赤い本が教えてくれたこと
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記事: 清田智代 (リーディング倶楽部)
2020年2月21日。
読み終えたばかりの赤い本を閉じてため息をついた。
いつの間にか2021年が明けていて、1月も、そして2月も、同じように中途半端に過ぎようとしている。
コロナ禍がいつまで長引くのか誰も分からない今、このように感じている人は私だけではないのではないだろうか。
そうだ、この思いを今のうちに、文章にして残しておこう。
こんな時こそリーディング倶楽部に挑戦してみよう。
そんな気持ちで今、PCに向き合っている。
ここ最近、いろんなことが消化不良に感じているが、そのうちのひとつが、書くことだ。
本の紹介まで少し長くなるかもしれないが、事のいきさつを書かせてほしい。
私はあるテーマについて考えを深めたくて、これからはそれを自分の言葉で表現し、多くの人に知ってほしいと常々思っていた。
その思いから、手始めとしてnoteに匿名アカウントを開設し、記事を投稿しようと決めた。
しかし、いざ実際に書いてみようとしても、「書きたい」「書けるようになりたい」という思いはあるのに、なかなか思うように書けない。
そのnoteには何記事か不定期に投稿してきたが、PV数は一向に上がらない。
いいねの数も、毎度5本の指に収まる程度だ。
私が天狼院書店の存在を知ったのは、そのような状況の中でもやもやしていた時である。
そのきっかけは不思議なもので、雑誌の特集やコラム、そしてたまに池袋駅の西口で見かけるEsolaのフロアガイドなど、同じタイミングに複数の場所で見かけたものだから、その珍しい名前はしばらくの間、私の心に引っかかった。
そして極めつけはFacebook。
寝る前にタイムラインをぼーっと眺めていたら、天狼院のロゴ入り広告が出てきた。
「★10月末まで10%OFF !【2020年12月開講】人生を変えるライティング教室……」
この本屋は単に本を扱うだけでなく、ライティング講座の企画もしているのか!
このゼミを受ければ、何かが変わるかもしれない気がして、すぐに申し込んだ。
そしてこのゼミの第1回目終了後、東京天狼院の永井さんが紹介されていたのが、この赤い本というわけだ。
その名も『殺し屋のマーケティグ』で、著者はこのゼミの講師で天狼院書店の店主の三浦さん。
これからお世話になる講師の作品だったら、買わないわけにはいかない。また、この本屋で買えば天ポイントなるものが貯まるものなら、お買い得じゃないか。
……話はだいぶ逸れてしまったが、そんないきさつでこの本に出会った。
しかしこの出会いは、運命だったのかもしれない。
この本は、主人公の七海が、受注数世界一の殺しの会社を創るストーリーだ。
彼女は一見、達成が困難そうな目標を掲げている。しかし、この本が掲げるマーケティング理論を駆使して着実に実績を積み重ね、ついには目標に到達していく。
マーケティング本というより物語としてもおもしろく、手に取ってから一気に読了した。
夢中でストーリーを追っていたときは、これはあくまでフィクションであって、七海が置かれている環境はとても恵まれているに過ぎないと思っていた。
それに殺しのビジネスなんて、普通に生きていたら務まらないだろう。しかし、七海の場合、確固たるミッションを掲げ、目標を達成させるために必要なモノやコトは何か、手を組むべきヒトは誰かを徹底的に考えた。
そして西城というメンターを見出し、本来であれば敵となる人物を仲間として迎え入れることに成功する。
ストーリーを通して西城が伝授した「7つのマーケティング・クリエーション」理論を駆使し、事業を成功に導いてゆく。
この本は他のマーケティング本とどこが違うかといえば、その本の中で作者が提唱する理論が、小説という形で具体例に実践されていることだと思う。
会いたい人がいる場合、どうするか?
苦境に立たされた時、どうするか?
設定された人物それぞれが置かれた立場の中で、一生懸命考える。
そこには普通のマーケティング本にはない、登場人物の苦悩や真剣さなど、人間臭さが垣間見える。
マーケティング実践者は、頭で考えているだけではダメだ。西城や七海、響妃くらいに行動しなければならない。そんなことも、この本は教えてくれた。
七海が置かれた立場や実践してきたことは、決して他人ごとではない。この本で実践されているマーケティングの理論も、私の「書くこと」を実践していくにもそのまま役に立つのではないか。
読了後に感じたのは、こうした前向きな気持ちだった。
マーケティングに重要な「旅立ちの理由」は、私の中にもちゃんとある。
私はやっぱり、あのテーマについて多くの記事を書いて、多くの人と感動を共有したい。
2021年はいつの間にか明けてしまったが、年が暮れる頃、どこまでうまく書くことができるようになるか。そして思いを共有できるようになるか、今から闘志を燃やしている。
……そんな気持ちにさせくれてくれたこの本に感謝したい。
目標を設定したはずなのにどうもだらけがちだという方がいれば、このタイミングでぜひ読んでみてほしい。
***
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