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メディアグランプリ

「才能がない」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:黒尾勉(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「絵の才能がないんですよ〜」若いデザイナー達が普通に使う。
才能って何だろう?
 
私は絵が描けるデザイナーだと自分のことを思っている。
これは、昔パソコンもなくて、超アナログな世界、絵が描けなくて、どうやってデザインを伝えるんだ!と思っていたからに他ならない。
そして、何より、私は、小学生の時から絵が好きで、好きでたまらない。
勉強よりも他の遊びよりも絵を描き続けていた。母も姉も
「あんたって、絵ばっかり描いているよね!」と言っていた。
自分なりに、いろいろなことをしていたつもりだったのだが、どうやらそうらしい。
 
しかし、そんな私も、絵を売りにしたことは、これまでなかった。
絵描きとして商売をしているわけではないので、誰かが、自分の絵を買ってくれるとは思えなかったのである。
「絵の才能がないんですよ〜」と思っているのは、本当は自分だったのかもしれない。
 
昭和の時代、アニメを見ても、今のように絵が綺麗なアニメがなかった。
デッサンは、めちゃくちゃだし。キャラクターの顔も、途中でめちゃくちゃになる。
しかも、その動き事態不自然だ。
子どもながら、僕の方が、もっと上手な絵が描けるかも。
そうだ!漫画家になろう!その時思った。
ただ、そうは言っても、その頃は、今のように漫画専門学校だったり、漫画文化が認められていない時代だったので、そもそも、どうやったら漫画家になれるかが分からなかった。
高校時代、絵を描くことのできる職業として、デザイナーを選択した。
職業専門性のある学校だったので、デザインを3年間ずっとやっていた。
さらに、漫画部にも所属していたので、漫画ばかり書いていた。
 
しかし、上には上がいて。
デッサンができて、ストーリまでできている。先輩で賞をとった方もいた。
そんな、環境があると、自分には、絵の才能がないんだと思うようになっていた。
しかし、自分では、「絵の才能がないんですよ〜」とは言えなかった。
ずっと絵しか描いてこなかったのに絵の才能がないなんて認めたくなかったのである。
 
そして、デザイン業界に就職して、約30年間、デザイナーとして働いている。
最初の頃は、デザインが採用されずに、悔しい思いを沢山した。
コンペ形式だと、同僚が採用されて。一般の賞レースでも、後輩が賞を獲得して。
お客様からは、ボロカスに言われて、他のデザイナーはいないのかと言われたりもした。
画面を見ているだけで、他の人のデザインがすごく良く見えるようになり、毎日が嫉妬の嵐だった。
しかし、自分では、「デザインの才能がないんですよ〜」とは言えなかった。
やはり、自分はできないと認めたくなかったのである。
 
だからこそ、たくさん努力をした。
お客様のことを考えて、広告とは何かを考えて。がむしゃらに、仕事をこなしてきた。
業界的なブラックな環境も気にならなかった。24時間、デザイン作りに没頭した。
 
そうすると。
デザインをして「ありがとう」の言葉をもらえるようになった。
さらに、デザインが好きになった。
知り合いのデザイン会社から、ディレクターをやって欲しいとの依頼がきた。
デザインの品質管理と、自社のデザイナーを育てて欲しいとの意図もあり、若いデザイナーと関わる機会が出てきた。
 
若いデザイナーに会うと、頑張っているが、うまくいかない。
採用されるデザインが作れないと、悩んでいる。昔の自分だ。
ただ、自分で「才能がないんですよ」と、言いながらも、仕事しているデザイナー達に、少し違和感を感じていた。才能がないと言って、なんでデザイナーをしているのか?
 
違和感の理由は、すぐにわかった。
「どうしたら、上手くなりますか?」と素直に聞いてくる。
そもそも自分は素直に、人にそんなことを聞けない……というのも違和感なのだが、
それより、その問いかけに答えている自分の言葉に隠れていた。
 
その悩んでいる、若いデザイナーに
「デザインは、やればできるようになるから」
「素振りと一緒だから。100回の素振より1000回の素振り」
「努力は必ず、身を結ぶ」
「ラフでもいいから、打ち合わせの場で描いてごらんよ」
「大事なのは、お客様の要望を共有すること」
「才能なんて、関係ないんだから」
 
あれ?才能なんて関係ない?
 
しばらくして、その子に会うと。
「ペンタブレットを自費で購入しました!」と嬉しそうに話をしている。
「お客様の前で描きながら説明したら喜んでもらえて、アドバイスありがとうございました!」
その子に教えてもらった。
何を求めて、このデザインとか、絵を描くことをしているのか?
絵に、才能は関係ない。デザインに、仕事に才能は関係ない。
 
本当は、すごく認めて欲しかった。いいデザインと、褒めて欲しかった。
自分がずっと思っていた、嫉妬の心はいらないのだ。
ただ、好きでしていることが、人のためになり相手が笑顔になってくれる。
たとえ、それが始めたばかりで、成果が出ていなくても、やることが楽しい。
 
好きな事を仕事にできている自分、それで、いいではないか。
 
「好きこそが、才能である」
 
もっと、仕事を楽しめそうなワクワク感を50代にして、持ってしまった。
もっともっと、仕事が楽しめそうだ。
 
 
 
 
****
 
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2021-03-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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