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人間カイロを貼るだけで、それはきっと楽になる


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:西部十翔(チーム天狼院)
 
 
「ねぇ、少し話してもいい?」
 
「うん、もちろん」
 
「あのさ、最近○○が上手くいかなくてね……。これってどうすればいいんだろう~」
 
こんな感じで、相談と言うのだろうか、友人から悩みを共有してもらうことがたまにある。
 
僕はカウンセラーの資格を持っている訳ではないし、コンサルの人みたいに論理で適切な解決策を提示できる訳でもない。
 
ただ昔から、自分が話すより人の話を聞くことが好きだったので、傾聴や共感が人並みできる方だと勝手に思っている。
 
その原点は、おそらく祖母と過ごすことが多かった小学時代。
 
週に一度、祖母の家に行ってはごはんを食べながら、老人ホームでの出来事やご近所さんにまつわるお話をたくさん聞いてきた。
 
絵手紙やレクリエーション、世間話。
小学生の僕には、あまり馴染みのない話の内容が多かったけれども、いつからか幸せそうな表情で話をしてくれる祖母をみることが嬉しくて、できるだけ長く祖母の家に居座るようになっていた。
 
そんな祖母のおかげもあり、自然と人の話を聞く力が少しずつ付いていったのだと思う。
 
ついこの間も、一人の友人から悩み相談を受けることがあった。
 
とは言っても、その友人とは互いの本音を真面目に語り合えるほどの関係値だったので、僕もよく相談させてもらい、これまでも沢山助けられてきた。
 
話の内容を聞くと、僕がよく持つ悩みと重なる部分が多かったので、とっても共感できた。
 
ただ、当時の僕はなぜか心にもない、自分でも正解かわからない解決策のようなものをペラペラと言ってしまった。しかも、その解決策は相手の文脈にも全然沿っていない。
 
だからなのか、話が終わっても、友人の表情はどこか浮かなかったことを覚えている。
 
友人のことは大好きで心から応援している。
今回、打ち明けてくれた悩みだって非常に共感できる。
だけど、僕の受け止め方、発言が良くなかっただけに、友人の想いに応えることができなかった。
 
 
もう取り返しはつかないのだろうか。
 
 
そんな時にふと思いついたのが、2年前ドイツに留学でホームステイをしていたときのこと。
 
当時、日常会話レベルのドイツ語しか話せなかった僕が、ホストマザーに伝えたいことが言葉で表現できなくて、涙した瞬間、ギュッと抱きしめられた。
 
「今、言葉は通じなくても、こうやって抱きしめたら感情は伝わるでしょ」
 
目からウロコだった。
 
そうか、言葉は感情を伝える一つのツールでしかないのだ。
 
あなたの味方だよ。
応援しているよ。
愛しているよ。
 
このような感情や愛を伝える方法は他にもいくらでもある。
 
友人の相談に上手く寄り添えなかった僕は、ハグすることを一度考えた。
 
でも、すみません。
 
できませんでした。
 
普通の友達から、いきなりハグしようと言われたら、どう感じるのか。
 
縁を切られたりしないかな。
引かれないかな。
いろんな不安が尽きなかった。
 
でも今なら思う。
 
やらずして後悔するより、どんな形であれ自分の本音の愛や感情を伝えて、後悔するほうが余程良いと。
 
周りから不安や悩みなどの相談を受けたとき、自分の言葉で相手を受容すること。
これからもできることならやっていきたい。
 
しかし、場合によってはできないときだってあるのではないかと思う。
 
それは、相手が抱えている感情や葛藤に正直あまり共感・同意できないとき。
 
相談を受けた自分が一杯一杯で、受容・肯定する力すらないとき。
 
相手が置かれている状況や事実は理解できたけど、どう言葉で寄り添えば良いのかわからないとき。
 
僕自身、全ての状況に陥ったことがあり、なんとか言葉一本で受容しようと強引に想いや考えを口で伝えてしまった。
 
その結果、家に帰り、ふとそのときを振り返るや否や、自責の念に駆られていた。
 
実際、相手にどう捉えられたのかはわからないけど、何度考えても他の受け止め方があったのではないかと、タイムマシンであの時に戻れたらなと思うときがある。
 
ただ、今の僕には2つの選択肢がある。
 
一つが言葉の受容。
 
もう一つが僕はあなたの味方だよ、と伝えるべく、ハグをすること。
 
当然、相手の同意を得てできることなので、いつでも、どこでも、だれにでもできることではない。
 
しかし、心から愛している・応援している相手が辛い思いをしているなら、このハグという寄り添い方があっても良いのではないだろうか。
 
性別なんて関係ない。
 
僕は今、このハグに可能性を感じている。
 
人とのつながりが希薄化している今だからこそ、これから先、ハグのような物理的な触れ合いを大切にしていきたい。
 
人の温もりを感じるだけで、きっと少し楽になるから。
 
 
 
 
***

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2021-02-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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