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「転職しようかな」 と思った時、誰もが自問自答すべき3つの問い


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:射手座右聴き(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
「転職しようかな、と思ってるんです」
キャリア相談の定番である。
 
キャリアコンサルタントである私のもとには
月に1,2人は、この相談があります。
 
あなたなら、どう答えますか。
「転職ですか。どんなところがいいですか」
と聞いてみますか。
「転職、今、システム系とかいいらしいよ」
と情報を伝えますか。
「どのくらいの給料がいいの」
と条件を聞きますか。
 
ちょっと待ったー。
 
キャリアコンサルタントとしては、そうは聴きません。
「どうして転職しようと思ったんですか」
まず、そこを聴きます。
 
一口に
「転職しようと思って」 と言ってもいろんな人がいるからです。
 
1:もう完全に転職を決意して、転職先を絞り込んでいる人
2:転職を決意はしたけれど、転職先に迷っている人
3:転職を決意したけれど、転職活動の仕方がわからない人
4:転職をしようか、会社に残ろうか、迷っている人
5:会社で不満があって、いっそ転職してやろうか、と一瞬だけ思った人
 
ちょっと考えただけでもバリエーションがありますね。
 
まず、1-5のどれにあたるか、を聴かなければわかりませんね。
1-5だけじゃありません。
転職なんか考えてなかったけれど、ヘッドハンターが現れて
条件がよくて、急に転職が視野に入った、なんて方もいそうです。
 
まあ、いろんな迷い方があるわけなのですが
人に相談する前にできることがあるんです。
 
自問自答してほしいんです。
 
理由があります。
 
キャリアの悩みというのは、ざっくり言うと、3つの原因しかないんです。
 
この3つの原因を探ってみると、次のアクションがわかります。
どんな悩みでも。どんな迷いでも。
 
キャリア相談の場合、私たちキャリアコンサルタントは
「この相談者の抱えている問題はなんだろう。どうして起きているのだろう」 ということを見立てます。
 
この見立て方には3つの要素があるんです。
 
一つ目は、自己理解です。
自分のやりたいことは何か。自分が大切にしていることは何か。
自分の強みは何か。
そう、就活でやったであろう、自己分析です。
 
急なヘッドハンティングの誘いで、高い年俸を提示されたとしましょう。
そのとき、自問自答してみるわけです。
「今の仕事で感じているやりがいって何」 と。
仕事内容だとしたら、ヘッドハンティング先で同じようにやりがいを
感じられるのか、と次に考えますね。
 
もし、仕事で失敗して、「向いてない」 と思ったら
「そもそも自分の強みってなんだっけ。適性ってどうとらえてたっけ」
と自問自答してみます。
さらに、
「今回は失敗したけど、今まででうまくいったことって、なかったかな」
と問いかけてみます。
「向いていない」 の正体に迫っていくのです。
 
自己理解につながる質問を向けてみると、少しだけ、客観的に自分を振り返ることができますね。
 
2番目は、仕事理解です。
 
「なんか転職しようか、会社にいようか」 という迷いを感じた時
問いかけてみてください。
 
「転職しようか、って思うけど、今自分は、転職に向けて何かやってたっけ」
と。
たくさんの企業情報を調べているかもしれないし
何もしていないかもしれない。
そもそも自分の年代で、転職市場がどんなか、考えたことありますか。
と畳み掛けるように、自分に問うてみてください。
ご自身が転職をどのくらい意識していたか、わかりますよね。
 
次に、こんな問いです。
「今の会社に何が不満なんだろう」 ということです。
「やりたいことができない」 というならば
「やりたいことができる部署は今の会社にないのか、調べてみた?」
とさらに自分に聞いてください。
「給料が不満だったとしたら、この先の給料のモデルを調べましたか?」
ということなんです。
 
そう。気持ちが先にきて、
客観的なことを調べるのがあとになっていませんか。
 
これが仕事理解不足です。
ここの情報を補うことで、また見えてくることはありますよね。
「今の会社でも、部署移動したら、やりがいを見つけられるかも」
とか
「育休が充実してきたから、会社を辞めなくても働いていけそうだ」
と気づくかもしれません。
 
第三の質問は、周囲とのコミュニケーションについて、です。
「50代でもうひと働きしたいから、転職を」
なんて方がいたとします。
「周りで、50代で転職した方に話を聴いたっけ」
と自分に問いかけてみてください。
「なるほど。夢は膨らんでいたけれど、現実に転職をした人の話を
聴いていなかった」
なんてことがありそうですね。50代にもなると、ロールモデルが必要
という概念を忘れがちだったりしますね。
 
「家族に相談しましたか」
という問いも欠かせません。
転職で、収入アップが望めない年代の方だとすると
今後の世帯収入について、何年までいくら必要か
家族で話した方がいい場合だってあります。
 
家族、同業同世代の方、若手だったら、サポートしてくれる上司やメンターの
意見、学生だったら、キャリアセンターも周囲の支援でしょう。
 
10000人いれば10000通りの悩み方があります。
でも、悩みの原因は、なんと、わずか3つに分類されるのです。
 
これは私の独断ではありません。
厚生労働省のHPにも、この3つは至る所で見つけることができます。
 
「転職しようかな」 と思ったら
自己理解、仕事理解、周囲とのコミュニケーション
誰かに相談する前に、一度ご自身でこの3つを問いかけてみてください。
 
「今、足りていないこと」 そして 「次のステップに進むのに必要なこと」
がわかるはずです。
 
あわよくば、自分のやりがい、仕事の意義への理解が深まり
周囲との関係も良好になり
人生が変わっていくかもしれませんね。
 
あ、そうそう、部下や同僚から転職相談を受けた時も、
同じ質問が使えますね。
いきなり賛成、反対ではなく
「どうして転職しようと思ったの」 から始めると
いろんなことが聴けるかもしれません。
 
そうそう、これだけは気をつけてくださいね。
いきなり「自己理解が足りてないよ」 なんていうと角が立ちますからね。
そこは、評価せず、問いかけるだけで。
 
ここまで書いてしまって、私は少し後悔しています。
これを実践して
実際キャリアコンサルティングを受けに来る方が減ったらどうしようって。
 
いや、でも、ですよ。
 
でも、これをきっかけに興味を持つ人が増えたら、ありがたいって
考えなきゃですね。
 
おやおや、私自身、仕事理解がまだまだでした。
少し、自問自答してみますね。
 
 
 
 
***

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2021-06-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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