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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:谷河しげお(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
「さて、ライティング・ゼミのネタ出しだ。でも何も書くことないなぁ。どうしようかな。何かコンテンツになることないかなぁ。とりあえず何か書けることがあるといいけど、あー、もうどうせならこの『何もない時にとりあえず書き出す』ってことについて書いてみようかな。うん、よしやってみよう、そうしよう」
 
 
いきなり脳内思考がダダ漏れで恐縮だが、これは本日私のノートの冒頭に記された文章だ。私は現在、毎日定期的に人目に触れる文章を書く訓練を行っているのだが、それが一週間も続くと、ごく平々凡々な生活を送っている身にはそろそろネタが尽きてくる。
 
案の上、書くべき内容に困った私は、とりあえず心の声をそのまま紙に書き付けて、何かしらのひらめきを待つことにした。名付けて「天啓プリーズ」作戦。お願いします神様仏様その他何かしら様。
 
そうして書き出した文章をそのままネタにしているのだから、我ながらガメツイと思うのだけれど、ただ、「このとにかく紙に書き出す」ということの効能は、ネタに困ったサラリーマン以外の方にも是非知っていただきたいと思う内容だ。それはさながら、脳と心をマッサージするかのように、日常生活に効いてくる。必要なアイデアが湧きだし、心の中がスッキリして、次のポジティブな行動につながっていきやすくなるのだ。
 
 
ここまで読んで「なんか胡散臭そうだなぁ」「本当かよ」と思ったあなた、その気持ちはよくわかる。ネタ出しに困ったサラリーマンが苦肉の策で書き連ねているような内容だとしたら、疑問が出るのもごもっともだ。
 
ただ、この方法は私の完全なオリジナルというものではない。ネットで検索してもらうと、同様に書き出すことの効能を論じている人が複数いることがわかるはずだ。私の独りよがりの手法ではないということの証左としつつ、良ければ一度試してみてほしい。
 
やり方はとても簡単だ。まずは紙とペンを用意。そして、冒頭で私が記しているように、頭の中に浮かんだ言葉をそのまま書き付けていく、ただそれだけだ。ポイントは、綺麗な言葉で書こうとしないこと。「あー、どうしよう」とか「んー、困ったな」といった、普段文章にするには省くような言葉も、全てそのまま書き出していく。これがこの方法の最大の肝だ。
 
 
試しに、この方法を「脳のマッサージ」として使ってみよう。少し堅苦しい言い方をすると、「思考整理術」といった言い方もできるかもしれない。ちょうど私が冒頭に使ったのもこれにあたる。
 
例えば、あなたが仕事で新しい企画を生み出す必要があるとする。まずは、企画の種となるアイデアを絞り出し、それを箇条書きにしたり、マインドマップにまとめたりして、企画書の骨格を作っていくだろう。
 
私のように、そもそもアイデアが浮かばないという場合ももちろんそうだが、たとえある程度企画の種が見つかったとしても、それがそのままでは企画書の完成に繋がらないということも起こりうる。
 
「なんとなくしっくりこないんだよな」
「もう少し別のコンテンツがありそうなんだけど、思いつかない」
 
そんなモヤモヤが生じたら、ぜひその頭の中をそっくりそのまま紙に書き出してみてほしい。人間の頭の中で、情報は明確に区分して保管されているわけではない。様々な思考の中に混ざり合って存在している。紙に書き出すという行為は、その混沌とした世界を可視化しつつ刺激していく、ということになる。
 
思いつくままに言葉を紡ぎだすことで、情報と情報の間にあった思考の渦が解きほぐされ、視覚化される。それはあたかも、正面からしか光を当ててこなかった物体に別の側面からライトを当てるようなもので、その企画に対する新たな切り口や別のアイデアが提示される。企画の深化やブラッシュアップに貢献してくれるだろう。
 
 
もう一つ、この方法は「心のマッサージ」としても用いることが可能だ。別の言い方をすると、「感情解放」のためのツールといったところか。これもやり方は簡単で、心のモヤモヤをそのまま紙にぶつけていくだけ。
 
例えば、あなたが誰かの発言に傷ついたり、カチンときたとする。その場で気持ちを伝えたり、言い返したりができればいいが、全ての人がそうできるとは限らないだろう。心の優しい人ほど、その場では言いたいことが言えず、モヤモヤを引きずってしまう。時間が経っても感情が揺さぶられ、思考が堂々めぐりをするような、あの感覚。
 
そんな時に、心の中に浮かんでくる言葉をそのまま書き出してみてほしい。
 
「あー嫌だったな。傷ついたな、悲しいな。誰か助けてくれないかな。もうやだな、泣きたいな。。」
 
「ムカつく!あー腹立つなぁもう!!イライラする。なんでテメェなんかにそんなこと言われなきゃならねえんだよクソが!!!ああああああああああもう!!!!!」
 
大事なことは、書き出しているうちに湧き出てくる感情をそのまま感じ切ること。涙が出てくることもあるだろうし、怒りで手が震えることもあるだろう。それをそのまま紙の上に吐き出してみて欲しい。(ちなみに私は怒りを吐き出していると徐々に筆圧強くペンを押し付けるようになり、しまいには紙を破いてしまったりする)
 
手を動かすことで溜まった感情が引き出され、解放される。心理学的にも、感情は感じ切ると消えていくと言われていて、思いを消化した心は、自然と前を向いてくれるようになる。
 
 
以上、頭に浮かんだ言葉をそのまま書き出すことで、マッサージのように脳や心を解きほぐす効果がある、ということを記してきた。改めて整理すると、
頭のモヤモヤを書き出すことで、新しいアイデアや問題解決の糸口が見つかる。
心のモヤモヤを書き出すことで、溜まっていた感情が消化されて、心が軽くなる。
そしてそれらが、次のポジティブな行動に繋がっていく。
 
もし今、何かモヤモヤした悩みを抱えてお困りであれば、ぜひ一度この方法を試してみて欲しい。きっと何かしらの効果を感じてもらえるはずだ。ちょうど、この内容でひと記事を書き終え、ホッと肩の荷を下ろしている、私のように。
 
 
 
 
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2021-05-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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