メディアグランプリ

「勉強」とは?


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:酒井直也(リーディング・ライティング講座)
 
 
自分は今学生である。学生の本分は勉強である。だから、学校の勉強は何となくしていた。勉強さえしていれば、家族や先生から怒られることもないから正直楽だった。とりあえず、念願の大学に入れたし、就職しちゃえば将来安泰だなと思ってたところで、「いや待てよ」と立ち止まる。自分は課題を与えられたら何が何でもやるタイプだけど、自ら「〇〇について勉強しよう!」とか「趣味を持とう!」とか考えたことはあるのだろうか。大学受験が終わってからずっとダラダラして昼寝して、目的もなくただ永遠にテレビとYoutubeを見ている自分が惨めになりつつあった。というより客観的に見てまぎれもなく惨めである。
 
そんなときに、この本と出会う。東大生クイズ王伊沢拓司が中心となって運営するメディア、QuizKnockが著した「勉強が楽しくなっちゃう本」である。QuizKnockは「楽しいから始まる学び」をモットーに、たくさんの知識をもつことの楽しさを教えてくれる会社である。東京大学の学生が中心となって運営しているメディアということもあり、受験生にとってためになる企画も多い。私はQuizKnockがほぼ毎日配信しているYoutubeを見るのが至福の時間で、学校終わりにバスに乗りながらいつも視聴していた。そんなQuizKnockが本を発売するということで私はAmazonの購入ボタンをポチリと押した。ただ単にQuizKnockの一視聴者でファンだからである。それ以外の理由はない。しかし、この頃の私は「勉強」に対する考え方が本によってガラリと変わることに気付いていない。この記事を読んでいる皆さんも「勉強」について勘違いしているのではないか?
 
Amazonから商品が到着したとの連絡をもらい、アルバイト終わりにウキウキしながら帰宅し、本を広げたのを覚えている。読み始めると、伊沢拓司さんの言葉が目に留まる。
「親や先生や学校のためにやるだけが勉強じゃない。「自分のための勉強」というものを一回考えてみようよ!」
今の私に響く言葉だった。試験範囲だから、受験があるから勉強していた私は、既にゴールを迎えてしまった以上、目標を失ってしまっていた。しかし、能動的に「自分のための勉強」をしているQuizKnockの方々を見てすごくかっこよく思った。私もそうなりたいと思った。
 
「自分のための勉強」とはなんだろうか。それは「好きなもの」を見つけ、「体験の質を上げる」ということだという。例えば、あるバンドが好きだとしたら、その歌詞について徹底的に分析したり、完コピしてみたり、ライブを聴き比べして違いを発見してそれぞれの良さを発見したりといった具合である。そうすれば、もっとそのバンドの楽しみ方が分かってくる。その過程で他の「好きなもの」への出会いや今までの知識が思わぬ形で生きてくるのだという。QuizKnockのメンバーの一人、須貝駿貴さんは、野球好きである。ボールの投げ方を研究しているうちにそれがいつのまにか物理学につながっていたり、飛行機が同じように空気の抵抗を考えながら作られていることを知り、いつのまにか飛行機について調べていたりしたそうである。
 
しかし、そのときの私は「好きなもの」や趣味があるかと聞かれれば、「ない」と答える人間であった。いや、正しく言おう。本当は隠れた「好きなもの」があるのにも関わらず、なぜかそれが言語化できない、発見できてないのである。そこで本に紹介されていたマインドマップをやってみた。すると、すぐに分かった。「歌うこと」である。私は一人でいるときは大体、「鼻歌」を超えた「口歌」をする。しかも、かなりの大声。もちろん、お風呂の中でも、買い物しているときも大熱唱。ふいに人とすれ違って何度気まずい思いをしたか。さらに、一人カラオケも大好きである。吹奏楽部だった私は普通の人よりは音感があるので採点カラオケにはそれなりの自信がある。そんなわけで、私の好きなことは「歌うこと」である。
 
「歌うこと」が好きな私。気に入った。私は、これを追い求めていくことに決めた。ゆずさんみたいに高音を綺麗に出したい。そのために、もちろん音楽や歌の知識をつけることも必要だが、歌うのに体力をつけることも必要である。ランニングを始めるか、それとも水泳をやるか。そんな風に私の好奇心はとどまることを知らない。近くのボイトレにも通い始めている。
 
私の「勉強」に対する定義が変わったのはこの本のおかげである。「自分のための勉強」という考え方は私の好奇心・興味を引き出した。「親や先生や学校のためにやるだけの勉強」が終わった方々も、している最中の方々もぜひ、この本を手に取って読んでみてほしい。自分の「勉強」の定義に変化が起きるだろう。
 
 
 
 
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2021-03-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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