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資格を取る勉強はエールを送ることだ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:後藤 修(ライティング・ゼミ集中コース)
 
午前の仕事が終わり、行きつけのスターバックスに足を運んだ。僕はコーヒーを買って
空いている席を探すため辺りを見渡した。すると、窓際で会計士を目指すために、テキストを熱心に読む男性がいた。そして、彼は、手元にあるコーヒーをすすり、テキストを見返しているようだった。
 
そんな彼の姿が10年前の僕に重なった。
 
僕はある資格を取るために勉強していた。その時間は僕にとって、なくてはならない時間だった。僕にとって、資格を取る勉強はエールを送ることだったのだ。
 
僕は15年前、人事異動で、支社から関連会社へ出向した。辞令を受けた時、僕はかなりショックを受けて、何も考えられなかった。そんな心の整理が出来ないまま、新しい職場に着任し
働き始めた。
それから、1年経ち、職場にも慣れて、僕の心が落ち着き始めた頃に、再び人事異動があったのだ。
また、新たな環境で仕事をすることなった僕は落ち込み、再び心が騒めくようになった。
 
このように心が崩れた状態で、悪い結果を招いてしまうことになった。
 
それは、仕事をした時に、細かいミスをし続けたことだ。それ以降、僕は担当していた仕事を一部失った。さらに、職場にいる同僚とコミュニケーションが不全となり始めて、所属している主要なメンバーから信頼を失ってしまった。僕は限られた仕事しか任せられないスタッフになってしまった……。
 
僕はこの状況を打開するために、まず普段の仕事を真摯にやり続けることに努めた。が、僕への信頼は回復することはなかった……。そして、この状況が3年ほど続いた。僕はかなり心が折れそうになりながら、その期間を過ごしていた。
その間、僕は(仕事をやめたい……。仕事へ行きたくない)と強く感じながら生きていた。
 
しかし、ある時に思った。こんなことを考えていたら、いつまでも変化がない。だから、何か興味がある分野の勉強をして今後に結び付けていこうと。その結果、会社の人事業務を行なう時に役立つ社会保険労務士という公的な資格を取るために勉強することを決めたのだ。
 
そう決めた翌日から、勉強を始めた。
 
勉強する時間は1時間半ほど。僕は会社まで車で通勤していたことを利用し、退勤してから家へ帰る途中にある喫茶店で勉強し続けた。ほぼ平日の毎日は、喫茶店に行き、社旗保険労務士のテキストを読み込んだ。そして、集中力が切れた時や息を抜く時、手元にあるコーヒーを飲みながら気分転換をしていた。
 
勉強を始めた日から社会保険労務士の試験まで7か月ほどしかなかった。だから、問題を解くことに重点を置きながら、テキストを読んでいく方法で進めていた。しかし、そのように勉強をしていたものの、次第に時間が足りないことに気づき始めた。このままでは、試験を受けるまでに合格できるレベルに達するのかがかなり難しいのではないかと不安になり始めていた。
 
しかし、同時にあることにも気づき始めていた。
それは、勉強することで自分の心を励ましていることだった。
 
僕は毎日の仕事を自分なりに真摯にこなしていたものの、評価が全く変わらない日常にあきらめを感じていた。しかし、資格を取るというための新たな行動がどこか自分自身を励まし、これからを前向きに生きていくためという自分自身にエールを送っていることのように思えてきていた。
勉強をしている時には、(毎日辛くても頑張れよ。頑張れよ)と誰かから声を掛けてもらうように。僕はこの1時間半の勉強時間を自分の心を満たすことに充てることも出来始めていたのだ。
だから、僕は(試験に受かれば万々歳だけど、結果はどうあれ勉強を続けていこう)と思い取りくみ続けた。そうすることで、僕は職場で不快な気持ちを持っても、退勤後、社会保険労務士の資格を取るための勉強に励むことで、不快な気持ちを明るい気持ちへ変換することが出来、日々をなんとか過ごすことが出来たのだ。
 
そんな思いで勉強をし続け、試験の当日。
受験会場へ行き、1日で指定された6科目の試験を受けた。
 
それから、3か月後の秋。試験の結果が同封された手紙が家へ届き、中を見た。
結果は不合格……。僕は悔しかった。めちゃくちゃ落ち込んだ。
 
しかし、その時の僕はかつての僕ではなかった。職場では、自分の評価が上がらなくとも、落ち込むことなく、気持ちを切り替えて前向きに仕事に取り組むことが出来るようになっている僕になっていた。
 
それから、半年後、僕は希望する部署へ異動することが出来て、晴れて所属していた部署から離れることが出来た。そして、新たな仕事をするきっかけを得ることが出来たのだ。
 
今、仕事をしていても、なかなか自分は信頼されない。また、周りからの自分の評価は低いと思われていてみなさんへ。
みなさんの状況が好転しなければ、仕事以外でみなさんが関心を持つことをやってみたらいい。僕は、仕事を真摯にこなして、周りに認められなかった。でも、自分が関心を持つ資格の勉強をすることで自分自身を認めてあげることができた。その後に、希望する部署へ行けた。だから、あなたが関心を持って取り組めば、自分を励ます力を得られするはずだ。そして、自分自身を認めてあげることが出来る。それを続けていけば、あなたの気分は明るくなる。そして、周りの環境が変わり、あなた自身が望むあなたに近づいていくに違いない。
 
 
 
 
***

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2021-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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