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「逃げ恥」を見て、結婚を考える


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:KATO RISA(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
みくりさんと平匡さんが入籍した。
1月2日に放送された「逃げるが恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」。
2016年に恋ダンスと共に人気になったドラマの特別版だ。
 
主人公の二人は、最初は家事代行サービスの雇用主と従業員という関係から、
次第に関係が深まり、恋人となり、事実婚の関係となった。
 
名字を同じにすることへの疑問や、男女平等の観点から、
入籍はしていなかったが、子どもを授かり、籍をいれることになった。
 
ドラマの中には、結婚し出産をする主人公をはじめ、
仕事でバリバリ活躍し、結婚はせずにシングルで人生を謳歌する50代女性、
結婚して子どもがいるが、旦那の浮気が原因で離婚しシングルマザーとなる女性。
様々な生き方をしている女性が登場する。
 
その中で、50代の女性が体調の異変を感じ、ガンを宣告されるシーンが印象的だ。
「家族と一緒に検査にきてください」
と言われるのだが、頼れる家族が見つからず、
「思わぬシングルの壁にぶつかっているの……」と嘆く。
 
一人でも生きていくことは難しくない世の中で、
そんな壁があるとは……。
 
なんだか妙に印象に残った。
 
実際、現実でも結婚に違和感のある人、
デメリットしかない!と感じ、結婚しない人生を選択する人も多い。
 
「結婚したいけど、今のままでも楽しいしねぇ~」
アラサー同世代の未婚の友人もみな、口を揃えて言う。
 
26歳の私もそう思っていた。
仕事もわりと順調で役職ももらえ、給料も上がっていく。
趣味ではじめたアカペラや、好きなアーティストのライブに行くのが楽しい。
好きな時に好きなものを食べて、好きな時間に起きて、好きな時間まで
遊べる気ままな一人暮らし。
 
一生一人で生きていける自信はないけれど、
今が楽しくて、なんとか食べていける。
彼氏はほしいけど、結婚はまだいいかなぁって気楽に考えていた。
 
「26歳には、あなたを生んでたんだよ~」
「30過ぎたら子ども生みづらくなるよ~」
実家に帰るたび、母は嫌味のように言ってくる。
未婚のアラサーなら、そんな経験している人が多いのでないだろうか。
 
そんな私も27歳で付き合いはじめた彼氏と、
30歳の時に結婚した。
 
実際に結婚してみたら、面倒だなぁと思うことも、
良かったなぁと思うこともあったので、
いま結婚を迷っている人がいれば、少しでも考えの足しくらいに
なればと思い書き記しておく。
 
面倒なことは、よく言われることだが
性格の違い。
たとえば、洗濯の頻度、お金の管理の仕方。
 
夫はしっかり者で几帳面。
洗濯はほぼ毎日。
乾かなそうな日はコインランドリーに自分で持って行って
たたんで持って帰ってきてくれる。
買い物のレシートも毎回ノートにはって、
家計簿アプリに詳細なお金の使い道を記録する。
 
私は、適当で大雑把。
一人暮らしの時には洗濯は気がついた時にして、
買い物をしてもレシートをもらうことさえなかった。
 
お互いに「これが普通」と思って生きてきたことが
違っていてモヤモヤしたり、イライラしたりする。
 
そして時間とお金の自由度が減った。
遊びに行くのも、飲み会に行くにも、
相手の予定を確認してから。
 
お金も決められた額の中で余裕があれば行く。
一人暮らしの時のように、当日誘われてすぐに
「いきます!」とは言えなくなった。
 
最初こそ、面倒だなぁ、窮屈だなぁと思うこともお互いにあったが、
1年ほどたつと、お互いの性格も理解しあえて、許せる
範囲も広がり、イライラすることも減ってきた。
 
逆に結婚して良かったと思うことは、
やらしい話だが、やっぱり、お金。
「二馬力ってすごいな……」
と思わずにはいられない。
 
一人暮らしの時には、家賃や生活費、交際費、保険、奨学金返済などでなんだかんだ
残るお金が少なく、1年間で20万程度しか貯金できていなかった。
 
夫も、浪費家ではないが、様々な事情で結婚を決めた時点ではほとんど
貯金がない状態だった。
 
そんな私達でも二人で生活を始めたら、1年で250万くらいのペースで
貯金ができている。
今年は家を建てたいね、なんて話もできるようになってきた。
 
二つ目に良かったことは、時間効率。
一人暮らしの時には、
「どうせ家に帰っても誰もいないし、この仕事は終わらせていこう~」
と毎日なんだかんだで、終電近くまで仕事をしていた。
月の残業時間は50~60時間を余裕でこえていた。
 
家でご飯を待っている人がいるのは違う。
「この仕事は明日にして、家に帰ってご飯をつくろう」
そんな毎日の積み重ねで、仕事量は減っていないのに、
いつの間にか平均帰宅時間は20時となり、月残業時間は20時間におさまってしまった。
 
不思議なもので、自分がキャパオーバーになることもなくなってきた。
 
最後に、ささいなことだが、二人でいなければ魅力に気がつけなかった
コンテンツと出会えたり、趣味が広がっていくことも良かった。
 
恥ずかしながら、私はこれまで「風の谷のナウシカ」を最初から最後まで
みきったことがなかった。
夫に誘われ、映画館でジブリの名作を上映していた時にみて、
なぜ今まで観なかったのか……と後悔している。
「スターウォーズ」や、「鬼滅の刃」を見たのも、夫がきっかけだ。
 
逆にTVをほとんど見てこなかった夫には、私と一緒に
ドラマやバラエティーをみるようになり、芸能人を少しずつ覚えてきた。
会社や友人との話題にも入れるようになったようだ。
 
もはやアンインストールしてしまった人も多いであろう
「ポケモンGO」や「ツムツム」も二人で一緒にやっていればいつまでも競い合えて
楽しい。
付き合っているだけでも、このメリットは感じられたが、
結婚していつも一緒にいるからこそ、意識的に
共通の趣味を見つけよう、とするようになった気もする。
 
所詮結婚1年半の若輩者で、10年先になってみれば
「あの頃はのんきに新婚生活楽しめて良かったなぁ」
なんて思っているかもしれないが……
 
もし26歳の私に何かメッセージを送れるならば、
「結婚はめんどくさいけど、悪くないよ!」
そう伝えたいと、いまは思っている。
 
 
 
 
***

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2021-01-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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