メディアグランプリ

あの日の私、グッジョブ!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:山﨑陽子(ライティング・ゼミ冬休み集中コース)
 
 
「そうだ、京都天狼院にいこう」
旅行会社のキャッチコピーのような言葉が頭を巡った。居てもたってもいられず、私は次の日の電車の時刻を調べ始めた。
 
フェイスブックで繋がっているTさんが
「天狼院書店メディアグランプリに掲載していただきました」
とある記事をアップされていた。クリックしてその記事を読む。話の内容に引きもまれて、ジェットコースターのような展開にドキドキしながら読み進める。時間にして3分ほどだったと思う。結末がホッと胸をなでおろす内容だったので(よかった……)と脱力したほどだった。
 
しばらくして脱力感からムクムクと(私もこんな文章が書きたい)という欲が出てきた。
Tさんの書いた記事の下に天狼院書店の文字を見つける。私の書きたい欲がそのままクリックボタンを押す。まさに天狼院書店の扉を開いた瞬間だった。
そこにライティングゼミなるものがあることを知った。そして京都にも天狼院書店があることも。
それからしばらくは仕事に追われ忙しく時間が流れるも日々。でも、頭の中にはあんな面白い文章が書けるTさんのようになりたいと思う気持ちがほんのりと残っていた。
 
そんな気持ちを持ちながら2か月ほど経った時、「人生を変える! 2020冬休み短期集中ライティングゼミ」という文字が目に飛び込んできた。脳天に雷が落ちた。(本当に人生変わるかも?)と思いながら私はそのゼミの事を調べた。
日程は仕事が休み中の時だ! 第一関門クリア。
フェイスブックも、グーグルアカウントもある。第二関門クリア。
受講料、ムムム、まぁなんとかなるか!第三関門クリア。
……でもなぜか一抹の不安が消えない。
「じゃあわかる人に聞きに行こう」という経緯で冒頭の言葉が頭を巡ったのだ。
 
京都駅を降り立った私は電車やバスを使わずに歩いて天狼院書店まで向かうことにした。
もうすぐ冬が来てもおかしくない季節なのに秋の始まりのような温かさ。着ていたフリースを信号待ちの間に脱いで手にもって歩くぐらいのポカポカ陽気が私のテンションまで上げてくれた。
(なんとなくいいことありそう)
直感で思う。今までもこんな時の自分の直感は信じてもいいと思ってきた。天狼院書店までの道のりを苦に感じさせないのは根拠のない自信とワクワクする気持ちだった。
 
天狼院書店についた。正直、(本屋さんらしくないな)とも思った。京都という場所がそうさせているのかもしれない。さっきまでの根拠ない自信とワクワクした気持ちが息をひそめて小さくなった。「こんにちは」と言いながらとても小さな声でお店に入る。
お店に入ると壁にかわいくPOPが飾られていて、天狼院書店で行われているゼミの紹介がされていた。一つ、一つに目を配り(へー、写真とかも教えてくれるのかぁ)なんて感心しながら見た。私が気になっていたライティングゼミのPOPもあった。
その時「そのゼミもなかなか人気なのですよ」と若い男性店員さんが話しかけてくれた。
 
「年末の短期集中コースをやってみたいのですが、ちょっと不安なので直接ここまで来てどんなゼミか教えてほしいと思いまして」と正直に話すと店員さんは言った。
「去年の年末に行われた短期集中コースは面白いゼミでしたよ。今回もきっと面白いゼミになると思いますよ」と言ってくれた。
その一言でピンときた! 面白いということは本当に人生変わるかも!
私は前のめりになって店員さんの説明を聞いた。すごく丁寧に説明してくれて引っ掛かっていたものが一つ一つゆっくりと剥がれ落ちていくような感覚になった。
「僕も今月京都に引っ越してきたところです」という店員さんも天狼院書店によって人生が変わった人だった。本当に人生変わるかもしれない。その店員さんの爽やかな笑顔を見るとそんな気がした。
「ありがとうございました」と今度は大きな声で私は挨拶をしてお店を出た。
もちろん、ライティングゼミの申し込みを済ませて。
 
鴨川まで歩いてきてカップルの邪魔にならないところに腰を下ろす。
鞄からコンビニのおにぎりと水筒を出して遅い昼食だ。
一人おにぎりをほおばりながら川の流れを眺めていたら急におかしくなった。
前日、ライティングゼミの申し込みを考えてから天狼院書店まで来て申し込みをすべて終わらせてしまった自分の行動力に。
(なんとなくいいことありそう)の気持ちだけでここまで来た。
でも、今日の自分をきっと未来の自分が(あなたのあの日の行動力、グッジョブ!)と絶対に褒めてくれると思う。そんなことを思いながらふと川岸の向かい側のレストランらしきお店のテラスの人だかりが気になった。ウエディングドレスを着た花嫁さんとタキシード姿の花婿さんが写真撮影をしていた。その幸せなオーラが川岸から私のところまで風に乗って運んできた。
「ほら! やっぱりいいことありそう」言葉に出して自分に言う。
フリースと鞄を持って立ち上がりまた京都駅まで来た道を歩く。
根拠のない自信とワクワクした気持ちと共に。
 
 
 
 
***

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 

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2021-01-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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