世界一周経験者が語る、旅を数倍に楽しむ方法!
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:曽屋 由香里(ライティング・ゼミ日曜コース)
海外旅行を数倍にも楽しくする秘策があるとすれば、知りたくないですか?
私は2年前、1人で世界を旅をした。
そんな時、たまに日本人の旅行者を目にする機会が何度かあったのだが、私から見て彼らはとてももったいない事をしているなと感じた。
こんな言い方をすると、上から目線でとても嫌な言い方になってしまうのだけど……。
ただほんの少し、ここを変えるだけで劇的に面白くなる方法がある。
それは
《現地の言葉で笑顔で挨拶をする》
ただそれだけ。
「え?それだけ?」と残念がらないでほしい。
実はこれ意外とできていない人が多い。
皆さんの中にもいるんではないだろうか?
《海外=英語》
という固定概念を無意識に持ってしまっている事に気がついていない事に。
もちろん、英語は世界共通言語なので非常に便利だ。全く使えないより、むしろ多少なりとも使えたほうが色々スムーズに事が進むので、中学生レベルの英語でいいので使えた方が断然いい。
さて、これから書く事は私の実体験であり、なぜ現地の言葉で挨拶をするという事が、いかに重要で旅を面白くするのかを改めて実感したというお話。
私の旅のルールには、実は最初からこの《現地の言葉で挨拶する》はあった。
訪れる国の言葉で最低限の挨拶「こんにちは」「ありがとう」は覚えて、必ず使うという事は自分の中で大切にしていた。
しかし、一度だけこのルールを破った国があった。
それはモロッコに行った時。
モロッコは北アフリカに位置し、言語はアラビア語とフランス語。
なぜルールを破ったのか? その理由はアラビア語に馴染みがないからというわけでは決してない。
モロッコは世界三大うざい国と別名があるくらい、客引きがしつこかったり、ぼったくりはあたりまえだとか、勝手に道案内すると言い荷物を運ばれチップを請求してくるなどの洗礼があると。
私の仕入れた事前情報はあまりいい印象ではなく、不信感満載での入国になった。
実際訪れてすぐその洗礼に遭いそうになり、私のモロッコ人への警戒心は一瞬にしてMAXになった。
宿を探している時も、観光をしていても、常に気が張っていて楽しめず、話しかけられれば怪訝な顔をして「NO」と言う。
5日目には疲れ果て、なぜ来てしまったんだろうと後悔をもし始めていた。
しかし滞在予定はまだ半分以上あった。
そんな時、マラケシュの街で1人の韓国人の女の子と出会った。
彼女は同じ宿の同じ部屋で滞在をしている子だった。
彼女もまた1人で旅をしている事もあり、すぐに意気投合し仲良くなった。
夜ご飯を一緒に食べようとなり、一緒に屋台がたくさん出ている有名なフナ広場へ行く事になった。
その道すがら、彼女は笑顔で宿の近所の人に笑顔で「サラマレコン!」と挨拶し、八百屋のおじさんとも仲良く挨拶をしていた。
屋台の客引きのお兄さんにも、グイグイ笑顔でコミュニケーションをとり、断る時も笑顔で「シュクラン!」
(サラマレコン=こんにちは シュクラン=ありがとう)
するとどうだろう? みんな笑顔で挨拶してくれるし、あんなにしつこい客引きもあっさり離してくれるのだ。
そしてハッとした。自分がこの数日全く笑っていない事や、あんなに大切と思っていた現地の言葉で挨拶をしていなかった事に!
それから、自分も積極的に宿の近所の人やお店に入る時に挨拶をするようにした。
すると彼らは笑顔で私を受け入れてくれ、見かければ手を降ってくれたり、買い物すればおまけを付けてくれたり、彼らから挨拶をしてくれるようになった。
自分の心の中で何かがスルスルとほどけていく感覚になり、彼らとコミュニケーションを取るのが楽しくて、今まで見ていた景色が全く違う世界に感じるまでになっていた。
私はそれまでの数日間をなんて勿体無い過ごし方をしてしまったんだと悔やんでも悔やみきれなかった。
気がつけばモロッコ人が大好きになり、もっと滞在したいと思うようになっていた。
彼女との出会いで、私は改めて現地の言葉で挨拶をする事の大切さに気づくことができたのだ。
私たち日本人からすれば、外国人の顔を見ただけで
「この人は〇〇人だ!」
とわかる人はほとんどいないだろう。
逆もまた然りなのだが。
しかしこう考えて見てほしい。日本を訪れている外国人に、いきなり「ニーハオ」や「アンニョンハセヨ」と言われたら?
もしあなたがお店を営んでいて、そこに外国人が無言で入ってきて、知らない言葉で喋りながら物を触るだけ触って何も言わず出て行ったら?
いきなり聞き馴染みのない知らない言語で話しかけられたら?
少なからず「なんか感じ悪いな。 ここは日本だし、私は日本人ですけど?」と思ってしまうだろう。
ならば逆も同じで、訪れる国を選んできているのだから、片言でも全然いいから、せめてその国の言葉で「こんにちは」「ありがとう」だけは言えるようにしたほうがいい。
シャイな人が多い日本人は「笑われたりしない?」なんて心配するかもしれないけど、反対に外国人が日本語で「コンニチハ」「アリガトウ」って言ってくれたら嬉しいし、バカになんてしようと思わないだろう。
むしろ私たちの国をリスペクトしてくれて、ありがとうという気持ちにはならないだろうか?
たかが挨拶、されど挨拶。たった一言、相手の言葉でいうだけで心をほぐし、寒い中暖かい飲み物を飲んだ時のようにじんわり暖かくなる。
挨拶はそんな魔法のような言葉なのだ。
コロナウィルスが世界的流行しているこの世の中。
以前の様に簡単に旅行に行くことはできなくなったが、また自由に旅行ができる様になった時、ぜひこの秘策を試してほしい。
せっかく日本ではない、他の国を訪れる経験ができるのだから。
絶対に数百倍、いや数万倍にその旅を面白くすることができるから!!
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