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メディアグランプリ

ライティングとはアルバムだ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:光﨑 智美(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「あ〜! 懐かし〜!!」
忘れていた思い出を何かのきっかけで思い出すと、嬉しくなる。宝物を見つけた気分だ。
 
引越しをしていると、奥からアルバムが出てきて、全てのアルバムを見たくなり、全く引越しが進まなくなる。引越しあるあるであろう。私は昨年引越したのだが、荷造り中はもちろん、引越した後もアルバムの存在を思い出したため、3度は見返した。何度見ても写真とはいいものだ。「こんな事あったなぁ」と何年も前のすっかり忘れていたことをありありと思い出すことができる。写真に残っている出来事はなんとも楽しいことだらけで、自分は楽しい人生を送っているなぁとこっそり嬉しくなった。しかし、スマホを持つようになってから写真を印刷しなくなってしまい、それ以降の思い出は引越しの時に思い起こすことができなかった。見返すことができない悲しさを知り、スマホで撮ったものも現像し、様々な事を思い出すきっかけを置いておきたいと思った。
 
ところで、私は3月から「ライティング講座」というものを受講している。2,000文字をコンテンツとして完成させ、読者を満足させることができるものを書けるようにと必死に毎週課題を提出している。詳しく言うと毎週は提出できていないのだが、そこは多めに見て欲しい。私は本を読むのが好きだったこともあってか、理系畑の会社の中では先輩が書いた文章の確認をお願いされたりすることも多く、褒めらることもあり文章を書ける人間な気がしていた。ライティング講座を受けると決めた時も、「まぁ書けるだろう」と高を括っていたが、まあ書けない。全く書けない。悲しいほど書けない。苦しみながらなんとか書いているが、ずっと沼の中にいる。書けない沼だ。最初の3回くらいは初めて書く楽しさを感じていたが、4回目以降なかなか楽しさを感じられずにいる……。
しかし、書けないながらも最近私にとっての書く意味の一つがほんの少しわかってきた。ライティングはまさにアルバムのような存在だと思った。私にとって書く上で一番難しいのは、書く題材を見つけることだ。一生懸命自分の中でこんなことがあったなぁと思い出しながら、これは書く題材になるかもしれないと頭の中で試行錯誤する。何度が試行錯誤した末、なんとか書く題材を見つけ書いていると、どんどんその出来事について思い出してくるのだ。そして、「こんな大事なこと忘れていたなぁ」と思い出の深い部分やその時の自分の思考と再会できるのだ。そしてアルバムの如く、文章として作成したものは後から読みかすことができる。
 
先日は亡くなった祖父の話を書こうと思い立って、一緒に住んでいた父方の祖父のことをいろいろ思い出していた。亡くなって15年以上たって、最近は祖父のことを思い出す頻度も少しずつ減ってしまっていた。考えを巡らせているうちに、父と祖父二人の間で起きた絶対忘れたくない思い出も思い出した。書くということをしていなかったら、もしかしたら忘れたままになっていたかもしれない。考えるとゾッとする。写真のない、日常の中での思い出は私たちの頭の中にしか存在しない。写真も残っていない。その時に感じた自分の感情はなおさらだ。大事なこと、大切な思い出は日常の中にたくさんある。
私も写真のない思い出がたくさんある。人生の生きるヒントとなるようなことや、人生の機微となる出来事も大抵写真はない。そんな事をライティングをする事で、掘り起こし書いている時にもその出来事と、その時の自分の感情やその周りの出来事を思い出し、「あ〜! 懐かし〜! こんな事あったなぁ」に出会い、さらに時が経っても文章として残しておけば、また読み返す事で思い出すことができる。
 
少し大袈裟な話になってしまうかもしれないが、人によって大切なものはお金や名声ではなくて思い出なのではないだろうか。お金をたくさん持ち、買いたい物がたくさん買えても、そこには幸せはついてこない。行動経済学者であるダニエル・カーネマンによると「人間は手にする時の喜びよりも、失う時に感じる痛みのほうが大きいと証明されている。つまり、所有する物が多ければ多いほど、それを失う時の痛みは手にした時の喜びよりも大きくなる」そうだ。お金をたくさん持っていても、失う時は得た時以上の痛みが伴う。
しかし思い出は違う。思い出にとって失うこととは忘れることだと思うが、痛みは伴わない。さらに書き出し記録することで、読み返せば思い出すことができる。ライティングとして残すことで失うこともなくなる。さらに言えば、ライティングの講師の方がおっしゃっていたが、ライティングをすることで、書くネタを常に探すことになり、普通なら見落としてしまうようなことも、そこから想像を膨らませたりして特別なことになったりする。日常を日常以外のものとして大切に扱うことができるのだ。
 
思い出はもはや人生の一部。自分だけの秘密の集合体。体験した事、笑った事、泣いた事、全て自分の人生を構成するものである。
写真も思い出を保管してくれる大切なツールだが、写真とはまた違った思い出を思い出すツールがライティングである。
 
きっと今後引越しする私は、奥から出てきたアルバムと自分が書いた文章を読み返すことになるだろう。
引越しは早めに取りかかったほうがよさそうだ。
 
 
 
 
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2021-05-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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