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モラハラ彼氏”と付き合ってしまった話


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記事:あんず飴(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「お前のためを思って言ってるんだ」
付き合っている彼氏から、こんな言葉を言われる日がくるとは思っていなかった。
 
数ある恋愛系ネットニュースや、恋愛ドラマでよく“モラハラ”が使う言葉だと思っていた。
正直、自分だけはそんな男とは無縁だと心のどこかで感じていた。
“モラハラ”に捕まるのは、世間一般的に言う“メンヘラ”であり、心の弱い女の子だけ。
しかし、それは勝手な思い込みだったのだ。
私を含む誰もが、“モラハラ”に捕まる可能性を持っている。
 
彼と出会ったのは、とあるマッチングアプリだった。
マッチングアプリとは、男女をマッチングさせるためのサービスであり、10~20代の中では、合コンよりも一般的な出会い方になってきている。
失恋をして、傷心している真っ最中に出会ったのが彼だった。
 
初対面の印象は、誠実そうで、真面目そうで、優しそう。
とても良い印象を持ったのを覚えている。
「顔はタイプではないけれども、真面目そうだし結婚を考えられそう」
そう思って、何度かデートを重ねたのち、私たちは付き合うことになった。
 
「何かがおかしい」と感じたのは、付き合ってから2か月頃経ったある日である。
彼の家の更新期限が迫っていたため、同棲を視野に入れた新たな引越し先を探すことになったのだ。
新しい家を探すのは、ワクワクすることだと思っていた。
しかし、彼との家探しは、まったく楽しくないものだった。
完全に苦痛だった。
 
彼は、「埼玉に住みたい」の一点張りで、「職場からアクセスが良い場所にしたい」という私の意見に耳を傾けようとしないのだ。
もちろん、対等な話し合いもできなかった。
その時に、初めて「お前のためを思って言ってるんだ」という言葉を彼から投げかけられた。
 
「もしかしたら、彼は“モラハラ”なのかもしれない」
そう思ったのは、この引越し事件のときが初めてだった。
付き合っている男性と、対等に話ができなかった経験はこのときが初めてだった。
 
この事件をきっかけに、私は彼に対して様々な違和感を募らせていく。
少しデートのときのお金を多く払っただけで、「俺が払ってあげたんだよ?」という謎のアピールをされた。
私の友人と会ったときに、遠回しに悪口を言われた。
家の話をちょっと掘り返すと、突然怒りはじめた。
 
などなど、違和感を感じたエピソードは山ほどあるのだ。
そんな中、ついに別れる決め手となった事件が発生する。
 
いつも通り、デートをしていた私と彼。
雑談をしている中で、ふと彼がこう言ったのだ。
 
「あんず飴ちゃんは、絶対結婚できないよね。俺が責任を持って引き取ってあげるよ」
 
この言葉を言われたとき、すぐに別れを決意した。
完全に人を下に見ている発言だった。
「何様なんだろう」と思った。
そして、私は“モラハラ彼氏”との半年の交際期間を終えたのだった。
 
“モラハラ”は、意外と身近に潜んでいるのかもしれない。
「DVやモラハラする男性なんて、まさか私が引っかかるわけがない」
そう思っていた私も、知らず知らずのうちに“モラハラ彼氏”と付き合ってしまっていた。
 
経験談から言うと、付き合う前に“モラハラ”を見極めるのは至難の業だ。
付き合っている時に気付くことができればまだラッキーだが、結婚してから“モラハラ”に変貌する可能性もある。私の知り合いは、“モラハラ”で3組離婚している。
そのくらい、“モラハラ”は彼女が自分の手に入るまで本性をうまく隠すことが多いらしい。
第一印象ももちろん良くて、「まさか・・・」と思う人が“モラハラ彼氏”だったりするものだ。
 
“モラハラ”は、自覚がない人が多い。
「自分は正しい。間違えているのは彼女だ」
「何で自分の主張に賛成してくれないのだろう?」
「こんなに彼女のことを思っているのに、なんで理解してくれないの?」
と、心の底から本気で思っている人が多いと思う。
 
自覚のない“モラハラ”は、おそらく治らない病気だ。
「自分なら彼氏を変えることができる」
そう思っても、改善できないのである。
 
“モラハラ彼氏”に出会ってしまったら、とにかく早めに逃げるしかない。
もし捕まってしまったら、私のように早めに見切りをつけることを勧めたい。
 
 
 
 
***
 
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2021-04-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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