直感で決める 理由は後から追いて来る
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:小林千恵 (ライティング・ゼミ スピード通信コース)
「そうだ、トラベル・ライターになりたかったんだ!」
突拍子もなく、こんな言葉が浮かんできた。
スピード通信コース・人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」なるものに出会った。きっかけは、本当にたまたまである。
オンライン英会話を2月から始めた。英会話の勉強を10年ぶりくらいに再開しようと突然思い付き、ネットでスクールを検索。キャンペーン中で初月半額という謳いに文句に、とりあえず一ヶ月だけやってみようかな? と思い、あるスクールに入会した。
世界各国の講師陣という点が、その学校に決めた大きなポイントだった。
「あれ? この国の名前初めて聞いた。こんな国があったのね。この国は、名前は聞いたことはあるけれど、どこにあるのだろうか?」と世界地図で調べるのも学生に戻ったようで、新鮮に感じられた。
ある日のレッスンは、南アフリカ出身で現在はクロアチアに住む先生だった。彼女の経歴が興味深く、英会話レッスンというよりも、シンプルに好奇心の塊になり、質問して話に聞き入っていた。その先生は、ライターや編集者として書く仕事もしており、海外の有名企業のライティングの仕事もしていると話してくれた。書くことは、小さい頃から得意なことであり、南アフリカで20年間イベント会社を経営していた際にも、そのスキルを大いに使い、マーケティングにも活かしていたことを教えてくれた。
移住した異国の地でも、コロナ禍でステイホームの状態でも、オンラインで世界と繋がりながら場所に捉われずに仕事をしていた。高いスキルがあることは、いいなぁ~と、まるで子どものように羨ましく感じた。
その先生と出会った日、南アフリカのことをもっと知りたくなり、インターネット検索を色々としていた。その時に、あるサイトのタイトルを見て、画面をスクロールしていた手が思わず止まり、クリックした。
「天狼院書店? あっ、ここ本屋さんだったの?」
以前よく立ち寄ったカフェがある、エソラ池袋の駅近ビルに入っていた。特別な雰囲気を持っていた空間が思い浮かんだ。天狼院という読み方すら知らなかった。本は置いてあるけれど、普通の本屋とは違っていたから、ここは何? とずっと思っていた。その本屋のサイトに、なぜかたどり着いていた。
「ライティングの講座をやっているのね?」
「やってみようかな?」
英会話講師でライターの先生に出会ったばかり、その影響からか不思議と興味が湧いた。
しかし、ライターになるつもりもなければ、ライティングを学んでみようなどと、まるで考えていなかったのに、大丈夫?
心の声が一瞬、聞こえてきたような気がした……。
そんなことも気にも留めず、抵抗もなく、するする~と決めてしまった。
即決だった。直感で決めた、とも言える。
受講の明確な理由などなかったし、わからなかった。
言い方を変えれば、何も考えずに申込んでしまったとも言える。
今回、ライティング・ゼミに申込んだ後に、実際に書けるのだろうか? またもや、お金だけ払って何もやらない失敗を繰り返すのか? 不安がじんわりと押し寄せてきた。
書くことは、日常的にもう何年も前からしていた。ただその書くことは、誰かに読んでもらうために書いていたのではなく、あくまでも自分の為だけに書く、セラピー的なものだった。
自分の内側にぶゎ~と湧き上がる、感情であったり、想いであったりを、ただひたすら書き綴る、誰にも見せることのない、文章とは言えない代物だった。
包み隠さず、そのままストレートにノートに手書きで書き綴っていく。支離滅裂、単語の羅列、殴り書きの文字、意味不明は当たり前だった。その内容は、絶対に人には見せられない、秘密の日記だった。
誰にも見られたくないから、全ページ書き終わったノートは、いつもビリビリに切り裂いて捨てていた。後で見返さない、過去に浸らない、そんな自分だけの独り言ノートだった。
人に見せない前提でしか書いたことがなかった私が、人に読んでもらうための文章を書けるのか?
始めないことには、前には進まない。そう思い書き始めてみた。
「うぁ~書けない!」
頭で考えるのと実際にやってみるのは大違いで、スムーズにはいかなかった。途中まで書いて、お猿が木から木へ飛び移っていくように、話がどんどん逸れてしまうのだ。
また、書き直して一から書き始める。
ため息まじり、なかなか書けない状態で悶々としていた時に
「あっ!」と、思い出したことがあった。
そのことは、完全に忘れていた。
以前、いつかトラベル・ライターになりたい! と、ブログを作り、旅の記事を書いていたことがあった。その旅ブログは、記事をいくつか書いたあと、やがてやめてしまった。そんな経緯があった。
今回「書くこと」を、今までと違った視点で捉えたことで、引き出しの中にしまい忘れた、かつての自分を思い出した。
そうだった。旅好き、トラベル・ライターになりたかったことがあったのだ。
不思議だけれど、ライティング・ゼミを受けなければ、鍵を掛けたまま引出しの奥にしまい込んで、開けることも、思い出すこともなかったのかもしれない。ライティング・ゼミは、忘れられた引出しを開ける鍵なのかもしれない。そんな風に感じた。
あるのに無いことにしてしまった、可能性の引き出しを、次々と開けていく鍵なのかも……。
直感で決めたこと。理由などなくてもいい、わからなくていい。
それは、やっていく途中で見つかるのであろう。
理由は後から追いてくる。
人生は旅。
また新しい人生の旅が始まった。
このライティングの旅で、何が起こるのかが楽しみである。
自分の中にしまい込んだ、引き出しをどんどん開けていく機会になるのだろうか?
もしかしたら、とんでもない、隠れたお宝が飛び出してくるのかも……。
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