうです。
短期間きっちり我慢して、早期にほぼ通常どおりの生活。
ゆるく我慢を重ねながら、長期間感染の不安と向き合う生活。
どちらを選ぶかは、ひとそれぞれだと思います。
あなた自身の健康、あなたの身近な人が健康をそこなったとき、どちらの選択をしていたら、後悔が残らないか。一瞬でも立ち止まって、そんなことを考える人がいてくれたら、うれしいのです。
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