“天狼院ライティング・ゼミ“はオリンピックに似ている気がしてきた
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:大附 祐貴(ライティング・ゼミ日曜コース)
「また、チャレンジしてみてくださいね!」
その一言はいつの間にか「今度こそ!」と私を奮い立たせるキーワードになっていた。
「ライティング・ゼミ」という天狼院書店という本屋さんが主催するゼミを受講している。
講師の三浦さんは月2回のペースで分かりやすく面白い講義を開いてくれるが、話を聞いただけではそのノウハウが身についたとか、実戦で使用できるかどうかとかはわからない。
なので、アウトプットとして課題が求められる。
「2000字の文章を書くこと」
これがなんと毎週課されるのである。それも16週間にわたってである。
理論は三浦さんから教えてもらった、なんとなく書けそうな気がする……
でも、この2000字の文章を作るのがライティング初心者には非常に難しい。
読むのにはサクサク読めてしまう文字数ではあるのだが、構成やオチを考えるのも難しいし、なにしろネタを探してくることが重労働である。
ネタが尽きかけた第4回目の締切日のこと、やはりパソコンの前で悩んでいた。
「まぁ毎週毎週タイムリーにネタなんて出てくるわけないよなぁ……」
そう思っていたとき、小学校6年生当時の担任の先生のことを思い出した。
というのも、その先生が2日に1度身の回りに起きた出来事を作文にして提出させるタイプで、振り返れば今よりもずっとハードだった。
当時、2日おきに日記のネタなんて思い浮かぶわけがなかったので、
「書くことがないんですけど……」と先生に相談したところ
「『書くことがない』ことを題材にしてもいいよ、とりあえず何でもいいから原稿用紙に思いを書いて提出しなさい」
と言ってくれたのである。
実際に「あ~あ、書くことがないなぁ~」で提出している同級生もいて、私もそれが日常と化していたのである。
「そうだ、ここは『ネタがない!』という所感をネタにして書いてみたらどうだろう? 案外面白いかもね!」
というわけで、「ネタがない」という記事を書いてみることにした。
「よし、ここはいっそ『書くことがない』で書いちゃえ」
小学校の頃の先生の言葉が、すっと頭の中に思い出された。
というわけで、重い腰をあげ、パソコンの前でつらつらと文字を入力してみる。
……カタカタ、カタカタ……
キーボードを打つ手は迷いながらもとりあえず体裁は整っていく。
……カタカタ、カタカタ。
「よし出来た!」
1959字。提出課題として文字数は到達している。
内容もそんなに悪くないかも、なんて思っていた。
締切日当日、えいやっ、と提出してみた。
数日後、その記事を読んだフィードバック担当の川代さんという方から返信が届いた。
「ネタが弱いですね、『ネタがない』をコンテンツにするのって玄人でも難しいのですよ」
厳しいコメントだった。
それまで「ネタがない」はコンテンツとして成立するものだと思っていた私に、強烈な右フックが決まったような一言であった。
ただ、その右フックは私の眠っていた心を目覚めさせてくれたような気がする。
ここは「ライティング・ゼミ」
到達目標は「(受講生が)書いた記事を不特定多数の読者に最後まで読んでもらう可能性を高くする」ことであって、先生が必ず目を通す小学生の宿題ではない。
だから「書くことがない」なんて内容の記事を大多数の人に読んでもらえるわけがない。
こんな簡単なことが、分かっていなかったのである。
それまでの私は、課題を出すことに必死で、とりあえず漢字やひらがなを2000個集めてくればいいや、と思っていたのかもしれない。
でも、課題を出したことで見えたこともあった。
「書くことがない」はコンテンツとして不成立だということもこの時点で初めて知ることができた。
なにしろ、提出をすれば必ずフィードバックがもらえる。
記事がうまく書けた時は「面白かったですね!」というお褒めも頂けるし、そうでないときは「ここを改善してください」という指導をいただくこともできる。
そういえば、近頃“オリンピック”の話題が世間に溢れている気がする。
そんなオリンピックに関係した名言に
「参加することに意義がある」
というものがある。
たしかに金メダルを獲得することはもちろん素晴らしいことではある。ただ、銀メダルだろうが銅メダルだろうが、万が一メダルが獲得できなかったとしても、国を背負うというプレッシャーに負けずにオリンピックに出場するということが本当に立派だと思う。
ライティング・ゼミも「課題を提出することに意味がある」と思う。
これまで8回の課題提出の機会があったが、私は欠かさず提出してきた。
「今回はあきらめようかな……」なんて思ったときもあったが、無い知恵を絞りだして毎回提出までこぎつけることができた。
提出した記事には、天狼院スタッフの方からのフィードバックが逐一もらえる。
それまでは「これは良く書けた」と思っていても厳しいお言葉をいただくこともあるが、それは今の私の文章に足りていないものに気付かせてくれる。その気づきは、記事を提出しないと得られないものである。
「最初のうちはどんどん落ちてくださいね、落とすことがサービスです」
講師の三浦さんもそう話していた。
どんどん失敗すればいい、その失敗を乗り越えていけば、きっと大多数の人の目に留まる文章が書けるようになるはずだ……!
「また、チャレンジしてみてくださいね!」
フィードバックで頂いた言葉を活かしながら、今週も課題を提出する。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
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