ヘアースタイリストの後押しが欲しかったら
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:星空ふみこ(ライティングゼミ・日曜コース)
「中途半端はダメですよ。変わりたいんだったら!」
一年半程前だったろうか。長い髪をどれ位切ろうか迷っていた時に、ヘアースタイリストに、ガツンと言われた言葉だった。その時は、長い髪を切ることは思いとどまったが、その痛い一言が心に残っていた。
昨年のコロナ緊急事態宣言期間中、美容室に行けない期間が続いた。これを機に、今まで染めていた髪を、脱染めすることに決めた。さすがに2ヶ月半以上髪を切らないと、我慢できなくなり、緊急事態宣言終了前ではあったが、「Hair & Make Artsの長谷川大志さん」に駆け込んだ。この時には、心の迷いは消えていた。
「染めるのをやめることにしました。髪の毛も短くして下さい。デザインは、お任せします」とお願いした。
ヘナ染の色を抜くためにブリーチを2回した上で、髪をバッサリ切ってもらった。長かった髪を短くするのは、40年以上ぶりだろうか。床に落ちた髪の毛の束を見て、今まで背負ってきたものが離れた気がして、心が軽くなった。鏡に映る自分は、しばらく見慣れるまで、別人のように感じた。
長谷川大志さんに髪を切ってもらうようになって、もう10年近くになるだろうか。
『以前の星空さんだったら、考えられないですよね。少し切るだけで、「後ろで結べなくなるから、キャ〜、切らないで、レイヤーを入れないで!」って騒いでいたのに。仕事を辞めてから、器が大きくなったんじゃないっすか?』
この10年間、長谷川さんも、私の心境の変化を感じ取ったのだろう。
クライアントの特性を見て、直感的にアートする長谷川さんの技術は素晴らしい。クセ毛でも手入れがしやすいようなカットをしてくれるのは、勿論のことだ。その上で、自分がコンプレックスと感じている部分を、逆に私の良さとして、うまく引き出してくれる。「任して大丈夫」という安心感が、何よりも有難い。切り終わった後、どんな新しい自分に会えるのか、ワクワクする。
そして、「髪を切ることは、何かを手放すことに通じている」と感じるようになった。ドンドン心が軽くなっていくからだ。昨年髪をバッサリ切った後も、毎回行くたびに、長谷川さんは、私の髪を更に短くカットして、知らなかった自分に会わせてくれる。
美容室に行った直後、変化に慣れるのに少し時間がかかるが、1週間位すると、新しいヘアースタイルが、すごく気に入るようになる。自分の「変わりたい」という気持ちを後押ししてくれる、不思議なヘアーマジックをかけられた感じだ。長谷川さんの先を見越す目線には、驚かされる。
長谷川さんは、「Hair & Make Arts」の店長をされている。私も以前は仕事を統括する立場だったので、店舗運営について、時々聞いたりする。ヘアースタイリストとしてだけでなく、組織運営の考え方もしっかりとしていると感じる。
話していると、仕事の分野を超えて気づかされることが多く、私が今まで出会ったことのなかったタイプのヘアースタイリストだ。長谷川さんに髪を切ってもらい、話をしていると心が整う。
ヘアーカットをしている時は、集中して鋭い視線の職人さんだが、雑談をしている時の長谷川さんは、世の中を見る視点が哲学者のように感じる時がある。普通の人はあまり知らない世界情勢の知識を、知っていたりする。海外には一回も行ったことがないそうだが、どこからそんな広い視点を持つようになったのだろうか。ヘアースタイルを即興で創り出すには、全体とポイントのバランスを考える必要があるから、必然的にそんな感覚が身につくのだろうか。
髪を短く切ってから、9ヶ月以上が経過した。ヘナで染まっていた部分は、ほとんどなくなった。今までは、白髪を染めることで偽っていたけれど、真の自分でいることを自分に許せるようになった。当初は思ってもいなかったけれど、ヘアースタイルを変えることで、自分の心の変容のプロセスを、後押ししてもらった。
長谷川さんは、以前に比べると、思い立った時すぐには予約が取れにくくなってきている。それでも、応援したくなる人材だ。東京の都心でも十分通用する腕を持っているのに、ご自分の主義で、東京の都心から1時間弱の所に店舗を構えているようだ。
もし「変わりたい」「自分を変えたい」と思っている時、ヘアーマジックに背中を押してもらいたい場合は、「Hair Arts 長谷川大志」をネットで検索してみて欲しい。コロナ対策もしっかりとされている。心のリセットに、彼は一押しだ。
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