メディアグランプリ

2年間、いきなりステーキに通って10kg痩せた話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:宮村柚衣(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
「すごいっ! ご夫婦でダイヤモンド会員なんですね! 私、初めてみました!」
ジャズが流れる狭い店内で、女の子は言った。後ろには会計待ちの長蛇の列が出来ている中、私たちは顔を見合わせニヤリと笑った。
 
皆さんは、「いきなりステーキ」をご存じだろうか?「いきなりステーキ」とは、立ち食いスタイルで分厚いアメリカンビーフを圧倒的な安さで提供するステーキ屋だ。
 
「いきなりステーキ」には肉マイレージというシステムがあり、食べた肉の累計で会員ランクが決まる。3,000g以上食べるとゴールド会員、20,000g以上はプラチナ会員、100,000g以上でダイヤモンド会員になれるのだ。
 
100,000gといえば100kg。渡辺直美1人分だ。そう、渡辺直美1人分の肉を食べた者だけがダイヤモンド会員になれるという狭き門。肉マイレージランキング上位100名前後の者だけが手に入れることが出来る最高級のステータス、それがダイヤモンド会員なのだ。
 
「いきなりステーキ」には病気で手術をしたことがキッカケで通い始めた。
簡単な手術ではあったが、「内臓に脂肪が付きすぎているため痩せなさい」と手術後、医者に言われたのだ。
 
自慢ではないが、私は幼少期から肥満体型だ。
赤ちゃんの頃は、丸々と太りすぎて部屋と部屋との間の敷居をハイハイで越えられなかったらしい。(親戚が集まると必ずこの話題で盛り上がる)
 
小学校の頃は、月に1度の体重測定が憂鬱だったし、中学生以降はダイエットとリバンウンドを繰り返し、年を追うごとに体重は増加していった。
 
そんな私が36歳の頃、「痩せないと死にますよ」的な事を医者に言われたのだ。
 
そこで、始めたのが食べて痩せる糖質制限ダイエット。
糖質を多く含む、ごはんやパン、麺類などの主食、お菓子や果物などを制限するダイエット方法である。その代わり、たんぱく質を多く含む肉や魚、脂質である油やバターの摂取については制限がない。高たんぱく・高脂質のものを積極的に摂ることが推奨されるのだ。極端にいえば、ステーキなら何枚食べても良いことになる。
 
そこで目を付けたのが「いきなりステーキ」のワイルドステーキ300g。アメリカ農務省認定プレミアム・アンガス・ビーフの肩ロースだ。ランチタイムはライス、サラダ、スープ付き1,390円。安い! その上、ライス抜きで注文すれば100円引きになり1,290円。さらに安い! さらに! さらに! 毎月29日に開催される「肉の日」に肉マネー(電子マネー)をチャージすると、肉マネーチャージのポイントが5倍となり、実質約1,120円でワイルドステーキを食べられる。爆安だ!
 
さらに! さらに! さらに! さらに!
 
世界に1店舗しかない研修センター店では、「研修店舗につき、従業員の不手際はお許しくださいませ」との張り紙の元、ワイルドステーキが100円引きの1,020円! 死ぬほど安い! いくらなんでも安すぎるでしょ。このお店潰れるんじゃね? と、当時は本気で心配したものだ。
 
また、ワイルドステーキは安いだけでなく、ビビるくらい美味しかった。プライドを持ったコックさんが絶妙な火加減で焼くワイルドステーキは香ばしく、口に入れると肉の旨味が広がった。しっかりと筋を取り除き下処理が完璧にされた肉はとても柔らかく、丁寧に包丁が入った脂身は甘くジューシーだった。
 
しかも! 研修センター店では「いきなりステーキ」の社長と気軽に話ができるのだ。お客さんがひと段落する午後1時過ぎに社長はフラッと一人で現れる。ほぼ毎日、一般のお客さんに交じってステーキを食べていた。
 
だんだんと顔見知りになり、顔を見ると少し世間話をするようになった。
社長は私より30歳程度年上だったが、偉そうなところが全くなく笑顔がチャーミングだった。そして、社長の言葉の端々からはステーキ愛が溢れていた。
 
私はすっかり「いきなりステーキ」の虜になった。雨にも負けず、風にも負けず、大雪の日にも「いきなりステーキ」へ通いつづけた。その結果、私は2年間で10kg痩せ、ダイヤモンド会員という称号を手に入れたのだ!
 
誇らしかった。
 
10kg痩せたことをきっかけに、立つことが苦でなくなった。電車で空いている席を探す生活と、おさらば出来たのだ。
 
行きつけのカイロプラクティックに行って、着替えのズボンもスルッと履けた。(いままでは、ピチピチだった)
 
きっと、「いきなりステーキ」がなければ、私が糖質制限ダイエットを継続することは難しかっただろう。
 
なぜならば、外食で高たんぱく・高脂質の食事を提供しているお店は極端に少ないため、仕事の合間に食事をする場所を確保することが困難だからだ。
 
また、お昼に「いきなりステーキ」のワイルドステーキ300gをガッツリ食べると心身ともに満たされ空腹を感じることが無かったからだ。
 
肉は消化に時間がかかるため、「いきなりステーキ」のワイルドステーキ300gを食べると、食べて痩せる糖質制限ダイエットの大敵である空腹感を全く感じないのだ。
 
夜になっても空腹感は無く、夕食は軽いおつまみとお酒で十分だった。そう、大好きなお酒も全く止める必要はなかった。糖質のない蒸留酒を毎晩飲んでいた。
 
そう、私は「いきなりステーキ」のお陰で痩せたのだ。
 
ありがとう、「いきなりステーキ」!ありがとう、社長!
 
きっと、これからも太ることがあるかもしれない。(出来るだけ太らないようにがんばるけど)
 
でも、でも! その度に「いきなりステーキ」のワイルドステーキ300gを食べに行くからね!これからも、よろしく!
 
 
 
 
***

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2021-06-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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