メディアグランプリ

オンラインサロンは大人の保健室


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:すみれ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
私にとってオンラインサロンとは、不登校の時の保健室みたいな場所だ。
そして大人の私がオンラインサロンに入ることは、小学生からのやり直しみたいなものだ。
 
ごく普通に幸せな人生を送っている人は学生の頃、保健室なんて無縁だったかもしれないが、私のように学校に普通に通うことが苦しくなったり、同級生とちょっと話したり同じ空間にいることが苦しかったりする人にとって、保健室は大事な場所だ。
それから、普通に学生生活を送ることができた人にとっても、怪我をしたときや、ほっとする場所として、保健室は大事な場所だと思う。
 
私はもともと人とコミュニケーションを取ることが苦手だと思っていて、土日はパートナー以外の人と話すことは全くなかった。職場でも必要な時以外はほぼ話さない。もちろん、上司と雑談するなんてうんざりだ。
こうやって話す機会が少なくなったせいか、話したい事はあるのに言葉にうまくできないことが増えていった。
 
私がとあるオンラインサロンに入ったのは、現状の自分から抜け出して何か新しいことをしてみたいというふんわりとした考えがあったから。それから、私はこのオンラインサロンの主催者を小さい頃からなんとなく知っていて、かっこいいお姉さんだというイメージがあるからである。このお姉さんは常に時代の先端を行っていて、同じように生きることはできないけれども、すごくかっこいい生き方をしている人というイメージだからだ。
 
毎日、朝5時に、このオンラインサロンの主催者からテーマに沿ったメールが届く。このメールの最後には読者への問いかけがいくつかあって、皆、これに答える形で投稿をしたり、思うところを書いたりする。それとは別に、オンラインサロンの参加者の中でイベントを立ち上げて読書会をしたり、スピーチしたり、もくもく作業をしたりする会もある。
 
オンラインサロンは、面と向かったコミュニケーションがあんまり上手くとれなくて、友達の少ない自分に最適だ。自分の投稿に対して興味のある人は「いいね!」と反応があったり、コメントをしてくださったりして、このやりとりにより自分の考えが深まったりもする。
 
オンラインサロンに入っているということそれ自体で既に、そのオンラインサロンの主催者の行動や言動、作り出すものに共感しているか、または主宰者のファンであるという共通項がある。だから、初めて会ったとしても、その辺で出会った人とは違う、安心感みたいなものがある。
 
現実世界では自分と合わない人ばっかりだとしても、サロンの主催者に共感する人だけが集まるオンラインサロンに1000人~2000人もの参加者がいれば1人くらいは自分と思考のあった人がいるかもしれない。自分の考えを深めてくれる人がいるかもしれない。
 
その上、現在のコロナ下において、知らない人と直接会ってご飯を食べたりおしゃべりしたりすることが難しい今では、オンラインサロンに入りオンラインでコミュニケーションをとるということが容易にできることはラッキーだ。
 
例えば北海道に住んでいる人や、都心に住んでいる人、海の向こうの遠くの国に住んでいる人とインターネットを介してつながることができて、大変便利な時代になったものだと感じた。家にいたまま、新しい人との出会いがある。朝起きてすぐ、寝ぐせぼさぼさでパジャマのまま、世界中のどこかにいる人とコミュニケーションを取れるのだ。
 
それから自分と違う世代の人と友達になれるという利点がある。普通に生活をしていると、自分の周りの人は自分に似ている人、同世代の人がどうしても多くなる。私より年上の人の投稿や雑談は私の未来の目印や生き方の参考にすることができる。また自分より若い人というのは私が入っているオンラインサロンにはあまりいないけれど、若い人の発言は流行の最先端を行っていてとても参考になる。
 
それから私が入っているオンラインサロンはポジティブな投稿で溢れていて、自分もポジティブになれる気がする。いろんな世代の人のおすすめの本を知ることができてそしてそれについての意見交換ができたりして読書への意欲も高まる。
いろんな人がいろんな意見を言っていて、人の意見を取捨選択する意識も高まるし自ら考えることもできるようになる。
 
それから私は現実の世界で雑談するということがものすごく苦手だったのだが、このオンラインサロンでは常に有意義な雑談で溢れていて、そしてオンラインであるから自分の好きな時に見たいと思えるものを眺めることができるというところも好きだ。
 
いくら人とコミュニケーションをすることが苦手だからといって、全く誰とも話さないというのはとても脳に良くないと日々感じている。このオンラインサロンに入ることで多少脳を鍛えることができていると感じる。
 
このオンラインサロンに身を置くことで、忙しい現実世界から一旦逃れ、一息つくことができている。学生の頃、そっと保健室に逃げ込んだみたいに。
 
このオンラインサロンに入って、人と話すことは多少苦でなくなった。そして考えていることを多少はうまく言葉にすることができるようになった。場数を踏んだからだろうか?それとも世界中を探せば私を受け入れてくれる人がいることに気づいたからだろうか?
 
何事も慎重な私にとってとても良い時代が来ている。
 
 
 
 
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2021-01-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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