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コロナが育んだ中性脂肪

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記事:いそだのりこ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
2020年の健康診断で、久しぶりに体重を測った時、信じられない数字を目にして、嘘だと思い込もうとしたのは、つい1ヶ月ほど前。診断結果が届いたら、体重だけでなく、中性脂肪の数値が正常レベルを超えていて、さすがに見て見ぬ振りが出来なくなってしまった。
 
2020年は社会全体の動きと同様、私自身の生活も今までとはすっかり変わった。家にいることが多くなり、食料をまとめ買いして、大量の作り置きをするようになった。外に出る回数が減ることは、運動不足につながり、家に居続けるストレスは、食欲増加につながる。40代も半ばになれば、ただでさえ代謝が悪くなるのに、動かないで食べていたら、そりゃ体重が増量するに決まっている。
 
1年前と比べて5キロ増
まさにコロナ太り
 
気がつかなかったわけじゃない。昨年の冬に購入したスカートのファスナーが閉まらなくなったのは確かだし、お腹が張っている状態が長い間続いているのも事実だ。アゴが目立たなくなって来たり、インナーの脱ぎ着が窮屈だったり、数え上げればキリがないほど、いくつもその兆候は表れている。でも全て「いつでも元に戻る」と軽く考えていた。少し運動不足が続いているだけだと。
 
しかし、数字で見ると深刻度が違う。5キロ増はさすがにやばい。さらに昨年までは何の異常もなかった「中性脂肪」の数値。見た目的にも、体調的にも、なんとかしなければならない。
 
焦ってしばらく夕食を抜いてみたり、一日一万歩歩いてみたりしたが、逆効果だった。反動でドカ食いし、足腰が痛くなり余計に動かなくなってしまった。20代の頃は、それで2〜3キロなんてすぐに減らすことができたが、それは若かったから。当たり前のことだが、1年かけてゆっくりと増量した体重が、一瞬で元に戻る魔法なんて存在しない。ジワジワとナマケモノになった生活習慣も、なかなか変えられない。
 
こういう時は、専門家に頼るしかない。ただ太っただけでなく、中性脂肪まで異常と来ている。素人考えでは、上手くいかないだろう。
 
ちょうど、いつも定期的に検診をしている婦人科で、年末に予約をしていた。普段の検診ついでに、相談してみた。先生は検診結果を見て、
 
「あー、今年はみなさんそうですよ。食べ過ぎないように。あとは家でじっとしてないで、少しでも動いてください。でも、無理してダイエットはダメですよ。免疫が下がるから」
 
すみません。既に無理して一食抜いてしまっておりました。そうか、今は免疫が下がるから、そういう減量はダメなのか。先生からもらったのは、ものすごく基本的だが、実践するのはなかなか難しいアドバイス。それ以外には?と聞いてみたが「間食に気をつけてね」ぐらいだった。
 
さらに、ダイエットコーチをしている友人にも聞いてみた。彼女からのアドバイスは、
「食事改善だね。腹八分目。タンパク質多め。まごわやさしい、の食品をバランスよく。あと、間食はナッツかヨーグルト」
 
食べない減量はダメだそうで、しっかり必要な栄養素を取れとのこと。やっぱりここでも、基本に忠実。だけど継続にはかなりの気合が必要な内容だった。
 
「食事の改善」と「運動」当たり前のことを当たり前に。これが一番難しい。特に年末年始の休みの時期。しかも今回は外出を自粛と言われていて、既に大量の食料を注文した後だった。食材を無駄にするわけにはいかないし、家には家族が四六時中いて運動する場所もないし、ジムも年末年始は休みだ。
 
うん、年が明けてからにしよう。
 
年始の計画にも、手帳にしっかり「体重を5キロ減らす」と書いて、家族に決意表明もした。「まごわやさしい」の食材も調べてある。準備はバッチリ。開始するのは、仕事始めと同じタイミングで。そうして迎えた1月4日の朝。体重計に乗ったら、目を疑う数字が飛び込んできた。
 
年末から、2キロ増えている。
 
三が日は包丁を握らず、掃除もしてはならない。という風習を守って、食べては寝て、を繰り返していたら、その分きっちりと体重に反映されていた。中性脂肪を計測する装置は自宅にはないが、比例して数値が悪くなっているに違いない。
 
ダイエットは「明日から」ではなく「今日から」とダイエットコーチの友人にも言われたことを思い出した。やるなら今すぐ。7キロ増は、もう待ったなしなのだ。こうなったら、やるしかない。
 
1月4日は、腹八分目を心がけた。おやつにナッツも購入したが、どれだけ分食べたらいいのか分からず、調べてみたら「ひとつかみ」分だけだった。なんて少ない!と悲しくなったが、きっちり量は守った。家の近所のジムには、明日、申し込みをしに行こうと思う。運動については、トレーナーさんに相談して決めるつもりだ。
 
無理なダイエットは医者からダメだと言われた。1年かけてすくすくと育ってしまった中性脂肪と体重を減らすには、きっと同じぐらいの時間がかかる。考えたら気が遠くなるが、コツコツしか方法はないのだ。そしてそれがきっと近道。
 
2021年の12月末には、7キロ体重を減らして、昨年履いていたスカートをもう一度履く。2021年の決意表明です。
 
 
 
 
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2021-01-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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